久米郁男のレビュー一覧

  • 労働政治 戦後政治のなかの労働組合

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    早稲田大学法学部教授(政治学)の久米郁男による戦後日本労働政治史。

    【構成】
    Ⅰ 労働組合が経済合理性を持つとき
     第1章 利益団体としての労働組合
         利益団体とは何か
         労働組合が追求する利益とは何か
     第2章 政治経済と労働組合
    Ⅱ 連合誕生の光と影
     第3章 改革の90年代
         80年代の政策形成過程
         労働政策過程の政治化
          変化の原因-仮説的考察
         比較の中の日本
         連合は行政改革にどのように対応したか
     第4章 団体リーダーの見た労働政治
    Ⅲ 戦後史のなかの労働組合
     第5章 「統一と団結」を求めて-1945~60年代
      

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    2012年02月18日
  • 労働政治 戦後政治のなかの労働組合

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    労働政治とは、労働者の利益が政治の世界で実現されるプロセスを意味する。
    日本の労働組合は、利益実現に際して経済合理性を有する路線を取ることで戦後の成長と安定に大きく貢献し、一九八九年には連合の結成によって悲願の「統一と団結」を実現した。
    しかしその後、その存在感は薄くなり、連合自体にも行政改革・構造改革への積極性が見えない。
    歴史を遡り、労働者と政治の関係を利益団体政治の視角から検証する。

    [ 目次 ]
    1 労働組合が経済合理性を持つとき(利益団体としての労働組合 政治経済と労働組合)
    2 連合誕生の光と影(改革の九〇年代 団体リーダーの見た労働政治)
    3 戦後史のなかの労働組

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    2011年03月30日
  • 労働政治 戦後政治のなかの労働組合

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    戦後政治における労働組合について書かれた本である。
    序盤は労組に関わらない「圧力団体」としての労働組合に関する考察である。
    日本では労組が流行らないのは「なんか権利ばかりを主張している印象があるから入らない」という俗論があるが、労組に入っていない労働者の約7割が労組を必要と考えているのである。これは非常に興味深い。つまり、「あったら(誰かが作ったら)はいろう」というフリーライダー志向が強いということであろう。

    また後ろは戦後の労組について触れられている。総評と同盟の対立軸について触れられている。やはり「労使協調」か「政治主義」かの対立があったことは否めない。それは行革への対応にも現れている。

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    2010年10月25日
  • 労働政治 戦後政治のなかの労働組合

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    NTTの労働組合は政治力が凄いあると思う。政権転覆なんて簡単に出来るんじゃないかな。
    労働組合と政治の関わりは深いだろうが、なかなか末端の人までは見えてこないし、労組がない会社、団体も多いし未加入者も多い。

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    2009年10月07日