作品一覧

  • 息子たちよ

    息子たちよ

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    20年間、家族の待つ家に(ほとんど)帰らなかった著者は、二人の息子たちに宛てたエッセイを密かに書きためていた。誕生、入学、友達、挫折、就職……息子の人生の節目節目に著者はどんな心配をしたのか? どんな本を本当は勧めたかったのか? そして息子はどのように育ったのか? 父と子と家族をめぐる珠玉のエッセイ集
  • 冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

    冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

    小説・文芸

    5.0
    1巻1,599円 (税込)
    スティーヴンスン『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して滝沢馬琴『南総里見八犬伝』、そして戦後――英雄なき時代の先に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。洋の東西さえ越えて、著者は膨大な小説と文献を文字通り縦横無尽に渉猟する。ただ一心に、面白い小説を追い求めて。百年の文学史のなかで切り開かれた豊饒なる小説世界、その山嶺を闊達な筆致で踏破する一大評論。大衆文学研究に里程標を刻み、第四十七回日本推理作家協会賞を受賞した名著。この一冊をして、文学史に「冒険小説」は永遠に刻まれる。/【目次】1/近代ヒーローの誕生/ドイルと騎士道小説/大観光時代/荒野に立つヒーロー/ハックルベリーの旅/西部辺境の男たち/十九世紀イギリス補遺/芥溜(ごみため)のパリ/デュマの剣豪小説/科学の冒険/愛国主義者ルパン/『紅はこべ』と『スカラムーシュ』/騎士道の消滅/スパイ・ヒーロー、登場/不安と疑惑の時代/クリスティーの冒険/ジョン・カーターとターザン/無人島の少年たち/海の男ホーンブロワー/マクリーンの戦後/イギリス海洋小説補遺/不信のヒーロー/フランスのスパイ活劇/ジョバンニと暗黒小説/スピレインの亡霊/自警団ヒーロー、ボラン/スペンサーの饒舌/悪党パーカーの栄光/ライアルの場合/七〇年代の壁/現代の秘境/キャリスンとカイル/ヒギンズの陥穽/工作員の冒険/謀略小説の時代/ラドラムとカッスラー/フランシスの復活/2/『水滸伝』の世界/ふたつの『水滸伝』/3/『南総里見八犬伝』の世界/政治小説の時代/黒岩涙香の翻案小説/巖谷小波の少年小説/武侠の冒険/立川文庫と講談/「新講談」の時代/「少年倶楽部」の時代/高垣眸の海/密林のヒーロー/軍事冒険小説の行方/日本伝奇小説の系譜/国枝史郎と講談/伝奇小説の黄金時代/昭和十年代の壁/『宮本武蔵』への道/『赤い影法師』の衝撃/講談『柳生武芸帳』/風太郎忍法帖におけるロマネスク/伝奇小説の伝統/隆慶一郎が残したもの/ヒーローの善意/机龍之助の皮肉/丹下左膳の場合/長谷川伸と流れ者ヒーロー/眠狂四郎の剣/海のロマン/大藪春彦の意味/八〇年代のオデッセイア/夢枕獏の彼方/あとがき/文庫本のためのあとがき/解説=霜月蒼/人名一覧/書名・作品名一覧
  • 活字競馬 馬に関する本 究極のブックガイド

    活字競馬 馬に関する本 究極のブックガイド

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文学、ノンフィクション、ミステリー、SF、馬券本等、あらゆる競馬関連作品を読み尽くした書評家北上次郎のライフワークとも言える一冊。「本物の競馬より面白い」を基準に選ばれた作品を、競馬を盲愛する著者独自の切り口で紹介しています。全288ページというボリュームの中に、意外な傑作、名作が目白押し! あなたが求めていた本にきっと出会えるはずです。 巻末対談「活字競馬 究極の五冊を決める! 」では、作家・高橋源一郎氏をゲストに迎え、それぞれのお薦め五作品について熱く語ってもらっています。 ※本書は2013年に刊行された書籍を電子書籍化したものです。作品紹介や作品内のデータは刊行当時のものになります。
  • 新刊めったくたガイド大全

    新刊めったくたガイド大全

    小説・文芸

    4.0
    1巻814円 (税込)
    『自由への逃亡』、『岳物語』、『火車』、『新宿鮫』、『いまひとたびの』などなど……。読んで読んで読みまくった16年。名もない本、埋もれた傑作が今よみがえる。ジャンルを超えたおもしろ本を集めた、本を愛するすべての人におくる決定版読書ガイド。「本の雑誌」の名物コーナー「新刊めったくたガイド」をまとめた書評集。
  • ベストミステリー10年

    ベストミステリー10年

    小説・文芸

    -
    1巻748円 (税込)
    血湧き肉躍る冒険、心を熱くさせる友情。ページを繰るのももどかしい、その面白さを満喫してもらいたい――。豊穣なるミステリー作品の海を照らす羅針盤・北上次郎が熱いメッセージを軽快な筆致にのせて贈る! 1983年から1992年までに刊行された翻訳ミステリー読書案内の決定版。めくるめく読書体験は、かならずやあなたの人生を豊かにするでしょう。
  • 勝手に! 文庫解説

    勝手に! 文庫解説

    小説・文芸

    4.3
    1巻649円 (税込)
    無類の小説好きの北上次郎が、出版社からの依頼もないのに、勝手に文庫解説を書いちゃった!? おもしろい! と思った作品は、書評家ならばどうしても解説を書きたいものなのだ……。ハードボイルドから、ミステリーそして家族小説にSFなど、本当におすすめしたい日本の小説12本と海外の小説16本に2本を加えた厳選30本!
  • 気分は活劇

    気分は活劇

    小説・文芸

    -
    1巻616円 (税込)
    小説も映画も「活劇」がいい。北方謙三、クーンツ、大沢在昌。シュワルツェネッガーに周潤発。冒険小説&ハードボイルド&アクション小説から、香港活劇映画&往年の日活アクション映画まで、活字でもスクリーンでもとにかく肉弾あいうつアクションがいいのだ。「活劇」中毒の北上次郎が、活劇への思いをこめて同好の士に贈る、アクションの華麗な世界!

ユーザーレビュー

  • 冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

    Posted by ブクログ

    北上次郎『冒険小説論 近代ヒーロー像100年の変遷』創元推理文庫。

    本の優れた読み手として、数多くの優れた書評を残し、2023年に逝去した北上次郎が8年の歳月を掛けて執筆した労作にして、大傑作。

    1993年に早川書房より刊行された同名作の最終版である2008年刊行の双葉文庫版を底本に復刊。第47回日本推理作家協会賞受賞作。

    改めて北上次郎の鋭い感性と読書量の凄さに驚愕した。冒険小説の捕らえ方一つを見ても、単なるヒーロー物の娯楽小説として括るのではなく、時代背景や歴史、文化を酌み取り、冒険小説を文学史の高みにまで押し上げている。そういう点で本作は北上次郎が語る冒険小説論というよりも、冒険小説史といった色合いが強い。


    第1部は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』から紹介される海外の冒険小説。自分が冒険小説を意識して読んでいたのは1970年代以降の作品からだろう。本作にもジャック・ヒギンズ、ギャビン・ライアル、アリステア・マクリーン、クレイグ・トーマス、ディック・フランシスと懐かしい作家が紹介される。

    第2部で、中国の『水滸伝』を紹介し、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』との関連が描かれる。

    第3部は、いよいよ日本の冒険小説の紹介なのだが、時代小説、剣豪小説、少年向け小説などを経て、ようやく大藪春彦、西村寿行、北方謙三、船戸与一といった馴染みのある冒険小説作家が登場する。締めを飾るのは夢枕獏で、『餓狼伝』『獅子の門』といった格闘冒険小説の他、将棋の真剣師を描いた『夢果つる街』が紹介される。


    自分は、北方謙三のハードボイルド小説を全て読んだが、比較的初期の作品である『逃れの街』が一番気に入っている。北方謙三がハードボイルド小説から時代小説へと転身したことが残念でならない。最近、馳星周もピカレスク小説から時代小説へと転身しつつあるのが気に掛かる。

    船戸与一も全作読んだが、最初に読んだ『山猫の夏』に大きな衝撃を受けたことを覚えている。

    夢枕獏の作品もかなり読んでいる。未完の『餓狼伝』にやきもきしつつ、完結した『獅子の門』『東天の獅子』には満足している。個人的には夢枕獏の最大の傑作は『神々の山嶺』ではないかと思っている。

    本体価格1,500円
    ★★★★★

    0
    2024年03月03日
  • 息子たちよ

    Posted by ブクログ

    読んでいて泣きそうになる。そうそう、と思うこと沢山あるし、その圧倒的な読書量には頭が下がる。いっぱい読みたい。
    もっともっと沢山本の紹介してほしかった。
    ありがとうございます。

    0
    2023年07月22日
  • 新刊めったくたガイド大全

    Posted by ブクログ

    たまには古本屋を隅から隅まで眺めるものだ。このような貴重な本と出逢える喜びがたまにある。

    『本の雑誌』に連載の北上次郎の人気コラムの大全である。リアルタイムで読んでいた時期もあり、懐かしい。また、こうして、まとめて読むと、如何にこのコラムに頼って、本を選んでいたかに気付く。新人からベテラン作家まで、分け隔てなく、兎に角面白い本を紹介する、このコラムは大好きだな。

    0
    2015年11月03日
  • 勝手に! 文庫解説

    Posted by ブクログ

    稀代の一流の読み手である北上次郎が、勝手に!書いた文庫解説集。日本の小説12本に海外の小説16本に書き下ろし2本を加えた全30本の文庫解説を収録。巻末には、池上冬樹、大森望、杉江松恋、北上次郎の四人による文庫解説スペシャル座談会も収録。

    全30本の解説を読むと、対象となる文庫本に留まらず、同じ著者の他の作品や他の著者の同じ系列の作品などにも触れるなど、非常にマニアックな内容になっている。このような本の世界の広げ方は、本好きにはたまらない。

    個人的には、この解説集で紹介されている本の半数は既読作であるのだが、未読作で読んでみたいと思ったのは、沢木耕太郎の『波の音が消えるまで』とハーバート・バークホルツの『心を覗くスパイたち』の2作であった。

    …ここからは、北上次郎の文庫解説の幾つかに触れてみたい…

    『絆回廊 新宿鮫10』大沢在昌。解説というよりも、新宿鮫論といった方が良さそうな、なかなか鋭い切り口の内容。シリーズの第1作から第10作までを辿りながら、他の大沢在昌作品も例に挙げ、新宿鮫シリーズを総括している。

    『水上のパッサカリア』海野碧。これまで、海野碧作品を高く評価する人には余りお目に掛かったことはなく、従って、これは極めて貴重な解説ではないだろうか。個人的には女性作家ながら、高いレベルのハードボイルドを描く素晴らしい作家だと思っている。しかし、残念なことに大道寺勉を主人公にしたハードボイルド・シリーズは、この『水上のパッサカリア』を皮切りに『迷宮のファンタンゴ』『真夜中のフーガ』の3作で終わっている。このシリーズ以外でも、海野碧作品は『アンダードッグ』『篝火草』の僅か2冊しか無く、この寡作の度合いはデビュー作の『水上のパッサカリア』が低評価だったことに起因しているのかも知れない。

    『抱影』北方謙三。北上次郎はこの作品を絶賛しているが、自分は駄作だと思っている。昔の北方謙三の作品は読んでいて、身体の中に熱いものが滾るようなエネルギーを感じたのだが、この作品は恋愛小説か、変態小説か、少なくともハードボイルドではない、といった内容だった。読み手によって、受け止め方、評価が分かれるのは当たり前であるのだが…

    『夜の終わる場所』クレイグ・ホールデン。北上次郎が解説しているように傑作である。描写力と造形力が群を抜いており、ストーリー全体の雰囲気が良い。この作品に続く、『リバー・ソロー』『この世の果て』『ジャズ・バード』も傑作であったが、10年以上も新作が翻訳されていないのは残念なことだ。

    『死にいたる愛』デイヴィッド・マーチン。なかなか、この作家を評価する人も多くはない。扶桑社海外ミステリーが元気な頃の傑作の一つ。『嘘、そして沈黙』『誰かが泣いている』『死にいたる愛』『過去、そして惨劇の始まり』と全て面白い作品だった。この作家も翻訳が途切れて久しい。

    『暗殺者グレイマン』マーク・グリーニー。近年の冒険小説の傑作中の傑作。蘇る冒険小説全盛の頃。『暗殺者グレイマン』を皮切りに『暗殺者の正義』『暗殺者の鎮魂』『暗殺者の復讐』と次々、シリーズ作が翻訳され、今後の翻訳も楽しみなシリーズ。

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    2015年09月28日
  • 息子たちよ

    Posted by ブクログ

    北上次郎さんの息子さん達との交流を描いた一冊ではあるのですが、そこは北上さん。随所にたとえば…といろんな本の内容が紹介される。ポケットから飴玉を出すが如く湧き出る本。そしてここでは書かない・それはとばしてなどなどほとんど内容を紹介していないのに何故かその本を読みたくなってしまう。恐るべし。

    0
    2024年07月28日

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