倉重篤郎の作品一覧
「倉重篤郎」の「徴税強化!」「秘録 齋藤次郎~最後の大物官僚と戦後経済史~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
石破さんが首相になる前に書いた本。ま、編者がいるので語った本、可。
石破さんの人となりがわかる。
教養を感じる。
考えてる。
ここ数代の首相のような原稿丸読み答弁でないことからも明らか。
この本に書かれていること、つまり持論を語っているのだから、
自分の言葉で答弁できるのは当然でもある。
もっとも自民党縛りがあるものについては、本と矛盾してるけど。
自分の言葉で語ることのできる人が政治家であるべき。
そうでなければ人を説得できない、ついていけない。
今回の自民大敗は裏金だけでなく、
そうした政治家の姿に国民が辟易したからでもあろう。
ということで私は石破さんには好意的ではある。
だけど、覚悟ができていない、根性座ってない感はあるな。
いままでだって、自民のやってることがおかしくてどうしようもないと思えば
離党するチャンスはあったろうし(過去に一度離党して出戻ってるけど)
今回だって首相になったのだから、
自民縛りをぶち破って国民を味方につけ政策を進める手もあろうに、
それはしない。だから「変節」とか言われる。
このままいけば来春の参院選までで交代。。。
どうせそうなるなら暴れればいいのになあ。
いずれにせよアベノミクスで国の価値は明らか下がった。安い日本になった。
これ、なんとかしないと、まずい。
それにしても、
自民がどうにもならなくなった時首相になるかも、、予言だったか。
母校初の首相か。高校の。
はじめに──天命が降りる時
第1章 政治はなぜ国民の信頼を失ったのか
第2章 田中角栄──立ち帰るべき保守リベラルの原点
第3章 わが来歴──政治家以前
第4章 わが来歴──政治家篇
第5章 保守とはリベラルのことである
第6章 わが政策スタンスを語る
第7章 近現代史を学び直す
第8章 政治の信頼をいかに取り戻すのか
Posted by ブクログ
石破茂氏といえば、改憲論者で、防衛大臣経験者。(失礼ながら)軍事オタクというイメージぐらいしかなかったが、この本で考えを改めなければならないと思った。
石破氏は自らを「保守リベラル」と位置付ける。保守の思想的源流はエドマンド・バークにあり、その本質は寛容性である。「人間も人間社会も完璧ではない。必ず間違いを犯す可能性がある。だからこそ、自分たちだけが正しいと思わず、常に異論、反論に耳を傾けるべきだ」という。
石橋氏が日本の保守リベラル政治家の範に置くのは、戦前に東洋経済新報社のジャーナリストとして活躍し、のちに社長となり、戦後には総理大臣となった石橋湛山である。そして石橋湛山の「小日本主義」こそ踏襲すべきであるというのである。
「小日本主義」は、戦前の日本の帝国主義的政策に対して、朝鮮・台湾・樺太を領有し、中国・シベリヤを干渉する膨張主義的な「大日本主義」を捨て、英米との貿易をすることの方が経済上の利益、すなわち国益が大きいという主張である。また、ヨーロッパ列強の真似をして植民地を拡大するのではなく、みずから率先して植民地政策を捨て、国際社会に範を示すべきで、そうすれば東洋全体、否、世界の弱小国全体を我が国の道徳的支持者とすることができ、どれだけの利益があるか計り知れない、とも言っている。
石橋氏は日中関係にも触れ、中国の軍事的台頭及び東シナ海、南シナ海における好戦的な姿勢に対しては、一定の軍事的抑止力が必要であるとしつつも、経済的、文化的、社会的な互恵関係を作り、双方にてとって利益となる、ウィン・ウィンの関係を継続させることが必要だと強調する。
そのほかの政策にも多くを語っているが、その中で興味を引いたのは、経済については、大澤真幸氏の分析を、気候変動については、斎藤幸平氏の「脱成長論」を取り挙げている。既存の保守政治家がこの二人の話を虚心坦懐に聞いている姿はほかに見たことがない。
国民の安全には特に力を入れているので、防災省の設置、ミサイル・爆撃に対するシェルターの設置も挙げている。北朝鮮からのミサイル打ち上げでJアラートばかりが鳴っても、シェルターを作るといった話は聞いたことがなかった。これでは何のために警報が鳴っていて、そのとき何をすべきかを示すことはできない。Jアラートが鳴るたびに政府の愚かさを失笑するしかなかったが、ようやく真っ当な政治家がいることに気づいた。
Posted by ブクログ
【齋藤はなぜかくまでして財政規律の回復(=財政健全化)の道を追求しようとしたのか。国民の嫌がる増税をかくも執念深く追いかけたのか。しかも、二度も失敗したのはなぜか】(文中より引用)
官庁の雄として名高い財務省の中でも「十年に一度の逸材」として永田町・霞が関に名を轟かせた齋藤次郎。政治の領域にまで及んだその影響力を振り返りながら、頑なに財政健全化を目指し続けた信念の源に迫る一冊です。今日のシステム的にも、こういう人は生まれづらくなっているのではないだろうかという思いを抱きました。著者は、毎日新聞の政治部長を務めた倉重篤郎。
冷戦後の現代史って意外に知らないことが多いなと☆5つ