樫原辰郎の作品一覧
「樫原辰郎」の「海洋堂創世記」「ロックの正体」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「樫原辰郎」の「海洋堂創世記」「ロックの正体」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
タイトルと本のカバーからはワイルドでヴァイオレンスな印象がするが、その印象とは裏腹に、文化としてのロックを文化人類学的に捉えたもの。
アーティストのバイオグラフィーやらアルバム紹介などは一切なく、ロック史をある程度抑えていないといまひとつ楽しめない本ではあるが、自分のような理屈っぽい人間にはなかなか楽しめるものではあった。
熱いロック解説やアーティスト紹介・アルバム紹介などを期待すると大ハズレでしょう。
第1章から第3章くらいまでは、ロックの特性を「衝動性」と「祝祭性」として、それは元々サルからホモ・サピエンスに進化していく過程で得た人類の特性と大きな関連性があることを論じている。
第4章
Posted by ブクログ
【模型界の梁山泊】
少年時代、ホビージャパンを愛読していた。そこに度々出てくる「海洋堂」という言葉。ガレージキットというのは大人の、というか廃マニアのものだと思っていて、値段も高いし怖くて手が出せなかった。海洋堂はその後、一般向けの造形でも名が知られるようになる。その海洋堂の黎明期の話、そう、僕が少年だったころの話だ。
模型の梁山泊に、という館長の檄文のとおりに、初期海洋堂には強者が集まる。本名を知らない物同士、自分がいくら給料をもらっているのかもしらないような、そんな人達。かつては著作物に対する権利意識が希薄であり、海洋堂もアバウトであって、よかったこともあれば痛い目にあったこともあ
Posted by ブクログ
大阪芸大在学中にまだ家業に近かった海洋堂でバイトとして働き、離れたあとに映画監督等に転じた筆者が久しぶりに海洋堂を訪れ、海洋堂での日々とそこにいた「変人」達を振り返る。
筆者が働いていた頃はちょうど海洋堂とフィギュアの業界が大きくなっていった時期と重なっている。当時は給料の支払いも滞りがちだったり、著作権絡みの悶着も多々あったようだ。しかしそこに集まる「変人」達がエネルギッシュに、いざこざを起こしながらも才能を開花させていったことが語られている。
労働環境はよくも悪くも昭和の芸術家達の様相だ。しかし、好きなことに寝食を忘れてとことんのめり込んでいく様は羨ましくも思える。筆者はそんな無茶苦茶
Posted by ブクログ
積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 35/56
'17/02/16 了
今や世界的メーカーとなった海洋堂と、海洋堂が文化の黎明の一翼を担った「ガレージキット」文化の足跡を辿った本。
どこか狂っているけど、こんなリビドー溢れる青春(まったく爽やかでは無いけど)を送りたかったと思わずにはいられない。
造形物が何より好きで、何らかのクリエイターになりたかった自分としては本書に登場する人物たち全員が羨望の対象だし、原型師になれなかった筆者の悔しさと寂しさは凄く共感できる。
読めば何かを作りたくなる一冊。
1984年の『ゴジラ』は原詠人氏の原型による海洋堂のガレージキ