作品一覧

  • 文学の風景をゆく
    3.5
    かつて、その青春時代に石川啄木と宮沢賢治から多くの影響を受けた写真家が、日本列島を北は釧路、南は那覇まで、近・現代の日本文学界をいろどった作家たちの原風景を辿るとき、命あるものとの出会いと別れのくり返しの中で新しい自分を再発見し、再認識していく姿が浮き彫りになる。「風の中をゆく」をテーマに各章ごとにカラーグラビアのページを組み、写真にその土地と文学に係わるキャプション、さらに撮影時のデータを添えられ、読者が作家達の足跡を辿るとき、カメラで一層の楽しみを見出していただきたいという作者の思いが伝わる。

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  • 古地図片手に記者が行く 「鬼平犯科帳」 から見える東京21世紀
    3.0
    いまにつながる社会の仕組みと、いまも変わらぬ人の情 「サツ回り」をしていた頃、『鬼平犯科帳』を愛読する警察幹部がいると知った。 小説の世界と、史実の江戸と、21世紀東京――。 フィクションとノンフィクションのはざまを時空を超えて歩いた。 大切なのは古地図と豊かな想像力。 そうすると、きっと見えてくる。 火付盗賊改方長官・鬼平と江戸のこんなところに共感! ・ 裏社会の人材(密偵)を登用 ・ 日本初の職業訓練所・更生施設「人足寄場」を開設 ・ 性犯罪の被害者に寄り添う ・ 捕まるならば火付盗賊改方にと自首する者、続出 ・ 社会の底辺で犯罪に手を染めた者や娼婦に見せるやさしさ ・ 夫婦げんかも仲裁?! 長谷川平蔵がわかる! 江戸のしくみがわかる!  いまが見える!

ユーザーレビュー

  • 文学の風景をゆく

    Posted by ブクログ

    小林健一氏の「文学の風景をゆく」(2003.6)、再読です。写真家の視点でみた今日的な日本文学風土記だとのことです。北、東、西、南に分けて整理されています。北の風景では石川啄木(1886~1912)、彼が学んだ盛岡中学校、米内光正、金田一京助、野村胡堂、宮沢賢治・・・、錚々たる面々ですね。また、不来方は今春、高校野球出場ですね。東は、上州の山や川をこよなく愛した若山牧水(1885~1928)。西は小諸の島崎藤村(1872~1943)、南は尾道の志賀直哉(1883~1971)など、文学は風景と一体ですね!

    0
    2017年03月14日
  • 古地図片手に記者が行く 「鬼平犯科帳」 から見える東京21世紀

    Posted by ブクログ

    長谷川平蔵(火付盗賊改方長官:1746~1795)は警視庁1課長?!。小松健一 著「鬼平犯科帳から見える東京21世紀」、2017.12発行。小説の世界、史実の江戸、21世紀東京、フィクションとノンフィクションの狭間を散歩してきました(^-^) 楽しかったです!

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    2018年03月28日
  • 文学の風景をゆく

    Posted by ブクログ

    明治以降の文豪たちが辿った足跡を訪ねる紀行文。著者はフリーのフォトジャーナリストで文中に関連した写真を添える。
    石川啄木が少年時代を過ごした盛岡城(別名不来方こずかた城)の二の丸には、金田一京助の揮毫による歌碑が建っている。
    「不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸れし/十五の心」
    啄木生誕七十周年を記念した歌碑の除幕式に参加した金田一は、友を想って涙したそうだ。
    「わかくして別れしひとのいつまでもわかやかに来て面影に立つ」

    0
    2011年09月19日

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