橋口侯之介のレビュー一覧

  • 和本入門
    和本にかかわるようになって、最初に読んだ一冊です。
    老舗の古書店の旦那さんだけあって、経験者ならではのお話がいっぱい。
    和本の基本的なことを知るのに、すごくためになりました。最後の「電子レンジ」で虫退治、やってみたいようなこわいような…
    続編もおすすめです。
  • 和本入門
    いやしくも何かしらの形で本に携わる人間ならば、私達日本人がかつてどのように書物と関わってきたのかを知っておく必要があるだろう。そうした日本の伝統的な書物について、豊富なエピソードと共に歴史や概要、作法を平易に教えてくれるのが本書である。著者は書誌学を専攻する学者ではなく、実際に和本を取り扱う古書店の...続きを読む
  • 和本への招待 日本人と書物の歴史
    江戸時代の江戸には、意外に多くの読書人がいたことが分かる。当時の貸本屋の読者数は約10万人にも上っていた、と言う。また、尾張藩主や豊後・佐伯藩主など、高額で多くの書籍を読まれていた有力者もいた。
    特に印象的なのは、平安時代の絵巻物を題材にした黄表紙「堪忍袋緒〆善玉」や、吉原のガイドブック「吉原細見」...続きを読む
  • 続和本入門
    和本という言葉すら知らなかったけど、本とは何か、読書とは何かを考えるうえで書物のルーツを知ることは必要な過程でした。

    江戸時代の本は今よりもアナログで、手間と時間がかかる。だからコストもかかる。それでも本にしようと思う著者には強い信念を感じる。

    また、新書も古書も取り揃えて客の要望に応えようとす...続きを読む