高橋雅延の作品一覧
「高橋雅延」の「記憶の深層 〈ひらめき〉はどこから来るのか」「記憶力の正体 ――人はなぜ忘れるのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高橋雅延」の「記憶の深層 〈ひらめき〉はどこから来るのか」「記憶力の正体 ――人はなぜ忘れるのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
生成AIの普及によって、記憶することどころか、考えること自体がアウトソーシングされ始めている今だからこそオススメしたい一冊です。
本書にも書かれていますが、考えたり、ひらめきが生まれたりするためにはやはり知識は必要になります。(もちろん生成AIの出力が適切であるかどうか判断する際にも知識や考える力が必要になります。)
知識の定着のためには、自分の頭の中での再構成やアウトプットの重要性にも言及しています。
特に若い方には、インプットした情報を自分自身で咀嚼・再構成した上で、レポートなどの形でアウトプットする機会を一つでも多く作り、自分自身の成長につなげてもらいたいと思います。
他にも、記憶に関するテクニックや、仮説を検証するために行われる研究や実験の方法についても参考になることが多いかと思います。
Posted by ブクログ
記憶に関するとても面白い本。
自分の記憶力の乏しさを悲観しながら、若い頃にこの本を読んで実践していたら、今頃は・・・と思わず考えてしまう。
記憶、あるいは脳の機能は、人はみな同じメカニズムが働いているようで、きっと世間で記憶力がいい人と言われる人は、このメカニズムをうまく使いこなすことにより効率的に記憶している人なんだと思う。
実際に、著者は円周率10万桁を暗唱できる人の記憶術を例に「記憶することは技術である」と断言する。
また、本書副題に「<ひらめき>はどこから来るのか>」とあるが、この答は「第5章連想の力」にある。この章がとても腹落ちする。
現代社会はAIの時代で、記憶はまさにAIが得意とする分野。人はもう労力をかけて記憶することはせずに、AIに任せておけばよい。人間の貧弱な記憶力はAIの正確さにはるかに劣るからだと思いがちだ。
だが、実はそうではないようだ。(ここが本書の肝)
著者の主張は次の通りだ。
確かに、これまでは学校、職場でより多くの知識を自分の内部に記憶として蓄えることに価値があった。そのため多くの知識を持った人が有利であった。
しかし、個人の内部に蓄積された記憶は個人ごとに量的にも質的にも大きく異なる。これらの記憶が我々一人一人の個性を作り、さらには創造性の基礎になる。創造力というものは、ゼロの状態から突如として湧き上がってくるものではない。これまで見たもの、聞いたもの、読んだものが記憶に残り、何かのきっかけで呼び覚まされ、それが創造力となる。意識から消え去ったことも無意識の記憶として残っており、この無意識の記憶が意識的な行動や思考に影響を与えている。
この本を読んで安心した。初老の読書人である自分は、これまで本を読んでも内容を忘れることに恐怖を感じていた。これからは、そんなことを恐れたり、労力をかけることを無駄に思ったりしない。忘れる覚悟でどんどん読書していくことが、創造力を高める源泉と考える。忘れても、記憶が曖昧でも全く問題ない。人間の脳は無限の可能性を秘めている。