高橋雅延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
記憶に関するとても面白い本。
自分の記憶力の乏しさを悲観しながら、若い頃にこの本を読んで実践していたら、今頃は・・・と思わず考えてしまう。
記憶、あるいは脳の機能は、人はみな同じメカニズムが働いているようで、きっと世間で記憶力がいい人と言われる人は、このメカニズムをうまく使いこなすことにより効率的に記憶している人なんだと思う。
実際に、著者は円周率10万桁を暗唱できる人の記憶術を例に「記憶することは技術である」と断言する。
また、本書副題に「<ひらめき>はどこから来るのか>」とあるが、この答は「第5章連想の力」にある。この章がとても腹落ちする。
現代社会はAIの時代で、記憶はまさにAIが得意と -
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Posted by ブクログ
わざわざアタマに負荷をかけて、たくさん覚えようとするなど現代においてはナンセンスと思う若人も多かろう。でも、自分の脳の中にできるだけ多くの記憶と概念とコトバを刷り込んでおけばおくほど、世界を観る解像度が高くなる。なぜかというと、何か追加的な経験をするたびに、思念空間の中で、A地点とB地点が、こっちのサブネットとあちらのサブネットが不意に連関してスパークするようになる。それが「ひらめき」の源泉にもなるだろう。そういうふうに自分の脳細胞のネットワークに刺激を与え続ければ、おなじ80年を生きたとしてもずっと豊かな一生を送ることができるのではないだろうか。
では、脳に残るような記銘をどうやって行うか。 -
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Posted by ブクログ
「記憶は技術である」p37
結局、新しいことがらを記憶に定着させるには、そのことがらそのものを記憶しようとするよりも、そのことがらについて「考える」ことのほうが有効なのです。 p111
何かのことがらをインプットして覚える際には、まとめて一度にインプットするのではなく、時間をあけて分散させるほうが記憶にとって効果的なのです。 p123
結局のところ、受け身的に他人事として答えを繰り返すよりも自分事として自ら答えを探して構成することが記憶の定着に有効なのです。 p135
アウトプット練習には決まり切った方法はなく、創意工夫で多様な練習を活用することこそがもっとも重要なのです。 p143
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Posted by ブクログ
話があってから8年かけて書き終えた本とのこと。
序盤で記憶が創造性の基礎であると、そこはまさにそう思う。意味を求めてしまう脳の仕組みを使って意味づけることの効用。それからそもそも気づかないと意味づけができないこと、ワーキングメモリの限界、マルチタスクの弊害、無心になるのでなく没頭することがマインドフルネスの中核であること。
イメージを用いた記憶術、知識の構造化、復習やアウトプットの重要性。特にスムーズさの感覚がよろしくないというのは、小堀宗慶宗匠がひとり稽古のよくない理由として挙げてたのとリンク。
忘却曲線はゼロにならず無意識の記憶にあるので、それが連想が自動的に広がることにつながってひらめく -
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<目次>
第1章 「忘れる」とはどういうことか?
第2章 「忘れられない」の正体
第3章 「思い出せない」理由
第4章 記憶は意識を超えていく
第5章 忘れないと覚えられない
第6章 記憶を強くするヒント
第7章 忘却を使いこなす
<内容>
記憶を中心に大変丁寧にわかりやすくまとめた本。最初に興味を持っていた「暗記」部分については、今までの既書の情報を越えるものはないが、「記憶」全般についての現在の研究成果について、実例を交えながらわかりやすい記述であった。
なので、「暗記法」の本に書いてあったことが効力のあるものであったと証明できた、と思うことがたびたびあった。たとえば、イン -
Posted by ブクログ
ネタバレ心理学の領域で、記憶に関して研究してきた著者が、記憶に関してまとめた1冊です。記憶の変容性と忘却がテーマとなっています。記憶は医学的な分野からと心理学的な見方で異なっている感じがしました。逆に言えば、視点が大きく異なるため、非常に参考になる部分が大きいのではないかと思います。つらい記憶を乗り越えるために、記憶を語らせ、不快な出来事を語る立ち位置を変えさせ、その記憶の意味合いや感情を書き換えるというナラティブ・セラピーなど初めて記憶内容も多かったです。記憶に関する本によくある内容ですが、記憶には詰め込むよりも想起を繰り返す方が重要であることなど、日常にも役立つ情報が多いと思います。
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Posted by ブクログ
これまで「記憶」というものを、自分で好きなように増強することも、また恣意的に消し去ることもできないものと考えていたが、そのような固定観念に緩やかな一撃を加えてくれる本。題名からは記憶術が連想され、そのような点に触れた箇所もないわけではないが、本書ではむしろ「忘却」のポジティヴな側面にスポットライトが当てられている。
興味深かったのは終章、ネガティヴな記憶の意図的な忘却方法について。記憶とそこから形づくられる「物語」=人生を固定的なものと捉える限りでは我々にトラウマから逃れる術はないが、これらの記憶を新たな意味づけ(語り口)の元で想起することにより、「物語」をそれまでとは違った視点から書き換え -
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