作品一覧

  • 秘録 齋藤次郎~最後の大物官僚と戦後経済史~
    5.0
    1巻1,650円 (税込)
    齋藤次郎――。かつて小沢一郎と組み、増税による「財政再建」という、経済・財政政策としての保守本流路線に賭けた筋金入りのエリート官僚がいた。齋藤は二度勝負した。大蔵事務次官時代の1994年には、細川護熙連立政権を使って国民福祉税の導入を試み、退官後の2007年には、読売新聞主筆の渡邉恒雄を巻き込み、自民、民主両党の大連立構想を梃にドイツ型の増税を目指した。毎日新聞の元政治部長による伝記的ノンフィクション。
  • 保守政治家 わが政策、わが天命
    3.8
    1巻1,584円 (税込)
    ■もう、この男しかいない 戦後保守の可能性を一身に宿した政治家の全人生と政治ビジョンとは何か? 全国民必読の一冊、緊急出版! ■「納得と共感の政治」を掲げて石破はどこへ向かうか はじめに──天命が降りる時 第1章 政治はなぜ国民の信頼を失ったのか 第2章 田中角栄──立ち帰るべき保守リベラルの原点 第3章 わが来歴──政治家以前 第4章 わが来歴──政治家篇 第5章 保守とはリベラルのことである 第6章 わが政策スタンスを語る 第7章 近現代史を学び直す 第8章 政治の信頼をいかに取り戻すのか ■政治はなぜ国民の信頼を失ったのか? 今こそ保守リベラルの原点に立ち帰れ 保守の本質は寛容です。相手の主張に対して寛容性をもって聞く、受け入れる度量を持つ、という態度こそ保守の本質です──。(本書より)
  • 徴税強化!
    -
    1巻220円 (税込)
    国家が、国民の所得や財産の捕捉力を強めている。その代表的手段が2015年10月から通知が始まる「マイナンバー」。ほかにも富裕層の出国に網がかかり、海外財産も厳しく把握される。徴税強化のうねりから、もはや逃れるのは困難な情勢だ。富裕層を狙う「財産債務調書」、海外移住時にきっちり課税される「出国税」、2014年から始まった「国外財産調書」、マイナンバーの基礎知識Q&A、国民の富を奪うインフレ税の脅威などを細かく、深く分析しています。  本書は週刊エコノミスト2015年5月26日号で掲載された特集「徴税強化!」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: 徴税強化! ・マイナンバーを銀行口座に 税務調査で資産を捕捉 ・マイナンバーにかけた財務省の執念 ・マイナンバーを問う インタビュー ・「3億円」以上は要注意 富裕層の資産把握に強力な「目」 ・なぜ基準は「3億円」? 相続税の申告漏れを意識 ・増える「金」の申告漏れ 新たな調書で捕捉容易に ・「出国税」スタート 海外移住時にきっちり課税 ・「国外財産調書」初年度 国税は税務調査の準備着々 ・ここが分からん!マイナンバーの基礎知識Q&A ・インフレという税

ユーザーレビュー

  • 保守政治家 わが政策、わが天命

    Posted by ブクログ

    石破さんの誠実さが伝わって来ます。

    特に、田中角栄元首相、お父上の石破二郎元知事を交えたエピソードは、読むものを魅了させてくれます。

    この本を読んで、彼に対する好印象がさらに増しました。

    0
    2025年03月10日
  • 保守政治家 わが政策、わが天命

    Posted by ブクログ

    石破さんが首相になる前に書いた本。ま、編者がいるので語った本、可。
    石破さんの人となりがわかる。
    教養を感じる。
    考えてる。
    ここ数代の首相のような原稿丸読み答弁でないことからも明らか。
    この本に書かれていること、つまり持論を語っているのだから、
    自分の言葉で答弁できるのは当然でもある。
    もっとも自民党縛りがあるものについては、本と矛盾してるけど。

    自分の言葉で語ることのできる人が政治家であるべき。
    そうでなければ人を説得できない、ついていけない。
    今回の自民大敗は裏金だけでなく、
    そうした政治家の姿に国民が辟易したからでもあろう。

    ということで私は石破さんには好意的ではある。
    だけど、覚

    0
    2024年12月11日
  • 保守政治家 わが政策、わが天命

    Posted by ブクログ

    石破氏は我々が思っているような自民党らしい考えではないかもしれない。センチメントな安全保障・外交関係ではなく、互いの国益のために互いの歴史を知って自らの国の非も認めようとする大変理論的なスタンスを取り続けている。
    安全保障や環境問題も最近国民間で取り上げられなくなった。さきの総裁選でも衆院選でも騒がれるのは裏金問題だけ。環境問題なんてここ数ヶ月聞いたことがない。
    必要であるものにはしっかりと切り込んでいくスタンスで、決して人気取りで政治をするのではなく、あまりウケない政治課題においても正面から訴えかけていく総理でいてほしい。

    0
    2024年11月04日
  • 保守政治家 わが政策、わが天命

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    石破茂氏といえば、改憲論者で、防衛大臣経験者。(失礼ながら)軍事オタクというイメージぐらいしかなかったが、この本で考えを改めなければならないと思った。
    石破氏は自らを「保守リベラル」と位置付ける。保守の思想的源流はエドマンド・バークにあり、その本質は寛容性である。「人間も人間社会も完璧ではない。必ず間違いを犯す可能性がある。だからこそ、自分たちだけが正しいと思わず、常に異論、反論に耳を傾けるべきだ」という。
    石橋氏が日本の保守リベラル政治家の範に置くのは、戦前に東洋経済新報社のジャーナリストとして活躍し、のちに社長となり、戦後には総理大臣となった石橋湛山である。そして石橋湛山の「小日本主義」こ

    0
    2024年10月14日
  • 秘録 齋藤次郎~最後の大物官僚と戦後経済史~

    Posted by ブクログ

    【齋藤はなぜかくまでして財政規律の回復(=財政健全化)の道を追求しようとしたのか。国民の嫌がる増税をかくも執念深く追いかけたのか。しかも、二度も失敗したのはなぜか】(文中より引用)

    官庁の雄として名高い財務省の中でも「十年に一度の逸材」として永田町・霞が関に名を轟かせた齋藤次郎。政治の領域にまで及んだその影響力を振り返りながら、頑なに財政健全化を目指し続けた信念の源に迫る一冊です。今日のシステム的にも、こういう人は生まれづらくなっているのではないだろうかという思いを抱きました。著者は、毎日新聞の政治部長を務めた倉重篤郎。

    冷戦後の現代史って意外に知らないことが多いなと☆5つ

    0
    2022年09月12日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!