プロフィール

  • 作者名:木谷恭介(コタニキョウスケ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1927年11月01日
  • 出身地:日本 / 大阪府
  • 職業:作家

旧制甲陽中学校(現・甲陽学院高等学校)卒。1977年デビュー作の『俺が拾った吉野太夫』は第1回小説クラブ新人賞受賞。『宮之原警部シリーズ』など、数多くの作品を手がける。

作品一覧

  • 天草御所浦殺人事件 警察庁広域捜査室 宮之原警部の透徹眼力
    -
    1巻682円 (税込)
    風光明媚な熊本・天草の島々、休暇で訪れていた大鷹鬼平はバス乗り場で八尋雪枝と知り合いになる。 誘われて御所浦島の同じ旅館に泊まることになる。 雪枝は同じ島内に住む友人を訪ねる予定で、夕食後、友人の夫からの呼び出し電話で出かけていくが、その夜は戻らず、翌朝、溺死体としてフグの生け簀に引っかかっているのが発見された。 時間をおかず東京で、農林水産省の審議官という高級官僚が西銀座の地下駐車場で刺殺された。 まったく関係のない事件だと思われたのだが……鬼平は疑問を抱いた。 美しい海で、真珠貝とトラフグの二つの養殖事業を巡る問題が起きていたことが、どうやら事件にかかわっているらしいと鬼平は睨み、警察庁の宮之原警部に連絡を取る。 社会問題を含んだ壮大なスケールで描く宮之原シリーズの快作。
  • 大井川SL鉄道殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    大井川に沿って走る大井川鉄道のSL列車が、高さ70メートルの奥大井レインボーブリッジを渡っているまさにその時だった。 乗客たちは、白い乗用車が木々をなぎ倒し、峡谷の斜面を落ちていくのを目撃した。 乗客たちの通報により、ただちに派出所の警官が、上り、下りの両方向から一本道を現場に向かった。 しかし、犯人らしき人物を目にすることはなかった。 山深い地での犯行、そして姿の見えない犯人。 捜査が行き詰まる中、次の事件が起きてしまう。いったい、犯人の目的は何か? 警察庁宮之原警部が超推理と智略をもって犯人に迫る!
  • 加賀金沢殺人事件
    4.0
    1巻682円 (税込)
    金沢の名勝・兼六園で、雪に埋もれていた女性の刺殺体が発見された。黒百合を口にくわえて死んでいたのは、加賀友禅老舗の一人娘だった。 捜査が始まった矢先、容疑者のひとりだった寺の住職が、口に黒百合をくわえた姿で死体となって見つかった。 事件を憂えていた金沢中央署の婦人警官・住之江沙代の前に、警視庁の宮之原警部が現れる。 金沢独特の事情と文化を知る沙代は、相棒として捜査協力をすることに。 歴史と伝統の街で繰り広げられる、哀しい事件の結末とは?
  • 美濃淡墨桜殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    巨大企業となった道浦食品では、創業家の道浦家と叔父で社長の多岐川濤一郎とで、後継者を巡る派閥争いが静かに勃発していた。 その大きな原因は、道浦家のひとり娘・碧が、家業を継ぐべき立場にもかかわらず、工業デザイナーになるといって、3年前イタリア・ミラノにひとりで勝手に行ったためだった。 そんな折、母であり道浦食品会長の真佐子が末期ガンに冒されていると、ミラノまでわざわざ知らせに来た者があった。 そして間もなく、母の死を知らせる電話が日本から届いた。 ところが、死因はガンではなく、毒殺の疑いが濃厚ということだった……。 碧は急きょ、帰国したが、数々の罠が待ち受けていた。
  • みちのく紅花染殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    仙台の奥座敷といわれる秋保温泉で殺人事件があった。被害者は、かつては注目を浴びた女性占い師とその息子だった。 宮城仙台西署に配属されたばかりの女性刑事、呉竹緑巡査は現場に駆けつける。広い衣裳部屋が乱するに被害者の衣装が散乱している。お手伝いの女性の手を借り遺留品調べを始め、一枚の紅染めのスカーフが見あたらないと訴えた。 殺された占い師の評判は決してよくなかった。容疑者として、豪邸を乗っ取られた芸能プロダクション社長、そしてかつての夫であった俳優、今の愛人である暴力団関係者などが、捜査線上に上がる。 呉竹巡査は検察庁広域捜査を担当する宮之原警部とともに、所轄とは別の捜査活動をはじめる。一枚のスカーフに込められた情念が事件の謎を深めていく。宮之原警部が見事な推理を発揮する!
  • 奥三河香嵐渓殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    紅葉の名所、香嵐渓に設置されたライブカメラに殺人の瞬間が映し出された。被害者は高速道路公団の保養所支配人・柾木満雄だった。ひとり娘の真祐美は父の無念を晴らすべく事件の真相を追い求め、宮之原警部の協力で闇に蠢く腐敗官僚たちの姿を暴きだす……。

    試し読み

    フォロー
  • 加賀百万石伝説殺人事件 長編旅情ミステリー
    -
    1巻550円 (税込)
    石川県警本部捜査第一課の住之江紗代が、知人の沢口佳子から電話で奇怪な相談を受けた。佳子は金沢の老舗金箔会社の社長夫人だった。数カ月前、“最後の秘境”といわれる能登の断崖から自動車で墜落事故死した夫と同乗の女性2人に60億円もの保険金がかけられているのを初めて知ったというのだ。受取人は会社。しかも、すでに人手に渡っている。紗代が捜査に乗り出すと署内からの陰湿な妨害が……。そこで警察庁の宮之原警部に応援を求め、どす黒い事件の核心に迫っていく。

    試し読み

    フォロー
  • 豊後水道殺人事件 長編旅情ミステリー
    -
    1巻550円 (税込)
    大物政治家が修理のために預けた時計が死を招く……。四国・八幡浜市の時計店主が死体で発見された。当日、娘の奈央が客から預かった精巧なアンティーク時計が現場から消えていた。修理に預けたのは、大分県臼杵市を地盤にしている保守党の大物代議士だった。時価数千万円もするという時計は地元の企業オーナーがプレゼントしたもの。頑固一徹な職人気質の店主に殺される理由はみつからない。金目当ての殺人か、代議士を巻き込む巨大な陰謀なのか……。宮之原警部と愛媛県警の大鷹鬼平が難事件に挑む!

    試し読み

    フォロー
  • 横浜馬車道殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    バブル時代に粗製乱造されたニュータウンのマンション。欠陥マンションを暴露され住民訴訟が起こる中、大手ゼネコンの高森専務が旅先のフェリー船上から投身自殺したと思われていたが…。美人秘書とコンビを組む宮之原警部が活人形の怨念と死体移動の謎に挑む痛快長編旅情ミステリー。

    試し読み

    フォロー
  • 吉野十津川殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    ツアーコンダクターの日高忍は仕事先にストックホルムで、重しをつけられ川に沈められていたという父の死の報せを受けた。故郷へ帰った忍をはげましたのは幼馴染みの木村克己だった。だが、その木村克己が行方不明になり……。山深い村の惨劇に挑む宮之原警部!

    試し読み

    フォロー
  • 赤い霧の殺人行
    -
    1巻682円 (税込)
    つい今しがたまで一緒にいた恋人の珠樹が「好きです、死にたいほど」という書き置きを残して消えてしまった。手塚は珠樹がいなくなったことで、彼女への愛の深さを知ることとなった。 珠樹はどこへ行ったのか。東京にいても手掛かりは得られず、彼女の故郷を訪ねようと決めた。手塚はそこで、壮絶な彼女の生い立ちととに、失踪の理由にも触れた。愛を知った男は、恋人を捜すことができるのか――。 後に大活躍する宮之原警部が、脇役で登場するのも興味深い。
  • 阿寒湖わらべ唄殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    北海道・阿寒にある湖、次郎湖で次々と遺体が発見された。 ふたりの被害者は、27年前、山で遭難した女であり、助けた男だった。 これを偶然で片付けられるはずがない。助けた側の男の娘は、警察の捜査に不安を抱いた末、知人を介して宮之原警部に、何が起こっているのか、捜査してもらいたいと依頼したのだった。 宮之原警部はその美しい娘を伴って、阿寒湖に向かった。そこには複雑に入り組んだどす黒い思惑と憎悪が隠されていた――。
  • 安芸いにしえ殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    日本最大のスーパー・ケイユーの関西総本部長の村瀬の元秘書だった吉羽早紀子は、ホテルでの逢瀬の翌朝、手荷物を届けるように頼まれた。ところで、届け先の相手は殺害されていた。あまりのショックに震え上がる早紀子に追い打ちをかけるように、届け物が警察に押収されてしまった。その件を村瀬に伝えようとしたが、連絡がとれなくなってしまった……。不吉な予感に包まれる早紀子は、宮之原警部と出会った。
  • 淡路いにしえ殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    東京・銀座コリドー通りで、医療メーカー研究所勤務の森中道夫が首を特殊な凶器で斬られて殺害された。 目撃者の証言では、犯人は木遣りのような歌をうたいながら悠々と立ち去ったという。森中は製薬関係者が集まる銀座のクラブ「志筑」から帰宅するところだった。 森中と同じ淡路出身で店のホステス笹野夕子は、真相を知るために名警部・宮之原とともに動き出す。長編旅情ミステリー。
  • 「家康二人説」殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    地方の文学賞の応募作「2人の家康」の見事な出来映えに、選者のひとりが驚き感激し、受賞作に推した直後、梗概の砂丘で死体となって発見された。事件は文学賞選考に絡んでの怨みが動機かと思われたが、意外な展開を見せていく。捜査は遅遅として進まないなか、警察は稲山法律事務所に係官を派遣した。 本作は、著者が生み出した宮之原警部が大活躍するシリーズとは異なる、「軽み」に富んだ推理長編!
  • 出雲いにしえ殺人事件
    4.0
    1巻550円 (税込)
    除福伝説に興味を持った橋田久子は、取材に出かけた玉造温泉で何者かに日本刀で惨殺された。しかも手には日本史を書きかえるほどの「金印」を握っていた。捜査に乗り出した宮之原警部は、久子の陰に見え隠れする男の存在と紛失した原稿の行方を追う。大人気宮ノ原警部シリーズ。

    試し読み

    フォロー
  • 出雲松江殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    警察庁の宮之原警部は、島根、鳥取の二つの県をまたぐ捜査相互乗り入れ実験のアドバイザーとして松江に滞在していた。そこで海岸の洞窟に打ち上げられた刺殺死体が見つかった事件に巻き込まれてしまう。行方不明になった義兄の安否を気遣う女性と知り合ったこともあった。 身元はほどなく判明したが、立て続けにその関係者が横浜、東京と殺害され、広域事件の様相を見せ始める。その人間関係を捜査するうちに22年前の高校生刺殺事件と容疑をかけれた同級生の存在が浮かび上がる。長編旅情ミステリー。
  • 伊予松山殺人事件 警察庁 宮之原警部 大いなる洞察力
    3.0
    1巻682円 (税込)
    好評、宮之原警部シリーズ。 松山駅近くの繁華街の駐車場でホームレスの他殺死体が発見された。 真っ黒に汚れた衣類、生ごみのような悪臭を放っていた。死体からは、トカレフ、胴巻きからはタレントの戸籍謄本が発見され、事件はセンセーショナルな様相を見せ始める。 半年ほど前に同じ管内の殺人事件を鮮やかな推理で解決に導いた、愛媛県警松山中央署留置所の看守、大鷹鬼平は、刑事の藤森とともに捜査を始める。 実は鬼平には頼る後ろ盾があった。 警視庁遊撃捜査係の宮之原警部だ。 捜査線上には、ホームレスの最後の目撃者、屋台のラーメン屋の親爺、専門学校の用務員、連れ込み旅館の仲居などが参考人として挙がる。 そこへクラブの美人ホステスから「ホームレスに尾けられた」という電話が入る。 鬼平は、ホームレスの身元が事件のカギと睨み、東京・代々木公園のホームレスの群れに潜入しようと試みる。
  • 越後親不知殺人事件(電子復刻版)
    -
    1巻550円 (税込)
    愛媛県警の大鷹鬼平は、廃線跡を訪ねて、友人とともに新潟・親不知へと向う途中、海沿いの線路跡で殺人事件に遭遇した。凶器は二十キロもある巨大な石。だがその石は波に磨かれていた。誰が運んだのか? 第一発見者の芹沢鮎美は、所轄署の事情聴取に対して頑なな態度をとり、かえって疑いをもたれる。鬼平は鮎美の容疑を晴らそうと、警察広域捜査官の宮之原警部に協力を要請し、ともに捜査に当たるが……長篇ミステリー。

    試し読み

    フォロー
  • 襟裳岬殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    札幌のホテル経営者の朋恵は経営のことで悩み、ひとり気持ちを整理するために襟裳岬を訪れた。 海霧が迫る岬で、朋恵は女性の殺人死体と遭遇する。 翌日、日高山脈を挟んで反対側の然別温泉で男の自殺と思われる死体が発見された。二人はともに郵政年金福祉事業団の企画課に勤務していた。 地元の目撃者や新聞記者の話から、単純な痴情のもつれによる殺人ではないと感じた朋恵は、大学の同級生の峡子に相談する。 峡子は警察庁に入庁し警視正というキャリアだ。そして紹介されたのは警視庁広域捜査官の宮之原だった。 宮之原の捜査で、事件は北海道と東京の二点を結び思いもかけないような広がりを見せ、複雑な人間関係が浮かび上がる。 著者の代表作「宮之原警部シリーズ」注目の一冊。
  • 「お宝鑑定」殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    塔子の母親は、テレビの人気番組『福運・お宝鑑定団』の画面を食い入るように見つめていた。そこには、SLのミニチュアが映っていた。「貴婦人」と呼ばれているC57のそれは、塔子の曾祖父にあたる人がC57の完成記念にもらった、この世にたった1台だけしかないものだった。しかも塔子の父親は、このミニチュアが原因で殺されてしまったようなのだ。

    試し読み

    フォロー
  • 小樽運河殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    夏の小樽運河に男の死体が浮かんでいるのが発見された。かつて小樽運河保存運動の中心的人物で、その後東京で画商として成功した男だった。 はじめは保存会の人間関係に原因事件のカギがあると思われていた。しかし絵画が異常な値上がりを続ける状態の中で、絵の売買にかかわることに捜査は広がっていく。 小樽の刑事は、東京の操作聞き込みに警察庁遊撃捜査係の宮之原に相談を持ち掛ける。そうしているうちに小樽に住む女性画家が殺害される。事件の魔手は一気に絵画流通の裏の世界へと伸びていく。 宮之原は殺害された画商の姪とともに核心に迫っていく。 大人気、広域捜査官・宮之原警部シリーズの社会派ミステリー!
  • 尾道殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    カタログ雑誌の編集長・椎名紗智は、カメラマンを伴って、掲載依頼のあった尾道の水産会社を訪ねた。応対に出たのは社長の高梨だったが、取材途中にもかかわらず、社長は姿を消してしまった。仕方なく椎名編集長とカメラマンは帰京して社長からの連絡を待ったが、数日後に報されたのは高梨社長の殺害されたということだった。 警察庁の宮之原警部に淡い恋心を抱いていた椎名紗智は、すぐさま助言を求めに向かった――。
  • 加賀いにしえ殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    大手銀行の支店長の父親が失踪した。そして二百三十億円の横領の容疑がかけられた。しかし父親は石川県の白山の麓のダム湖で死体で発見された。 娘の千尋は遺体確認に金沢に行き、父親が1週間も滞在していたという秘湯の宿を尋ねるが、旅館の主人の話からすると父親の行動があまりにも「らしくない」ことに不信をいだく。 父親のデスクダイアリーに“尼御前”というメモが残されていた。それだけの手掛かりを元に、警察庁の宮之原警部が娘の千尋とともに事件解決に挑む。 バブルに踊らされた日本の経済、政治の影に巨大な勢力がうごめいていた。
  • 鎌倉釈迦堂殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    会社社長の緒方洋一郎は、ある男から中学生の娘・葵が援助交際しているという証拠写真を渡される。その後、男から5千万円を要求する脅迫電話が入り、緒方は現金を渡しに行った鎌倉釈迦堂で刺殺される。事件の報を受け、宮之原警部が捜査に乗り出す。

    試し読み

    フォロー
  • 軽井沢・京都殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    旧軽井沢で広大な敷地をもつ元華族の大邸宅で、本物のセレブが参集し、酒と料理と会話を愉しむパーティが催された。深夜になって、参加していた日本のホテル王の姿が見えなくなった。皆で探していると、二階の部屋で短剣を胸に一突きされて殺害されていた。数日後、軽井沢でのパーティに参加していた現職の国会議員が東京湾の倉庫街で殺害されているのが発見された。 これは連続殺人なのか、はたまた、偶然なのか。元華族の美女が、殺人に関わっているのか――。パーティに参加していた可愛くてしっかり者の女子大生・神谷慶子が事件の裏に潜む動機を探っていく!
  • 舘山寺心中殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    浜名湖畔の舘山寺温泉で凄惨な事件発生! ペットショップのオーナーが、腹部を動物に食いちぎられて死亡しているのが発見された。 時を同じくして、オーナー所有のアメリカのドッグショーでチャンピオンになった犬種バーニーズマウンテンのエミールの行方がわからなくなった。チャンピオン犬が突如、牙を剥いたのか? エミールを愛する老舗旅館の娘が、宮之原警部に依頼するが……。
  • 九州大宰府殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    警察庁の警部、宮之原は親しい銀座のクラブのママから殺人事件の捜査を依頼される。大手の建設会社の役員だった男が、大宰府近くの公園で遺体で発見されたのだ。 死んだ男と親しかったホステスを伴って大宰府へ赴くが、はっきりとした手掛りもなく、やむなく東京へ戻る。捜査は続け、銀座の高級クラブを舞台にした金や利権に絡む、裏社会の実態が見え隠れし始める。政治家、官僚、天下り経営者、フィクサーなどが建設会社にむらがっていた。 不審死、そして不当逮捕された経済雑誌記者などの周辺から、宮之原は事件の核心に迫っていく。 旅情ミステリーと、金融と経済が激しく変化する日本の裏を鮮烈に描く社会派ミステリーとが見事に融合した上質エンターテインメント!
  • 九州平戸殺人事件 警察庁遊撃捜査係 宮之原警部 存亡の危機
    -
    1巻682円 (税込)
    熱海の錦ヶ浦に少女の絞殺死体が打ち上げられた。 発見したのは、元関東管区警察局監察官の飯森であった。 彼は、横浜の警察署の捜査係長だった宮之原の手腕を見込み、警察庁直属の捜査係に引っ張ったその人である。 そうしたいきさつもあり、錦ヶ浦の絞殺死体の捜査を、宮之原警部が担当することとなる。 公開捜査によって絞殺された少女の身元が判明するが、なぜ、彼女は産んだばかりの我が子を、関わりのまったくない有名女性デザイナーの自宅の前に捨てたのか。そして、捨ててすぐに殺されなければならなかったのか。 この事件の裏にひそむ哀しく切ない人間の業を、若々しい宮之原があらわにしていく。
  • 京都小町塚殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    女友だちと京都麩屋町通りを歩いていた服部温奈は、父親が上品な女性と高級料理店に入っていく姿を見かけた。翌日、母から寝起きの電話で父が殺されたことを報された。京都田辺署に駆けつけた温奈は茫然自失のなか、被害者の家族にもかかわらず、刑事から酷い言葉を投げつけられる。 不快と哀しみに負けることなく、温奈は父の名誉のためにも動きだそうと心に決めると、宮之原警部が寄り添ってくれるが……。
  • 京都嵐山殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    京都四条河原町の裏手で、すぐ近くの乗雲寺の住職・神野全乗が刺殺されていた。そこには棄てらていた1万円札が数百枚、風に舞うという異様な殺人現場となっていた。そこで犯人として目をつけられたのが、アクション俳優の鈴鹿進一郎だった。 鈴鹿は、京都を舞台にした映画撮影のためにやってきたが、正義感と目立ちたがりの精神から、事件の真相解明に突き進んでいく。日本中に知られている有名人とはいえ、捜査権などない芸能人が、どうやって犯人を見つけるのか――。
  • 京都石塀小路殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    茶道の最匠流の若き宗家・最匠数真は、茶道の世界にはびこる悪しき風習の改革を掲げ、注目されていた。 数真には老舗和菓子店の一人娘早紀という恋人がいたが、周囲からは宗家の嫁に最適かどうかと陰口を叩かれていた。 6月のある日、最匠流の改革案をつくるために籠もっていた旅館で、数真はまき散らされた抹茶をかぶって殺されていた。捜査本部は異様な殺害方法に注目しながらも、恋人の早紀を最重要容疑者と見たのだった。 京都府警の魚津刑事は、捜査本部の方針に疑問を抱いたが、どうすることもできない。そこで警察庁の宮之原警部に捜査応援を依頼し、打開を図ることにした。はたして、宮之原警部は数々の因習の残る京都での殺人事件をすべて解明できるのか――。
  • 京都いにしえ殺人歌
    -
    1巻682円 (税込)
    女友だちと隅田川言問橋あたりを散歩していた野坂夏代は、偶然にも、男たちのいざこざを見てしまった。恐る恐る近づくと、若い男はダイイングメッセージのように「ミヤコドリ」という言葉を遺して亡くなった。その後、殺害された男が、兵庫県屈指の高級住宅街に住む資産家・精道酒造の御曹司であり、著名な歌人であると判明した。野坂夏代は、ダイイングメッセージを聞いた者として、捜査に乗り出した警察庁の宮之原警部に帯同するが、捜査は困難を極めた――。
  • 京都桂川殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    京都西芳寺の門前にある茶店の娘秦春香は、竹林で鳴く子犬を追って行くと、そこに朱鷺色の和服を着た三十歳前後の女性の死体を発見する。女性と子犬は関係があるのか、警察は事件の解決に動きはじめたが、捜査は進展せず宮之原警部の登場となった!!

    試し読み

    フォロー
  • 京都華道家元殺人事件 長編旅情ミステリー
    -
    1巻550円 (税込)
    虚飾の覇権争いが連続殺人を招く……。日本最大の華道流派家元・烏丸憲奘の弟・宏二郎に、公金横領のスキャンダルが。自宅に押し寄せた取材陣の前で、宏二郎は天誅を叫ぶ男に刺殺される。しかし、事件の混乱のなか、死体はかき消すように現場から消え、翌日、北山の杉林で発見された。さらに家元の長男・邦晴と、茶道柴小路流家元の長女・諏訪紗世子との結婚式当日、花嫁が謎の失踪をする。背後には烏丸流の派閥争い、華道界の覇権を巡る深謀が……。虚飾の世界に挑む宮之原警部の名推理。

    試し読み

    フォロー
  • 京都鞍馬街道殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    中央構造線には神社が多いといわれているが、地質学を研究するの杉尾元教授が、その中央構造線上の地質調査に出向いた南アルプスで消息を絶った。しばらくして、なぜか、京都の鞍馬で車が発見され、間もなく、元教授は大阪の海岸で遺体となって発見された。 元教授が殺害されたのは、なぜか。南アルプスの地質調査が、その引き鉄となったのか。元教授の孫・紗希子の真相究明の願いを汲んだ宮之原警部は、原発マフィアと噂される人物から当たることにした。 これほどまでに、多くの不審な人物の意志と意図が複雑に絡み合った事件はあったか。宮之原警部の図抜けた洞察力、理解力が輝きを放つ!
  • 京都四条通り殺人事件
    3.0
    1巻440円 (税込)
    京都を観光中の女子大生がとある路地で殺人事件に出会した。数分後パトカーが駆けつけたところ死体など影も形もなかった。だが翌日、大原で被害者が発見され京都府警は俄かに緊張する。一歩先んじて捜査に乗り出したのは府警の一匹狼“おこぜ”こと魚津刑事だった。目星がついたとみるや、大胆にも日本の007宮之原警部に捜査合戦の挑戦状を送るが……。

    試し読み

    フォロー
  • 京都除夜の鐘殺人事件
    3.0
    1巻440円 (税込)
    京都にいる恋人の平瀬玻奈子から、除夜の鐘を一緒に撞こうと誘われた宮之原警部は、大晦日、京都へ向かった。しかし撞くはずの鐘が何者かに盗まれ、寺の住職も殺された。華やかな祇園の芸妓・染弥を巡って男達が葛藤するなか、鐘に秘められた過去と連続殺人の謎に宮之原警部が挑む!!

    試し読み

    フォロー
  • 京都鷹峯殺人事件(電子復刻版)
    -
    1巻605円 (税込)
    日本最大の華道流派・鳥丸流。その家元の実弟で「華道ジャーナル」を出版する彩交社社長・鳥丸宏二郎に、華道界をめぐる百億円横領の疑惑がかかった。その宏二郎が屋敷を取り囲む報道陣の目前で斬殺されるという事件が起こる。しかも、直後に死体が忽然と消え失せた。総理事・御影宗徳が実権を握る鳥丸流に第二、第三の殺人事件が……。京都を舞台に陰湿な権謀術数が渦巻くいけばな界を描く。長篇本格推理。

    試し読み

    フォロー
  • 京都高瀬川殺人事件
    -
    1巻440円 (税込)
    観光客で賑わう清水寺・音羽の滝で三十代の華やかな感じの女性が死んだ。警察の調べでその女性は高瀬川沿いのビルの中でクラブを経営する中森那美江であり、昭和62年に地上げの対象となっていた小さなビルが火事になった際に彼女の店が火元であったことが判明した。宮乃原警部と名物刑事が捜査で対決!

    試し読み

    フォロー
  • 京都呪い寺殺人事件(電子復刻版)
    -
    1巻550円 (税込)
    ある男に呪いをかけた。呪いを解かねばジゴクバナの咲く野辺で命を落とすことになる。京都・一条戻り橋で安倍晴明の生まれ変わりを名乗る行者が残した謎の言葉。その夜、家具会社社長が車にはねられて死亡した。合わせて12億円もの生命保険金が支払われ、その受取人は祇園のクラブママだった。宮之原警部が事件の真相を追う。長篇旅情ミステリー。

    試し読み

    フォロー
  • 京都氷室街道殺人事件
    -
    1巻550円 (税込)
    清純な少女が無惨にも氷室で殺された。京都府警のオコゼこと魚津刑事は現場に飛び聞き込みを始めて愕然とする。どうやらこの少女は大会社の社長や建設省のトップと面識があったらしい。政治が絡んでくれば、オコゼあたりの手におえるものではない。ここは泣く泣くもライバルの宮之原警部の応援を仰ぐしかない。宮之原、オコゼの二人三脚が始まった!

    試し読み

    フォロー
  • 京都百物語殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    シリアスさを保ちつつ、軽妙かつ洒脱をふんだんに織り込んだ、梓林太郎の初期の意欲作だ。 大手総合商社の課長であり、東京調布の大地主でもある松代小弥太は、土日になると身分を隠し、新宿歌舞伎町あたりでヒッピーごとき姿形となる。「ヒッピ」と呼ばれる松代のそばにはいつも、真冬という名の年端もいかない女の子がいて、彼女がトラブルや事件、厄介事を持ち込んでくる。全6話の連作。クセになる面白さを秘めた珍作!
  • 京都紅葉伝説殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    京都では名の知られる公家の名門・西御門家の高校生の娘が、一億円の借金をして失踪した。ギャンブルの負けがこんだものによると思われたが、別に理由がありそうだった。が、判然としない。借金をした当の本人が失踪しているからだ。借金返済に困った両親は、京都無明庵の住職に相談するも手に負えず、住職は旧知の宮之原警部に京都まで来てくれと依頼した。京都に乗り込んだ警部は、公家のいくつもの秘密を探り出し、借金を負った真相とともに、失踪した娘を追う。スリルに満ちた京都旅情ミステリー!
  • 京都柚子の里殺人事件
    -
    1巻693円 (税込)
    宮之原警部に好意を抱く女性を狙い撃ちしたように、美女たちに京都の隠れ里への招待状が届く。 宮之原への恋心を胸に秘める椎名紗智、後に結婚することになる平瀬玻奈子、人形作家の瑠璃川凌の3人が初めて出会ったのも、この招待状によってだった。 何が目的なのか? 3人が疑念を抱くうちに、殺人事件が起きてしまった。 宮之原警部は、自分に思いを寄せる美女3人と、どのように接するのか。事件解決のために連れて行く美女は、誰にするのか。 いつも以上に見られる宮之原警部の素顔と、事件解決に絡む美女の内面に触れられる快作!
  • 京都吉田山殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    京都の洛西、ニュータウン近くの大蛇ヶ池に投げ込まれたジャケットは強盗に殺害された男のものだった。遺留品には、本の所有を示す「蔵書票」があった。そして園内の岩から覚せい剤反応がある血痕も発見される。 殺され男は「蔵書票」作家で、池と反対側の左京区にはその美術館もあるのだという。確認のために美術館を訪ねた刑事が会った美人館長が、時を経ずして同じ池で他殺死体で発見される。捜査にあたり、京都府警内部で起こる軋轢。そしてまた殺人事件。どこまで連続殺人はつづき、犯人は誰なのか。 歴史ロマンを感じさせる「蔵書票」を巡り、古都に次々と起こる殺人事件。警察庁広域捜査官の宮之原警部とその上司小清水警視が活躍する人気シリーズ。
  • 釧路ぬさまい橋殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    釧路の水産会社で成功をおさめた社長が殺された。莫大な遺産はひとり娘の穂奈美に渡ることから、結婚前提の交際をしていた恋人が最重要容疑者となる。恋人にアリバイはなく、黙秘をつづけるため、ますます容疑は深まっていく。 穂奈美だけは恋人の無実を信じていた。しかし手立てがわからない。困り果てていた穂奈美は、知人からの薦めにしたがい、警察庁広域捜査官の宮之原警部に捜査を託した。 北の大地で宮之原警部が走り、推理を巡らす。読み応え十分の冴えたトラベルミステリー!
  • 倉敷美術館殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    岡山県の倉敷にある大手運送会社の創始者の息子が、岡山県の牛窓郊外で殺害された。 そのニュースを見た東京の画廊に勤める八坂葉子は、遠くの事件であったが、倉敷の美術館で購入した土産物の仏像が関係しているのではないかと気になり、警察庁の宮之原警部に相談をした。 宮之原警部は、八坂葉子とともに倉敷に赴き、事件を捜査することになった。はたして、土産物の仏像は関係があったのか。そして、犯人は誰なのか。 宮之原警部の推理が冴え渡る、長編トラベルミステリー!
  • 紅の殺人海溝 用心棒弁護士 宗像光生の旅情事件簿
    -
    1巻682円 (税込)
    北海道の東の果ての霧多布。 その海岸の昆布を乾燥させる小屋で、持ち主がひからびた姿となって発見された。 殺人を犯して服役した父の冤罪を晴らすために奔走していた息子だった。 無念の想いを継いだのは、美貌の婚約者であった。 はたして彼女の熱意は、犯罪者の子どもの婚約者としての意地なのか、冤罪と証明するに足る事実があるのか。 やさぐれ弁護士の宗像は、色と名誉欲に揺さぶられながら、少しずつ核心に迫っていく──。 旅情と推理が絶妙に織りなされたミステリー長編。
  • 消された邪馬台国への道
    -
    1巻792円 (税込)
    邪馬台国はどこにあったのか――。 古代史ファンにならずとも大きな関心を寄せるこの重大事について、「魏志倭人伝」等の資料を丹念に読み込みんだ作家が自由な発想をもとに結論を導き出した。 当時の日本とは、こういう立ち位置、こういう立場だったのか。読めば読むほど納得の結論に、驚くばかりだ。

ユーザーレビュー

  • 死にたい老人

    Posted by ブクログ

    周りに迷惑をかけたくなくてひっそりと断食で自殺しようとする83歳の記録。これを読むと尊厳死とか安楽死とか死について考えるきっかけになる。人は死を意識するから、今を大切に生きるのかもしれないなと感じた。言い方は可笑しいかもしれないけど、何度失敗しても再挑戦するエネルギーはすごい。

    0
    2023年04月13日
  • 死にたい老人

    Posted by ブクログ

     著者の小説は一切未読。題材に興味を惹かれて借りる。
     東日本大震災、民主党政権失政の時代を背景に、断食安楽死の失敗談が語られる。
     なお、82歳まで男性機能が保たれていたことに驚きを禁じ得ず。
     結局「人間は理性的に自殺することはできない」という知人の忠告を裏付ける結果に終る。
     日本中の児童の心胆を寒からしめたジャガーバックス「地獄大図鑑」の著者でもある。神仏を信じず、墓前でも手を合わせない無神論者というが、感慨深さを覚えてしまう。

    0
    2021年07月14日
  • 百万塔伝説殺人事件 警察庁 宮之原警部 東北旅情難解ミステリー長編

    Posted by ブクログ

    聖徳太子と法隆寺展で興味を持った百万塔が事件の鍵だったため、読んでみました。宮之原警部が名探偵すぎてスルスル事件が解決していきましたが、一昔前の時代も感じながら読み進めていけました。

    0
    2023年02月05日
  • 死にたい老人

    Posted by ブクログ

    83 歳という高齢で断食安楽死を実行しようとした作家の奮闘記(?)ですが、軽い気持ちで読むのはお控えください。
    昨今では、生活保護も受けずに孤独&餓死でミイラ姿で発見されたというニュースも聞きますが、作者の場合は生活苦で追い詰められているわけでもなく、自分の意志でという点が大きく違います。息子さんもいて自身も作家としての稼ぎもあり、離婚してからはお手伝いさんにも通ってもらって身の回りの世話も問題なく、あるのは持病の胃潰瘍や心不全ですが、あくまでもこだわるのは己の意志による断食安楽死という死にざまです。その経緯は、自身の宗教観や死生観、戦争体験、社会経験、離婚経験、政治不信、欲望減退などが複合的

    0
    2020年05月09日
  • 加賀金沢殺人事件

    購入済み

    宮之原とさよの二人の連携が大変良かった。この二人の今後が気になるので、続編を期待します

    0
    2020年04月14日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!