作品一覧

  • 殺人平家物語
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    1巻440円 (税込)
    日美子の友人・小野寺一代(おのでらいちよ)の夫・昌(さかり)の射殺死体が、北近畿の神鍋高原(かんなべこうげん)で発見された。昌は兵庫県選出の国会議員・平春樹(ひらはるき)の地元運転手。事件捜査に乗りだす日美子の夫・二階堂の前に、小選挙区制に絡んで県会議員・平丈太郎との確執が浮かぶ。やがて、第二の恐るべき惨劇が……。平家の末裔たちが繰り広げる愛憎と殺意の謎! 暗号トリックを駆使した本格推理の傑作。
  • お父さんの遺言~これだけは子供に遺したい言葉100~
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    1巻440円 (税込)
    私たちは、いつどこで、突然、愛する者と離別するか分からない運命にある。したがって、いざというとき、無念の歯がみをしないためにも、日頃から、愛する者への遺言を綴(つづ)っておく必要がある(「まえがき」より)。──死に備えることで、積極的な生を切り拓(ひら)こうと提唱する作家・斎藤栄が、日航機墜落事故などがあった不安な時代に綴った“福音書”。
  • 殺人源氏物語
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    1巻440円 (税込)
    二階堂日美子の友人・秀美の弟で、高校生の英二郎が自殺した。彼の遺(のこ)したノートには「殺人源氏物語」というタイトルとメモ書きが……。いじめに対する復讐のミステリー? 日美子は、『源氏物語』の光源氏を巡る人間たちの相関図と照応させながら、いじめっ子の特定を図った。だが、彼女の推理を嘲笑うように、つぎつぎと殺人事件が……!? 著者会心の長篇推理力作!
  • 伯備線秘図推理旅行
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    1巻440円 (税込)
    タロット日美子の親友・榊原裕子の伯母・静が、行方不明になった。ゴルフ会員権販売に絡むトラブルが原因か? 日美子と裕子は、静の住む岡山へと向かった。彼女の部屋を訪れた二人が目にしたものは、血染めの地図。そしてカーペットにも血痕が。不吉な予感を抱く二人を前に、三つの連続殺人が……! 〈吉備路〉を舞台に、日美子の推理が冴える。長編推理の傑作。
  • 神戸摩耶山(まやさん)殺人事件
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    1巻440円 (税込)
    「凶の雲が、あそこに……」六甲摩耶山ハイキングの途中、日美子の直感が何かを感じた。妻の能力に一目置いている二階堂は、早速、現場近くへ。そこで若い男の死体を発見した! 死因に不審を抱いた二階堂の急報で県警が出動。現場検証の最中、少女が現われ、死体を見るや失神。それが原因で記憶を失った……。“純愛世界の殺人”の深まる謎に挑戦!
  • 横浜 死の魔方陣
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    1巻440円 (税込)
    宝石店オーナーの息子と交際中の折笠美知は、秘かに玉の輿に乗ろうと計算している。だが、美知の母・貞子は、相手の女性問題の噂を心配し、二階堂日美子にタロット占いを依頼した。占いには不穏な影が……!? 事実その翌日、貞子の刺殺体が自宅で発見され、しかも銀行から下ろしたばかりの1千万円も消えていた! 新境地、タロット日美子の“魔方陣”シリーズ!
  • 横浜地下鉄殺人事件
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    1巻440円 (税込)
    日美子は友人の片桐朱美から相性占いを頼まれた。進藤義一という男から結婚を申し込まれているが、父親を説得するのに苦労しているという。ところが、その矢先、朱美が誘拐されてしまった! 犯人は何と進藤だという。一方、札幌で進藤の上司が刺殺体で発見され、手帳に残されたイニシャルから進藤に容疑が。二つの事件を結ぶ糸は? 日美子と二階堂警部の推理が冴える!
  • 鎌倉静の舞殺人事件
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    1巻440円 (税込)
    級友笹野静代と会った二階堂日美子は、鎌倉まつりのハイライト、“静の舞”を二人で観る約束をした。しかし、突然静代がキャンセル。一人で出かけた日美子は、静代の友人と名乗る男に声をかけられ、一緒に祇園山に登った。が、そこには静代の死体が……。友の死の謎に迫る日美子を襲う第二の殺人! 古都鎌倉の妖美さを描く渾身作!
  • 謎の殺人図鑑(マニュアル)
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    1巻440円 (税込)
    横浜市に住む大地主の邸宅で、一人暮らしの未亡人が死んだ。彼女には心臓に持病があり、外傷もなく毒物反応もなかったから、単純な病死と思われた。不審な点といえば、庭で飼い猫が毒物死していたことだった。言問(こととい)警部が将棋仲間で推理作家の大前田(おおまえだ)小次郎を訪ね、この話をすると、突然、大前田の目がキラリと光った!──意表をつくトリックを駆使した傑作集。
  • 黒部ルート殺人旅行
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    1巻440円 (税込)
    大日本住宅の開発技術部長・西崎良二は、黒部アルペンスキー行で、娘・真貴子の目前で突然姿を消した。数日後、彼は立山連邦の新雪の下で爆殺死体となって発見された。真貴子の依頼を受けた横浜地検・香山検事たちの周辺に出没する黒い影の正体は? 西崎の眠る黒部ルート。そこは、かつて彼が青春の秘密を埋めた場所でもあった! 〃時間差〃トリックの妙!
  • 二階堂警視の殺人記念日
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    1巻440円 (税込)
    資産家の結婚記念日に、5歳になる愛娘(まなむすめ)が誘拐された! 犯人は身代金として3億円を要求。その後、娘を鞭で虐待する光景を写したビデオが、父親あてに届いた。――兵庫県警の二階堂は、アメリカから帰国早々、部下の大熊刑事とともに、極秘捜査を開始するが……。やがて、身代金授受を巡って、舞台は鎌倉へと移行する。「親子の絆」をテーマに展開する長編力作!
  • 日美子の「最後の審判」
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    1巻440円 (税込)
    箱根に隠棲(いんせい)する師・大貫朋斎(ほうさい)から、日美子に呼び出しがかかった。夫と娘を同時に殺された近藤昌未(まさみ)の相談にのれという。日美子は昌未から犯人は由良川桂(ゆらかわかつら)と告げられ、早速、タロット占いで行方を捜す。かつて師・朋斎のもとで魔女修業を積んだ三人が繰り広げる、壮絶な魔女戦争。師が下す最後の審判とは……。好評タロット日美子シリーズ、著者会心の100冊記念作品。
  • 神戸「五重トリック」殺人~二階堂特命刑事調査官シリーズ~
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    1巻440円 (税込)
    神戸市東灘区にあるファミリーレストランの店長が、店先の木に縛られて殺されていた。足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。特命刑事調査官の二階堂警部は、この奇妙な殺人の陰に陰陽五行説が潜んでいると看破。木に始まって水に終わる連続殺人の予告とみて、捜査を開始。神戸を舞台に、人間の愛と憎しみを描いた長編本格推理小説。
  • 二階堂警部(さとる) バレンタインの謎
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    1巻440円 (税込)
    2月14日、二階堂警部は美人書記官・琴倉田友美から「さっちんI(アイ)してる」というメッセージ付きチョコレートをもらった。ところが、その夜から彼女は行方不明に! 安否を気遣う家族や二階堂の前に、切迫した誘拐犯の身代金要求が入った。混乱する捜査陣。やがて、外人墓地から友美の死体が発見された! 〈日美子&二階堂警部〉シリーズ、待望の力作!
  • 日美子 大和古寺巡礼の謎
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    1巻440円 (税込)
    兵庫県警へ異動した夫・二階堂警部(さとる)に、突然、三人の女性が求愛してきた。しかも三人とも既婚者。困惑した日美子は、思案の末、魔女の秘法を用いて三人を〃調伏(ちょうぶく)〃することを決意。大和地方の三つの寺に彼女たちを呼び寄せた。ところが、日美子が指定した寺の近くで、三人のうち二人までが異様な死を遂げ……。待望の〈日美子&二階堂警部〉シリーズ!
  • 軽井沢幽霊邸(やしき)の謎
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    1巻440円 (税込)
    「別荘に遊びにいらっしゃい」津名村画伯夫人に招待された日美子と従姉妹の由佳は、親友を誘って新緑の軽井沢へ。近くに幽霊が出る邸があると聞いた日美子たちは、さっそく探検に出かけたことから、事件の幕が上がった……。不気味さの漂う邸の窓辺に浮かぶ、逆さ吊りの人間の正体は?―─避暑地を舞台に、著者が試みた〈殺人なき殺人〉の傑作青春ミステリー。(『軽井沢愛の推理日記』改題)
  • 二階堂警部の反乱
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    1巻440円 (税込)
    二階堂警部の妻・日美子が、ジョギング中に誘拐された! さらに、部下の坂上刑事も何者かに〈港の見える丘公園〉におびき出され、射殺されてしまった! いずれの事件も、二階堂に怨みを懐(いだ)く、小林組組長の犯行と思われた。ところが、その小林も他殺死体で発見され、捜査は一転、ふり出しに……。大自然がつくりだす「金星食」をトリックに入れた長編傑作。
  • 横浜中華街殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    横浜中華街の中華料理店で、若いコックが惨殺された! 鋭利な刃物で首を掻き切られたらしい。死体の第一発見者は日美子。旧友と忘年会を楽しんでいる最中のことだった。死体のそばに女ものの七宝焼のブローチが……。犯人が落としたものか? だが、日美子のタロットは、その後につづく恐怖の連続殺人を予言していた。──大胆な発想とトリックを駆使した傑作長編!
  • 横浜みなと未来殺人事件
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    1巻440円 (税込)
    鎌倉の二階堂日美子宅に親友・門田京子が、柳島(やなぎしま)ロミを連れて訪れた。ロミの信仰する〈日本精霊教〉の教祖・戸田芳香(ほうこう)が、横浜博覧会で凶事が起こると預言したという。そして、日美子の占いにも同じ結果が出た。数日後、ロミが失踪。日美子は京子を誘って訪れた博覧会場で、女性の絞殺死体を発見! やがて、同じ会場内で次々と殺人が……。
  • 枕草子殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    鎌倉の豪華マンションで火災発生! 焼け残った部屋には、新人女流作家の他殺体と、枕草子の一節で犯人を暗示した『死者の伝言(ダイイング・メッセージ)』があった。捜査に乗り出した二階堂警部は、妻の日美子と〃枕草子ツアー〃で京都旅行中の田名鳥悦子が、事件の鍵を握っていることをつきとめた。そして第二の殺人が!?
  • 鎌倉夢の寺殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    結婚を控えた友人のみやこが、性の悩みで日美子を訪ねてきた。〃夢の寺〃に籠り、〈夢告げ〉を受けたみやこは、無事挙式を挙げ、新婚旅行に旅立った。が、その翌日、日美子のもとに恐ろしい知らせが! みやこが夫を殺し、局部をえぐり取ったというのだ。友を救おうとする日美子に黒い影が迫る! 「夢」に端を発した長編異色推理。
  • 鎌倉薪能殺人事件
    4.0
    1巻440円 (税込)
    九月下旬、恒例の鎌倉薪能の夜、材木座海岸で女が殺された! 鎌倉署の二階堂警部の妻・日美子は、被害者の妹と親友であり、なんとか犯人を割り出そうと、得意のタロット・カードで占う。だが、殺された女の恋人は、一切の痕跡を残さぬ〃幻の男〃であった。鎌倉在住の著者ならではの、好評「日美子」シリーズ!
  • 地下鉄姉妹推理線
    -
    1巻440円 (税込)
    美人姉妹のかすみとしぐれ、正体を明かせばなりたてホヤホヤの箱師(車内スリ)である。それというのも地下鉄内で暴力スリに殺された父の仇を見つける方便でもあった。その日は狙った相手が悪かった。男は暴力団幹部で、逆襲されあわやという時、傘道なる不思議な武術を使う老人に助けられる。二人は早速入門し傘道を修行しつつ仇探しを再開するが……。

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  • 人間鬼劇・殺意の階段
    -
    1巻440円 (税込)
    人間の心の奥にひそむ〈残酷〉〈色欲〉という感情は、色にたとえるとなに色になるのだろう。そして昔から、非人間的な行為は〈鬼〉のそれにたとえられてきた。いま、その色と鬼を結びつけて、人間の〈惨〉を〈鬼才〉斎藤栄がこの世に現出すると――赤鬼の女、青鬼の男、白鬼の少女、黄金鬼妖女、緑鬼陰女が踊り狂う。現実か幻か――ここに幕が開く!!

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  • 犬猫先生推理旅行記
    -
    1巻440円 (税込)
    いぬ語ねこ語を自在に操る犬猫先生こと大苗吾郎は、教え子のモッペルこと小山田基夫と犬のスージー、猫のトミーを連れて大洗水族館へピクニックへ出かけた。夜遅く戻ってくると、居間に見知らぬ女が倒れていた。女は何者?そして何の目的で入りこんでいたのか。「悪女の口の中」。他、珠玉の連作四編を収録した本格ミステリー集!

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  • 紙の孔雀殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    学園闘争の嵐の中で厳しく対立する二つのセクト。殲滅戦に志願した少女は、闇の中で敵の待ち伏せに会い、失神している間に陵辱されてしまう。一方、横浜のとある野球場では不審な惨殺死体が……。全学封鎖の内と外で不思議な糸で結ばれた連続殺人事件!学園紛争の高まりを縦軸に、父と娘の深く悲しい絆を横軸に丹念に織り込まれていく長編推理。

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  • 産婦人科医のメス
    -
    1巻440円 (税込)
    神戸の小さな寺の境内で、女性のバラバラ死体が発見された。被害者は京都の実業家・美庄世之介の妻・寧子と判明した。事件前夜、寧子の依頼で美庄夫婦の猟奇的ともいえるSMプレーをみせられていた産婦人科医・甲賀陽一は、事件の裏にひそむ淫靡な匂いを嗅ぎとり、独自の捜査に乗り出した。が、その矢先、夫・世之介も何者かに惨殺されてしまった!

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  • 「幻日の闇」殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    柏木太陽は友人の来夢山則一から、行方不明になっている妻・黒木芽衣の捜索を依頼された。芽衣は、北海道で勢力を伸ばす“幻日教会”に攫われた可能性が高いという。早速教団に潜入した太陽が目撃したのは、美女が陵辱され、男は宦官にされるという信じられない光景だった!

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  • 復讐者の哀歌
    -
    1巻440円 (税込)
    鎌倉の甲賀産婦人科医院に、北央銀行の頭取の妻・密花と娘・優波が、深夜医療を求めてきた。その帰途、麻薬常習の疑いがある優波が誘拐され、さらに密花が凄惨な死体で発見された。謎の医師甲賀ドクターは、「火牙陰鬼」と名乗る犯人を追うが…。

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  • 水の魔法陣 上(魔法陣シリーズ)
    4.0
    1~14巻495~880円 (税込)
    分譲マンションの水道の蛇口から異臭とともに人の髪の毛が……、つづいて受水槽内に若い女性の腐乱死体が発見された。水問題に取り組んでいた、毎朝新聞の梶三郎は、その直後に起きた仲谷淳一医師の娘の誘拐事件との関連を直感、独自の調査を開始する。相次いで誘拐事件の関係者に失踪・変死が起き、事件は複雑な謎を深めてゆく。推理小説のあらゆる面白さを盛り込んだ本格長編の上巻。
  • 殺意の時刻表
    3.0
    1巻495円 (税込)
    県職員の三島は、知人の木下から宝石投資の詐欺にあい、莫大な損失を受けた。一方、浪人中の息子が自殺未遂と、不幸が連続して三島家を見舞う。そんな中、木下と繋がる金融業者とその愛人、そして木下へと殺害の手が伸びる。会心の本格推理。

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  • まぼろしの完全犯罪
    4.0
    勝海舟が二人いた!? 小説家を目指して、歴史の謎に取り組む主人公は、師匠である大衆作家・長谷川竜五郎の家にせっせと通っている。ところが長谷川の美貌の夫人が、自邸でのパーティで惨殺される事件に遭遇する。……小説には、現実の殺人事件を解く鍵がいくつも隠されていた。奇抜な構成のため、これ以上詳細は書けない長篇「勝海舟の殺人」と文庫初登場の「日本のピラミッド殺人事件」を収録。作家生活35周年を記念して刊行された初の自選文庫選集の第1回配本という著者の自信作。
  • 淡紅の女の殺人
    -
    1巻550円 (税込)
    横浜、神戸、函館、門司…。港町ばかりに連続しておきた4つの殺人事件。タロット占い探偵の二階堂日美子は、港町探偵・ポートアイを名乗る旧友の遊佐るりと捜査にのりだす。二人の明晰な推理で事件は落着するかに思われたが、門司の事件で犯人が残した淡い紅花染めの布から恐るべき真相が浮かび上がった! 会心の旅情ミステリー。
  • 日美子の完全犯罪
    -
    1巻550円 (税込)
    タロット占いの名手で名探偵・日美子自身が誘拐され、夫の二階堂警部に身代金要求が! しかし犯人は、受け渡しの場所に現われず、そこにはタロットカードが2枚落ちていた。その意味とは? やがて、その隣りのマンションで女性の死体が発見され、日美子までが疑惑の対象になってしまう。占いの世界と男女の愛憎を巧みにからませた、著者得意の長編ミステリー。
  • 紅の幻影(勝海舟の殺人)
    -
    1巻550円 (税込)
    浴槽の中に浮いていた水野昇の遺体は、解剖の結果、事故死として処理された。だが、事件を予感したひとりの捜査官は、この作家志望の男の遺稿に目を通し、完璧に仕組まれた犯罪の痕跡を嗅ぎつける。美貌の作家夫人殺害の犯人を推理する、遺稿に隠された重大な事実とは? 遺稿を第一部として完結させながら、第二部につなぐ異色の構成をとる長編推理。
  • 日美子の誘拐集団
    -
    1巻550円 (税込)
    産院から新生児が、看護師とともに誘拐される。わが子を奪われた母親は、友人の二階堂日美子に助けを求めた。日美子のタロット占いは、どう謎を解くか? 捜査陣と犯人との息づまる駆け引きのなか、奇妙な誘拐交渉請負い人や私立探偵まで介入して、事件は思いがけぬ展開をみせる。人気の日美子シリーズ会心長編。
  • 日本国憲法殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    「天地製薬のチミドールは、実験データが捏造されたもの」という匿名投書が、東邦新聞社にあった。偶然、この抗生物質によるショック死事件が続いて起っていたのだ。その矢先、実験の鍵と思われた男が怪死した……くちなしの花の中で。遺された憲法条文の切り抜きは、何を意味するのか? "斎藤栄流トリック"が意表をつく、本格推理。
  • 日本のハムレットの秘密
    -
    1巻550円 (税込)
    旧一高生・藤村操が、「巖頭の感」を遺して身を華厳の滝に投じたのは、明治36年5月のことだ。この天才少年の哲学的自殺から70年を経て、推理作家である私の許を訪れた若い女性は、藤村の死は偽装自殺ではなかったか、とほのめかす。しかもその女性は、藤村の孫だと自称する。では藤村は、なぜ偽装自殺を試みたのか? 暗号解読の興味を含め、推理は大胆に展開する。
  • 鳥取砂丘殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    夫に内緒で、セールスマンの投資の勧誘に乗ってしまった多恵子は、3ヵ月後、相手の会社の倒産を知って愕然とする。そして、そのセールスマンの自宅を突きとめてみたが、その男は殺されていた! だまされたうえに殺人容疑までかけられ、幸せな妻の座から転落し離婚寸前の多恵子だったが、事件は意外な方向へ進んでいく……。本格ミステリー傑作集。
  • 湘南海岸殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    大友部長の策動で、風見は小田原に転勤を命ぜられた。怨みはやがて殺意に変わり、綿密な殺人計画が練られていく。ゴルフと釣りが趣味の大友をどう殺すのか? そして、ついに磯釣り中の大友を、海に突きおとした! 完全犯罪の成立、とほくそ笑む風見だが、意外な展開が待っていた! 愛憎うずまく湘南を舞台に、様々な惨劇を描いた傑作8編を収録。
  • 少年探偵ジャーネ君の冒険
    5.0
    1巻550円 (税込)
    瀬戸内海の小島に家族旅行をした、ジャーネ君こと平井少年は、思いがけず、慶長小判を発見した。島の数少ない住人は、大さわぎ。ところが、厳重に保管したはずの金庫から、小判が消えた! 犯人は誰か? どうやって盗み出したか? をめぐり、平井少年の活躍がはじまる……。他に「ジャーネ君の寒い冒険」を併録した、異色のジュニア向け本格ミステリー。
  • ライン河心中
    -
    1巻550円 (税込)
    高利貸の老女が、横浜の自宅で変死を遂げた。神奈川県警の西岡刑事はカンで、甥による殺人との目星をつける。愛人を伴ってライン河観光の旅に出た甥を、西岡もあり金はたいて追跡した。すると、異国では予想外の展開となって西岡をおどろかせる……。トリックの妙を示した、秀作ぞろいの好作品集。
  • Nの悲劇
    -
    1巻550円 (税込)
    野口英世博士が1928年、アフリカで病死したときに遺したことばは、「わからない」のひと言だった。博士の死因に疑惑を抱く「私は」、生前博士と交際のあった父の日記を秘かに調べ、一人の白人女性の存在を発見する。そして、博士の死の真相を握っていると見られるその女性は、近々日本へ来るという。だが、その彼女の身の上には異変が……
  • 真夜中の意匠
    -
    1巻550円 (税込)
    遺産相続に絡むと見られる殺人事件が発生した。被害者・岡弘の父はがんセンターに入院中で、余命いくばくもない。母・久子は後妻で、弘の死は、相続者の法律関係を複雑微妙なものにした。叔父・京二郎の事件前後の行動も不可解である。だが、重要関係者には鉄壁のアリバイが……。幾重にも連なるアリバイの巧妙さで、推理小説界に反響をまきおこした傑作長編。
  • 日本のヒトラーの秘密
    -
    1巻550円 (税込)
    城塞のような病院で、白覆面に顔を隠し、山下清次郎と名乗る男が射殺された……。替玉殺人か? 誤殺か? ヒトラーと符合する条件を備えたこの男の正体は何者か? 大きな謎の陰で、もう一つの陰惨な密室殺人劇が進行していたとは……。奇想天外な仮説に託し、日本のヒトラー台頭の予兆に抗した、異色の本格推理。
  • 鎌倉さざんか寺殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    日美子の後輩にあたる女子高校生2人が、下校途中で誘拐され、自宅に1億円ずつの身代金要求が届いた。犯人が女子高生のひとりに書かせた手紙には、奇妙な暗号が含まれている。日美子の夫・二階堂警部らが、暗号解読に苦心するうち、ついに殺人事件が発生した! 古都・鎌倉を舞台に、人間の愛憎を織り込む、本格推理長編!
  • 海の碑
    -
    1巻550円 (税込)
    自然開発か環境保全か? 自然の宝庫、鹿児島県志布志湾の工業開発をめぐり、意見はまっ二つに割れ、激しい抗争が続いていた。折しも開発反対派の野鳥学者・福島が現地で行方不明になり、彼は遠く離れた箱根の芦ノ湖で死体となって発見される。死体移動を謀った犯人の狙いは? 開発という最も今日的なテーマに、殺人の謎を交錯させた著者会心の傑作推理!
  • ハムレット殺人
    -
    1巻550円 (税込)
    高層マンションの火事に巻きこまれた私は、人妻を救助する。その際、彼女が手にしていた小箱をあずかるのだが、いつの間にか紛失してしまった。そしてやがて、彼女の夫が、海で奇怪な死を遂げる。警察は、私を殺人の共犯者では、と疑うのだが、その理由とは? トリックの名手が、短編に腕の冴えを発揮した本格推理作品集。
  • 殺人の棋譜
    4.0
    1~2巻550円 (税込)
    将棋界の俊鋭・河辺真吾八段の愛娘が誘拐された。「身代金1000万円を軽飛行機から投下せよ」というのが、犯人の要求であった。折りしも河辺八段は、将棋最高位を賭けて不敗の名人と対局しなければならなかった。犯人追求の行方と勝敗の帰趨が絡み、異常なスリルを醸す、第12回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 黒水晶物語 昭和囲碁風雲録
    -
    1巻550円 (税込)
    碁の天才児・山岡慎太郎は、母・千鶴の手ひとつで育てられた。母は慎太郎に、亡夫の仇敵である棋士の名を教え、その敵に勝つことを命令する。亡夫は将来性抜群の碁打ちだったが、関東大震災の折に非業の死を逐げた。しかもその死には、奇怪な謎が秘められていた――。天才勝負師の青春を、激動の昭和期にからませて描く、異色サスペンス長篇。

ユーザーレビュー

  • 新・殺人の棋譜

    購入済み

    1984年から85年にかけて、講談社ノベルズで「乱歩賞SPECIAL」と銘打って乱歩賞作家書下ろしを出したうちの一冊。そこに持ち出してきたのが、20年近くたっての受賞作の続編ときた。まぁ「続」でなくて「新」だしこれ単体で読んでむろん問題はない。「殺人の棋譜」で、将棋関係ねーじゃねぇかってさんざ言われたんだろうなぁ。

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    2021年06月05日
  • 少年探偵ジャーネ君の冒険

    Posted by ブクログ

    小学生の頃、父の本棚にある推理小説(西村京太郎とか)を眺めていた私に、父が買ってきてくれた本。何か大人の仲間入りをしたような気持ちになって、すごく嬉しかったのを覚えてる。自分に子供ができたら、読ませようと大事に取ってたんだけど、それ以前の予定も全くないので(笑)ただ今、従姉の娘(小5)に貸し出し中。

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    2012年07月11日
  • 金閣寺殺人旅情

    Posted by ブクログ

    三島由紀夫の思想に影響を受けた金閣焼亡計画と、父を殺された復讐計画が並行して進行する。
    かたや、三島の思想に殉じたように見えるが、物語が進むにつれて、その影は薄くなっていくように感じられる。そして、最後は、復讐計画こそが、この物語の本質であることが明らかとなるのである。

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    2024年02月17日
  • 花の魔法陣(魔法陣シリーズ)

    購入済み

    花の魔法陣

    斎藤栄の魔法陣シリーズを30年くらい前に、読んでいました。当時は内田康夫や西村京太郎など、読みやすい推理小説が流行っていて魔法陣シリーズもその一つでした。懐かしさから読みました。それなりに楽しめました。他の魔法陣も読みたくなりました。

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    2021年03月21日
  • 鎌倉薪能殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    勘ぐって読むことは毒になることもあります。
    ええ、この本が最たる例でしたね。
    なぜならばある時点から
    「ちょ、これ怪しいでしょ」という風になり
    結局それがものの見事に的中してしまったからです。

    事件は日美子の友人である姉芙蓉が
    謎多い交際相手に無残に殺されたことから
    はじまります。

    どうやらこの狡猾な男は
    証拠を残さないために
    付き合っていた時の手紙を
    すべて処分させていたようです。

    この作品は登場人物が
    非常に少ないがために
    ページの残り数で
    最後は誰でも犯人が分かることになります。
    下手すると裏切られすらしません。

    狡猾な犯人ですが
    最後は占いを身に着け
    警部の妻である日美子の前に

    0
    2018年05月09日

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