橋口侯之介の作品一覧
「橋口侯之介」の「江戸の古本屋」「続和本入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「橋口侯之介」の「江戸の古本屋」「続和本入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
いやしくも何かしらの形で本に携わる人間ならば、私達日本人がかつてどのように書物と関わってきたのかを知っておく必要があるだろう。そうした日本の伝統的な書物について、豊富なエピソードと共に歴史や概要、作法を平易に教えてくれるのが本書である。著者は書誌学を専攻する学者ではなく、実際に和本を取り扱う古書店の店主である。本への愛情が行間に滲み出ており、それがまた心地よい。写本は勿論だが、仮令版本であっても、それは洋書と異なり世界に唯だその一冊しかない。刷りの具合、書き入れ、どのような人の手で保存されて来たのか、数百年を経る和本はその一冊だけの個別情報が詰まっているからだ。近世の版本中心になるのは仕方ない
Posted by ブクログ
和本という言葉すら知らなかったけど、本とは何か、読書とは何かを考えるうえで書物のルーツを知ることは必要な過程でした。
江戸時代の本は今よりもアナログで、手間と時間がかかる。だからコストもかかる。それでも本にしようと思う著者には強い信念を感じる。
また、新書も古書も取り揃えて客の要望に応えようとする本屋もあつい。
本を手にした読者までもが、本を自分はどのように読んだのかを書き入れて、次の読者の理解を手助けしようとする心意気。
江戸時代の本というのは、つくる、売る、読むに加えて、伝える作業をして完成度を高めていたことを知り、日本人の本に対するアツい思いを想像することができました。