作品一覧
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4.5全1巻660円 (税込)「春希の普通と俺の普通は、たまにちょっと違ってるよな」 「これからもっと違っていくんだろうな」 家庭の事情で転校した大沢春介(おおさわしゅんすけ)は、クラスでひとり浮いている矢河春希(やがわはるき)と行動を共にするようになる。 友達以上に互いが特別な存在となっていたが、幼いふたりは周囲の環境に振りまわされていって……濃密なネームと心の奥底に触れるような描写で話題をさらった、三崎汐の連載作がついに単行本化!! 単行本収録内容 「はるのうららの」1話 「はるのうららの」2話 「はるのうららの」3話 「はるのうららの」4話 「はるのうららの」5話 「はるのうららの」6話 「はるのうららの」7話 「あのとき」(描きおろし) 「あれから」(描きおろし)
掲載誌
ユーザーレビュー
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購入済み
やっぱり三崎先生大好きだ…
クラスメイトたちの話ですが、同じ時間軸でありながら章ごとに主役が変わるので、それぞれの生徒の視点がおさえてあり気持ちがよく分かります。いっけん何の悩みもなくはしゃいで青春を謳歌しているように見える生徒たちの内側がグイグイと暴き出されていき、途中なかなか切なくなります。でもうまくいかなくても傷ついても、自分の感情にとまどいながらもちゃんと向き合って成長する様子に息子を見守る母のような温かい気持ちにもなりました(笑)みんなどうなることかと思ったけれど、終わりかたも絶妙で読後感が爽やかでした!あと2作で三崎先生の作品を読み終えてしまう…もったいなくて手がつけられません。新作だしてくださらないかな~!
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ネタバレ 購入済み
超名作だと思います
短編集で4作入っています。どのお話も三崎ワールド全開、温かくてほんのりビターで印象的でしたが、「僕は行くよ」がなかなかすごいお話でした。世間一般的にはストーカーの括りになるのかもしれませんが、自分を受け入れないものに対して敵意を持たないところが、いわゆるストーカーとは違うのかなと思います。まぁとにかく純粋で健気で可愛くてつい応援したくなるんです(笑)でもただ天真爛漫なわけではなくて、誰かに好きになってもらいたい、愛されたいと願う気持ちの強さが切なかったりもします。誰にでも好きだのなんだのうそぶいて生きてきたような攻も、これはもうオトされるしかないでしょうね(笑)なんだかんだナイスなカップルでし
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ネタバレ 購入済み
結末が気になる四作品
①記憶喪失もの。切なくてかわいい作品。
②ノンケの彼氏がお見合いすることになって‥実はしっかり両思いで良かった。
③ヤリチン男とストーカーの懲りないお話。クズとサイコパスで気持ち悪いけどお似合いかも。
④小説家と美少年高校生。執筆中の主人公のイメージどおりな高校生に出会い、小説と現実がリンクして執筆するのが怖くなり‥意外にもかわいいお話で読後感良し。
絵は幼い印象ですが、短編とは思えないほど中身の詰まった四作品。凝っていて読み応えがありました。