【感想・ネタバレ】記憶力の正体 ――人はなぜ忘れるのか?のレビュー

あらすじ

記憶力を強くしたい!もの忘れをなくしたい!そのような願望から記憶力を増強させる方法は様々語られてきた。一方、つらい思い出を忘れたい、嫌な経験をなかったことにしたいと、忘却を操作したい思いもある。では、人間はどこまで記憶を操作することができるのだろうか。簡単に試すことができる思い出す訓練から「数字に色がついて見える」といった特殊な能力まで、これまでの多くの実験や研究から見えてきた記憶の不思議に迫っていく。

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Posted by ブクログ

新書とは思えないほどの、最新の成果の反映と網羅性。そして、新書らしい読みやすさ。記憶について興味がある人はぜひ読んでみるべき。

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2017年01月24日

Posted by ブクログ

エビデンスがしっかりしていてなおかつこの分野に親しくない人にも分かりやすく実験の内容などが書かれており良書。特に分散学習に関する記述はなるほどと唸らされた。学術的な文献だけでなく,小説などの例も引かれており,読みやすく書かれている。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

面白い本だった。記憶の定着のためのハウツゥー本かと思ったが、心理学の本だった。記憶は不思議だ、どうやって保管されているかもわからないけど、感情を左右させる。記憶を思い出すのに、状況とか匂いと言う一説があったが、音楽もあるように経験上思った。これはあの時聞いていた曲だのように情景が思い出されることがある。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

■記憶の効果的な定着には,
 「反復」と「思い出し」が重要。
■反復が記憶の定着に効果的であるかどうかの分かれ目は,
 それが思い出す際の練習になっているかどうかということ
 なのです。(p174)
■勉強法としては,テキストを何度も読み返しても,
 もちろん,それなりに効果はある。
 しかし,それよりも,「覚え」,時間を置いて
 「何度も」「思い出す」方が効果的に記憶できる。
■単純な反復ではなく,この「何度も」「思い出す」ことが
 重要ということが,とても参考になった。
■読み物としても,面白かった。

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2014年09月22日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  「忘れる」とはどういうことか?
第2章  「忘れられない」の正体
第3章  「思い出せない」理由
第4章  記憶は意識を超えていく
第5章  忘れないと覚えられない
第6章  記憶を強くするヒント
第7章  忘却を使いこなす

<内容>
記憶を中心に大変丁寧にわかりやすくまとめた本。最初に興味を持っていた「暗記」部分については、今までの既書の情報を越えるものはないが、「記憶」全般についての現在の研究成果について、実例を交えながらわかりやすい記述であった。
なので、「暗記法」の本に書いてあったことが効力のあるものであったと証明できた、と思うことがたびたびあった。たとえば、インプットよりもアウトプットを意識せよ(「覚える」よりも「思い出す」方が記憶の定着がいい)とか、五感を大事に、多くのヒントと共に覚えよう(記憶には多くの手がかりが必要である)とか…。

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2014年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心理学の領域で、記憶に関して研究してきた著者が、記憶に関してまとめた1冊です。記憶の変容性と忘却がテーマとなっています。記憶は医学的な分野からと心理学的な見方で異なっている感じがしました。逆に言えば、視点が大きく異なるため、非常に参考になる部分が大きいのではないかと思います。つらい記憶を乗り越えるために、記憶を語らせ、不快な出来事を語る立ち位置を変えさせ、その記憶の意味合いや感情を書き換えるというナラティブ・セラピーなど初めて記憶内容も多かったです。記憶に関する本によくある内容ですが、記憶には詰め込むよりも想起を繰り返す方が重要であることなど、日常にも役立つ情報が多いと思います。

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2014年07月08日

Posted by ブクログ

これまで「記憶」というものを、自分で好きなように増強することも、また恣意的に消し去ることもできないものと考えていたが、そのような固定観念に緩やかな一撃を加えてくれる本。題名からは記憶術が連想され、そのような点に触れた箇所もないわけではないが、本書ではむしろ「忘却」のポジティヴな側面にスポットライトが当てられている。

興味深かったのは終章、ネガティヴな記憶の意図的な忘却方法について。記憶とそこから形づくられる「物語」=人生を固定的なものと捉える限りでは我々にトラウマから逃れる術はないが、これらの記憶を新たな意味づけ(語り口)の元で想起することにより、「物語」をそれまでとは違った視点から書き換えることができるとする。つまり筆者は「忘却」を記憶そのものの抹消ではなく、記憶に纏わるネガティヴな感情のリライトと捉えているのだ。人間は常に可変的な、未来に向かって開かれたものだとする筆者の見方には共感を覚えた。

全般を通じて、辛い記憶を持つ人々への柔らかな視線が感じられる。語り口も優しく読み易い。

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2014年06月27日

Posted by ブクログ

【由来】


【期待したもの】

※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

【要約】


【ノート】


【目次】

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

・記憶とは覚える力と思い出す力
・何度も思い出すことで覚えられる
・記憶は頭で覚える、技能は体で覚える(無意識)
学者の本なので、実験過程が細かい

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2014年10月11日

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