久米郁男の作品一覧
「久米郁男」の「原因を推論する(新版)」「労働政治 戦後政治のなかの労働組合」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「久米郁男」の「原因を推論する(新版)」「労働政治 戦後政治のなかの労働組合」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
労働政治とは、労働者の利益が政治の世界で実現されるプロセスを意味する。
日本の労働組合は、利益実現に際して経済合理性を有する路線を取ることで戦後の成長と安定に大きく貢献し、一九八九年には連合の結成によって悲願の「統一と団結」を実現した。
しかしその後、その存在感は薄くなり、連合自体にも行政改革・構造改革への積極性が見えない。
歴史を遡り、労働者と政治の関係を利益団体政治の視角から検証する。
[ 目次 ]
1 労働組合が経済合理性を持つとき(利益団体としての労働組合 政治経済と労働組合)
2 連合誕生の光と影(改革の九〇年代 団体リーダーの見た労働政治)
3 戦後史のなかの労働組
Posted by ブクログ
戦後政治における労働組合について書かれた本である。
序盤は労組に関わらない「圧力団体」としての労働組合に関する考察である。
日本では労組が流行らないのは「なんか権利ばかりを主張している印象があるから入らない」という俗論があるが、労組に入っていない労働者の約7割が労組を必要と考えているのである。これは非常に興味深い。つまり、「あったら(誰かが作ったら)はいろう」というフリーライダー志向が強いということであろう。
また後ろは戦後の労組について触れられている。総評と同盟の対立軸について触れられている。やはり「労使協調」か「政治主義」かの対立があったことは否めない。それは行革への対応にも現れている。