樫原辰郎のレビュー一覧

  • ロックの正体

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    タイトルと本のカバーからはワイルドでヴァイオレンスな印象がするが、その印象とは裏腹に、文化としてのロックを文化人類学的に捉えたもの。

    アーティストのバイオグラフィーやらアルバム紹介などは一切なく、ロック史をある程度抑えていないといまひとつ楽しめない本ではあるが、自分のような理屈っぽい人間にはなかなか楽しめるものではあった。
    熱いロック解説やアーティスト紹介・アルバム紹介などを期待すると大ハズレでしょう。

    第1章から第3章くらいまでは、ロックの特性を「衝動性」と「祝祭性」として、それは元々サルからホモ・サピエンスに進化していく過程で得た人類の特性と大きな関連性があることを論じている。
    第4章

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    2023年05月14日
  • 海洋堂創世記

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    海洋堂立ち上がり期のメンバーだった著者による創世記。海洋堂というか趣味系ビジネス立上げって、どこもかしこもハチャメチャで熱かったんだろうな。
    著者が大阪芸術大学の出身で時期的にガイナックスメンバーともかぶるのでアオイホノオ好きとしては関連情報を読んでいるような楽しさもあり楽しかった。

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    2014年09月11日
  • 海洋堂創世記

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    【模型界の梁山泊】

    少年時代、ホビージャパンを愛読していた。そこに度々出てくる「海洋堂」という言葉。ガレージキットというのは大人の、というか廃マニアのものだと思っていて、値段も高いし怖くて手が出せなかった。海洋堂はその後、一般向けの造形でも名が知られるようになる。その海洋堂の黎明期の話、そう、僕が少年だったころの話だ。



    模型の梁山泊に、という館長の檄文のとおりに、初期海洋堂には強者が集まる。本名を知らない物同士、自分がいくら給料をもらっているのかもしらないような、そんな人達。かつては著作物に対する権利意識が希薄であり、海洋堂もアバウトであって、よかったこともあれば痛い目にあったこともあ

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    2022年06月01日
  • 海洋堂創世記

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    大阪芸大在学中にまだ家業に近かった海洋堂でバイトとして働き、離れたあとに映画監督等に転じた筆者が久しぶりに海洋堂を訪れ、海洋堂での日々とそこにいた「変人」達を振り返る。

    筆者が働いていた頃はちょうど海洋堂とフィギュアの業界が大きくなっていった時期と重なっている。当時は給料の支払いも滞りがちだったり、著作権絡みの悶着も多々あったようだ。しかしそこに集まる「変人」達がエネルギッシュに、いざこざを起こしながらも才能を開花させていったことが語られている。

    労働環境はよくも悪くも昭和の芸術家達の様相だ。しかし、好きなことに寝食を忘れてとことんのめり込んでいく様は羨ましくも思える。筆者はそんな無茶苦茶

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    2024年01月12日
  • 海洋堂創世記

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    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 35/56
    '17/02/16 了

    今や世界的メーカーとなった海洋堂と、海洋堂が文化の黎明の一翼を担った「ガレージキット」文化の足跡を辿った本。

    どこか狂っているけど、こんなリビドー溢れる青春(まったく爽やかでは無いけど)を送りたかったと思わずにはいられない。

    造形物が何より好きで、何らかのクリエイターになりたかった自分としては本書に登場する人物たち全員が羨望の対象だし、原型師になれなかった筆者の悔しさと寂しさは凄く共感できる。

    読めば何かを作りたくなる一冊。

    1984年の『ゴジラ』は原詠人氏の原型による海洋堂のガレージキ

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    2017年02月16日
  • 海洋堂創世記

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    フィギュアの聖地(聖地?)海洋堂の85年頃の話
    作者さんが出入りしてた頃の体験記

    海洋堂はわたしでも知ってる(ガシャポンしか持ってないけど)
    TVでも見たことある
    ボーメさんしか知らないけど
    そういうスゴイ原型師さんがいっぱい出てくる

    好きなことをとことんやれるってすてきだなあ
    まさに梁山泊ってかんじだなあ青春だなあ
    と思った

    フィギュアほしい

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    2015年07月01日
  • 海洋堂創世記

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    この映画監督のことは知らないけど~大阪芸術大学に入った僕は何となくギャラリーに惹かれて路地の奥に足を踏み入れた。館長やセンム,BOMEさんや原さん,数々の原型師と共に模型はアートの世界を拓いていく~楽しそうな青春時代ですね。ちょっと我が世代からは外れていて,妹の世界かぁ。記憶力のある人が羨ましいねぇ

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    2014年10月28日