配信予定・最新刊

作品一覧

  • 世界文学としての〈震災後文学〉
    NEW
    -
    1巻4,752円 (税込)
    私たちはなおも、亡命者なのだ。 あれから10年。世界には、あの日と向きあい続ける文学者たちがいる。3.11によって文学の何が変わり、震災前はいかに読み替えられうるのか。大惨事を経て、それでも新たな力を獲得する「世界文学」としての視座から、あの経験の現在性を問い返す。
  • 現代語訳 中世稚児物語集
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    寺院に仕える青年と僧侶との間の恋愛を描いた稚児物語。すれ違い、嫉妬、自殺未遂……。ドキドキしっぱなしの11の物語。
  • 百首でよむ「源氏物語」
    5.0
    1巻990円 (税込)
    『源氏物語』には795首もの和歌が収められている。その中から100首を厳選。物語の大筋をつかみながら和歌の鑑賞も愉しむ1冊!
  • 紫式部と男たち
    3.5
    1巻950円 (税込)
    男たちは日記を書き、女たちは歴史を書いた 2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の最良の手引き! 物語が女の人生を照らし、男たちの政治をも動かす――。 宮廷を中心に文学が花開いた平安時代。 壮大な人間ドラマである『源氏物語』はいかにして書かれ、どう読まれたか?  セクシュアリティと権力の観点から平安文学を読み解いてきた日本文学研究者が、紫式部と同時代を生きた男たちの実像を通してその歴史を描き出す。 〈目次〉 はじめに 紫式部はなぜ『源氏物語』を書いたのか 第1章 『源氏物語』の時代 第2章 摂関政治下の色好みの力 第3章 すべては『蜻蛉日記』からはじまった 第4章 女の物語の系譜 第5章 呪いと祈祷と運命と 第6章 女房たちの文化資本 第7章 『源氏物語』はどう読まれたか 第8章 女が歴史を書いた おわりに 色ごとが政治に直結していた平安時代。女房たちが宮廷に出仕し、和歌や散文を読む教養あふれるサロンが形成され、そのサロンの趨勢もが政治を左右しました。紫式部をはじめとする女たちが物語を書き、その物語が女たちの人生を照らし、時に男たちの政治をも動かす。物語と現実とが深く響き合った稀有なこの時代の手触り、そして人々の生きざまを、『源氏物語』を読み解きながら蘇らせる、めっぽう面白い一冊が誕生! 〈性と権力〉に着目して平安文学を読み解いてきた著者・木村朗子さんの鋭くも小気味よい読みに誘われ、いつしか紫式部の人生、『源氏物語』の神髄に触れることになるはずです。 2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』のまたとない手引きである本書、ぜひお読みください。
  • 女たちの平安宮廷 『栄花物語』によむ権力と性
    -
    1巻1,760円 (税込)
    本書は、平安時代の摂関政治がどのように権力を生み出していったか、そのしくみについて女たちの後宮世界からみていくものです。その恰好の例として『栄花物語』を取り上げます。作者は歴史的事実をあえて無視したり操作することで、女であること・生むこと・母となることの連なりに走る裂け目こそが、男たちの世界をつくってはやがて掘り崩し、そうした変化が新しい権力構造を生みだしていくことをはからずも明らかにするのです。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 百首でよむ「源氏物語」

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    確かに和歌はとばして読みがちだけれど、丁寧に解説してくれているのでわかりやすくて引き込まれた!いつの時代も恋の歌は切なくて共感できるものが少なくない。物語上では、約100人の人物が和歌を詠んでいるけれど、これを100人になりきって書いた紫式部って半端ない…と思った。この時代に生きてたら、推しキャラについてオタク同士、夜を明かして語っていたかもしれないな…と思うと楽しい。『源氏物語』、特に宇治十帖をもう一回読みたい。

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    2025年07月24日
  • 現代語訳 中世稚児物語集

    Posted by ブクログ

    「恋煩い」とは今でも言うけれど、この時代は本当に恋人に会えない苦しみ、死別離別の苦しみで死んでしまう…え!?とは思うけれど、私たち現代人は寿命が長くなって、その分失恋や恋の苦しみを何度も経験するから耐性がついているだけで、恋しい人に会えなかったら辛いし恨むし寂しいし、死んでしまうくらい苦しい気持ちは分かるよなと思う。その点で男女の古典物語と全く変わらない。花みつ月みつが悲しかった。最後の稚児之草紙は文章も春画もあまりにも露骨で笑ってしまった…

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    2025年11月29日
  • 現代語訳 中世稚児物語集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思ったよりも面白かった。稚児は実際には成人男性であるため、行動力があり、年長者を相手にしても物怖じしない。一方で、周囲からは少年として見なされる場面も多く、容姿端麗で性格もいいせいか若くして亡くなった際に惜しまれ、可哀想だとする声が強く出る。結果として、出家や菩提の弔いが念入りに行われる傾向がある。稚児物語での死や恋は、仏教の教えに没入させるための方便として意図的に演出されている。

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    2025年07月30日
  • 紫式部と男たち

    Posted by ブクログ

    テレビの影響か日本史を読みたいと思った。藤原氏が牛耳っていた頃の朝廷が舞台となるが、日本人なのに読めない訳がないと理解できないあたりもどかしい。
    テレビとも重なり、あれはこう言うこととふたつかあって深く理解できるものがあった。
    現代のように、女性が前に出ること、勉学することが難しいことで、男性目線の日本史を学んできたと思う。
    この本のように実はしっかり得をしたのは…という面白さをもっと知りたいものだ。

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    2024年03月16日
  • 現代語訳 中世稚児物語集

    Posted by ブクログ

    中世日本の男色(男性同性愛)物語アンソロジー。
    編者解説によれば、
    往時の彼らはセクシュアルマイノリティではなく、
    プラトニックな関係であれ性行為を伴う間柄であれ、
    それは男性の嗜みであり、
    一般的な性的経験だった由。

    ■秋の夜の長物語
     出家者とはいえ俗縁を絶ったわけではない男が
     心の底から仏道に邁進する機縁として語られる
     稚児との悲恋。

    ■あしびき
     仏道に惹かれる儒学者である語り手の息子が主人公で、
     父の想いを託されて比叡山の寺へ修学に。
     短い稚児生活を経て出家し、
     侍従の君と呼ばれるようになった彼は、
     東大寺南東院の僧都に仕える稚児を見初め……。

    ■松帆浦物語
     寺院

    0
    2025年05月12日

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