作品一覧

  • 和本への招待 日本人と書物の歴史
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    平安時代の『源氏物語』から、蔦屋重三郎が手がけた黄表紙をはじめとする草双紙、山東京伝の洒落本、歌麿や北斎の挿絵入り絵本。1300年以上の歴史を持つ和本は、日本人の知恵と美意識の結晶である。結び綴とも呼ばれる、組紐を使った大和綴。高度な製本技術を必要とし、数葉ずつ重ねて糸で縫う列帖装など、手にとって愉しめる伝統文化を、神田神保町の老舗・誠心堂書店の店主が丁寧に解説。豊饒な書物の歴史を解き明かす。
  • 江戸の古本屋
    -
    1巻3,344円 (税込)
    近世に始まった本屋は、新刊本の版元であるばかりでなく、むしろ古本の取り扱いを経営基盤とした。多様な史料から、仲間組織、商習慣など本を商う実態とその本質をとらえる。
  • 続和本入門
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸期の書物事情を"つくる""売る""読む"の視点から探索する。『和本入門千年生きる書物の世界』に続く和本専門古書店主による書物考。
  • 和本入門
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 書物にも作法がある!創業70年の和本専門古書店主が実例にもとづき基礎知識を紹介。

ユーザーレビュー

  • 和本入門

    Posted by ブクログ

    和本にかかわるようになって、最初に読んだ一冊です。
    老舗の古書店の旦那さんだけあって、経験者ならではのお話がいっぱい。
    和本の基本的なことを知るのに、すごくためになりました。最後の「電子レンジ」で虫退治、やってみたいようなこわいような…
    続編もおすすめです。

    0
    2010年11月13日
  • 和本入門

    Posted by ブクログ

    いやしくも何かしらの形で本に携わる人間ならば、私達日本人がかつてどのように書物と関わってきたのかを知っておく必要があるだろう。そうした日本の伝統的な書物について、豊富なエピソードと共に歴史や概要、作法を平易に教えてくれるのが本書である。著者は書誌学を専攻する学者ではなく、実際に和本を取り扱う古書店の店主である。本への愛情が行間に滲み出ており、それがまた心地よい。写本は勿論だが、仮令版本であっても、それは洋書と異なり世界に唯だその一冊しかない。刷りの具合、書き入れ、どのような人の手で保存されて来たのか、数百年を経る和本はその一冊だけの個別情報が詰まっているからだ。近世の版本中心になるのは仕方ない

    0
    2009年10月04日
  • 和本への招待 日本人と書物の歴史

    Posted by ブクログ

    江戸時代の江戸には、意外に多くの読書人がいたことが分かる。当時の貸本屋の読者数は約10万人にも上っていた、と言う。また、尾張藩主や豊後・佐伯藩主など、高額で多くの書籍を読まれていた有力者もいた。
    特に印象的なのは、平安時代の絵巻物を題材にした黄表紙「堪忍袋緒〆善玉」や、吉原のガイドブック「吉原細見」、洒落本「大磯風俗 仕掛文庫」など、挿絵本が流行したことです。当時の文字認識率が低かった人々でも、挿絵本を購入して楽しむことができたため、これらの本の流通量が大きく増加したと考えられます。

    0
    2024年03月30日
  • 続和本入門

    Posted by ブクログ

    和本という言葉すら知らなかったけど、本とは何か、読書とは何かを考えるうえで書物のルーツを知ることは必要な過程でした。

    江戸時代の本は今よりもアナログで、手間と時間がかかる。だからコストもかかる。それでも本にしようと思う著者には強い信念を感じる。

    また、新書も古書も取り揃えて客の要望に応えようとする本屋もあつい。

    本を手にした読者までもが、本を自分はどのように読んだのかを書き入れて、次の読者の理解を手助けしようとする心意気。

    江戸時代の本というのは、つくる、売る、読むに加えて、伝える作業をして完成度を高めていたことを知り、日本人の本に対するアツい思いを想像することができました。

    0
    2023年10月12日

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