作品一覧

  • アカン!DX
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    DX(デジタルトランスフォーメーション)ブームは既に腐り始めている――。 今、日本企業はこぞってDXに取り組もうとしている。様々な企業によるDX事例がIT系メディアをにぎわし、バラエティー系テレビ番組にさえDXという言葉が登場するようになった。 政府機関や地方自治体でさえDXの必要性が叫ばれる。新型コロナウイルス禍の経済対策などのために導入したシステムが軒並み使い物にならないという失態もあり、政府もデジタル庁の創設などを打ち出し、「行政のDX」を推進する姿勢を明確にした。 しかし、日本で取り組まれているDXの大半は失敗に終わる可能性が高い。本書のタイトルに則して言えば、大半は「アカン!DX」なのだ。DXの主眼はあくまでもトランスフォーメーション、つまり変革である。その本質を理解しようとせず、いたずらに「デジタル」を叫ぶ。そんな例が多すぎる。 本書では、日本企業や行政のDXの「トホホな実態」を徹底的にえぐり出す。DXを叫びながら実行を現場に丸投げする企業の経営者の愚かさ、IT人材の採用・育成策のデタラメぶり、成果を出せないデジタル推進組織やIT部門の惨状、御用聞きでしかないITベンダーの無策など、数々の問題点とその原因を明確に示した。 一読すれば、日本企業や行政機関のDX、そしてそれを支えるIT産業の構造的問題が明確に見えてくるだろう。単なる一般論ではなく、あなたの会社、あなたが所属する組織におけるDXの課題が「見える化」できるはずだ。
  • SEは死滅する 技術者に未来はあるか編
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    「SIerの余命は5年」「IT部門は“かまってちゃん”」「ブラックを排除しないのならSIerもブラックだ」・・・IT総合情報サイトの名物コラムニストがIT業界の不条理を斬る『SEは死滅する』の第2弾。  日本のIT業界は、著者が「SIガラパゴス」と呼ぶ、世界でも類を見ない特異な業態。ハイテク産業のイメージと裏腹に、多数の技術者を動員する人海戦術でシステムを開発するため、SIer、下請け、孫請け、ひ孫請け…と何段もの多重下請け構造を形成する。  そんな日本のIT業界に“絶滅の危機”が迫る。デジタルマーケティング、IoT、フィンテックなど「ビジネスのデジタル化」のトレンドが全てを変える。素人集団と化し古いシステムのお守りしかできないユーザー企業のIT部門と共に、SIerや下請けベンダーはまもなく用済みとなる。   IT業界、そしてユーザー企業のIT部門で、プロジェクト炎上などの不条理の中で働く技術者に、はたして未来はあるのか。元マイクロソフトのチーフアーキテクトやCIO経験者ら4人の識者と著者の対談も収録し、鋭い切れ味の暴論で技術者の“生きる道”を示す。IT専門誌「日経コンピュータ」の元編集長で、IT総合情報サイト「ITpro」の人気コラム「極言暴論」の著者が、技術者に大いなる気付きを与える必読の一冊! 主な目次 【第1章】技術者を使い捨てる日本のIT業界の末路 【第2章】丸投げのIT部門、人月商売のITベンダーの喜悲劇 【第3章】諸悪の根源、劣化したIT部門の不都合な真実 【第4章】デジタルビジネス時代、ITベンダーの生きる道
  • SEは死滅する(日経BP Next ICT選書)
    3.5
    1巻1,078円 (税込)
    日本のIT業界では、SI(システムインテグレーション)という業態が、世界に類を見ないほど発展しています。その業態のSIer、あるいはユーザー企業の情報システム部門には「SE」と呼ばれるシステム開発の“総合職”が勤務しています。そして、時として部外者が理解に苦しむような失敗プロジェクトが発生しています。こうした業界構造は存続できるものなのか?IT専門誌で業界を冷徹にウオッチし続けてきた著者の論説を書籍化。
  • ジャパンクオリティはITでつくる(日経BP Next ICT選書)
    -
    1巻550円 (税込)
    ※本書は、日経コンピュータ誌の特集記事「データが磨く日本品質」(2015年2月19日号)を  スマートフォンでも読みやすく再構成した電子書籍です。  専門記者によるレポートが手ごろな価格で手に入ります。 パリのソムリエも絶賛する日本酒「獺祭(だっさい)」をご存じでしょうか。 高品質の大吟醸酒として国内外で人気が高いのですが、その酒蔵に杜氏の姿はありません。 ITを駆使してつくっているのです。 記者は、「日本のものづくりは、データの活用でもっと進化させることができる」と主張します。 製造業とサービス業に注目し、日本品質がいかにしてITでつくられているのか。 その最前線を追ったのが本書です。 旭酒造、マツダ、住友林業、ANA、ヤマトホールディングス、セコムといった 企業の取り組みを紹介しています。そこが本書の読みどころです。 IT技術者だけでなく、ビジネスパーソンにオススメの1冊です。

ユーザーレビュー

  • アカン!DX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらずの木村節さく裂といえばそうなのだけど、クロステックで読んでいたので概ね中身は想像通り。日本のSIerという産業がいかにダメかっていうのはいつもの事なのだけど、DXの本質はデジタルではなくエクスチェンジ=変革だという主張を今回は強く感じた。まあ、当たり前のことなんだけど、世の中で言われているDXって単なるIT化であることが多くて、何がXなのか判らないものが多い。自分が今係わっている仕事も、現行踏襲というITの世界ではもっともやりたくない仕事であり、DXとかけ離れた仕事。本当に色々なことを考えさせられてしまいました。色々反省ついでにいうと、今回の自分の仕事も現場からのボトムアップで検討が

    0
    2021年12月26日
  • SEは死滅する 技術者に未来はあるか編

    Posted by ブクログ

    お馴染みのSIer滅亡論を掴みにユーザー企業のIT部門を滅多切り、終章ではこれからのSIerの方向性を考察する。自分の経験のなかでも優秀なIT部門もあれば、ユーザとの単なる窓口まで、色々とお付き合いさせて頂きましたが、一概にIT部門だけ責めるのも気の毒な気がする。紙媒体を売る会社さんがWebメディアに進出した際、以前、雑誌の販売管理システムでお世話になった方が、しばらくしてお会いすると、Webの開発マネージャになっていました。これは経営陣が新しいWebビジネスに向けて、IT部門の体制を大きく変えた事例だと思う。また、二つの対談でも述べられているコードを書く重要性についての言及はまさに我が意を得

    0
    2016年03月05日
  • アカン!DX

    Posted by ブクログ

    DXを切り口に日本企業の問題点を指摘した1冊。中盤までの指摘については、例えば今ブームになっている「脱炭素」に置き換えてもそのまま当てはまることも多いように思った。(後半のSIerに対する指摘等はDX分野に特化したものだったが)

    「そもそも変革すべき仕組みがない」、「勝手にやっている現場の集合体なので誰も自社の仕組みの全貌を把握していない」、「イノベーションの本質がわからない」
    →日々働く上で漠然と感じていたもやもやが言語化され批判されていたのでスッキリ&共感した。

    経営者に読んでもらい、自らの言動を悔い改めてもらいたい一冊。ただし、一従業員の立場からいくら「そうだそうだ」と思った

    0
    2024年01月05日
  • SEは死滅する 技術者に未来はあるか編

    Posted by ブクログ

    極論暴論だけでなく、本を読んでみようと手に取った一冊。
    令和四年まだSIerは死なず、蟹工船プロジェクトは世に蔓延り、ダメなiT部門とベンダーマネジメント()を得意とするSIer、枯れた技術に拘束されるソフトハウスの技術者という構図も変わりつつあるようでまだまだ存在する。

    蟹工船の一員として、なかなか身につまされる一冊。
    2016年に出た本ではあるが、今昔どうなった?という目線で今読むと示唆深い。

    0
    2022年05月21日
  • アカン!DX

    Posted by ブクログ

    言葉が一人歩きして不十分な解釈がされがちなDXを、正しい理解に導いてくれる本。
    DX導入本として優れているのではないでしょうか。

    0
    2021年08月21日

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