作品一覧

  • シナリオ人生
    4.5
    ドラマは人生であり、それは発端、葛藤、終結の三段階で構成される。著者がそれに気づくには、貧乏と戦争とさまざまな不幸に加え絶えざる研鑚が必要だった。現像場の便所の落し紙に印刷された脚本を熟読し、小津安二郎、溝口健二、内田吐夢らの映画つくりから直接学んだドラマと人生の核心。92歳にして初心に立ち返る。

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  • 100歳の流儀
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    2012年4月に100歳を迎えた映画監督、新藤兼人さんが、人生、仕事、老い、女性……について、大切なことを語ります。 ・要領よく生きなければ競争に負けると思っているならそれはまやかしである ・老後は人生の余白なんかじゃない ・人生には待つだけの日々がある ・愛した人には報いなければならない ・人間の生きる根源に横たわるのは性である ・生きているかぎり生きぬきたい 老若男女を問わず混迷を生きる私たちに生き方の指針を与えてくれる一冊です。
  • うわっ、八十歳
    -
    1巻660円 (税込)
    妻・乙羽信子のこと、生と死……ホンネで明かす胸の内。自分の歩みを省みた爽快な好エッセイ! ぴんぴんと生きている! ――「人は仕事をして生きてきたのだから、命がおわるまで仕事をしていたいものだ」本音で綴る80歳の胸の内。荷風の人生を追ううちに見えてきた己れの姿。妻・乙羽信子のこと、親友・殿山泰司の死、なお映画をつくり続けること。老いと性、生と死、ぴんぴんと生きている自分を省みた、爽快な好エッセイ!
  • スクリーンの向こうに 新藤兼人の遺したもの
    -
    映画界の巨匠・新藤兼人監督の遺した思いとは 2012年、100歳で世を去った映画界の巨匠・新藤兼人監督。その多くの遺稿の中から、死の直前まで映像作品に込めた情熱、故郷広島への愛着を抽出し、また、戦後70年を直前に控え、新藤自身の戦争体験や原爆・核に対する思いや怒りなどを、鮮烈に描き出す意欲作。 [内容] はじめに 新藤次郎 第1章 故郷・広島への想い 第2章 一家離散から、映画の世界を目指す 第3章 戦争体験と原爆、放射能の恐ろしさ、そして怒り 第4章 映画作りへの飽くなき情熱 第5章 兼人と映画でかかわった人たち 第6章 100歳まで生涯現役を貫く おわりに 新藤 風 引用文献一覧 新藤兼人 監督・脚本映画作品一覧

ユーザーレビュー

  • 100歳の流儀

    Posted by ブクログ

    【ココメモポイント】
    ・ああ、一世紀なのか、長い
     P.18

    ・整備されたハイウェーを突っ走る人生などありえないと、わたしは信じている。要領よく生きるなどということはありえないのだ
     P.27

    ・何かを創作することは、自分を解剖し、自分を掘り下げ、自分がこれだとつかんだものを、表現することだ。
     P.30

    ・名画といえども所詮はつくりごとを描いているのに、涙を流すほど感銘するのは、心や本質を描いているからだ。心や本質を描いていなければ、どんなに顧客を興奮させても後世に残らない
     P.34

    ・人間は知恵や知識だけではどこへも到達しない。実際に生きているからだで何かを通過しなければいけない

    0
    2016年08月13日
  • シナリオ人生

    Posted by ブクログ

    何歳になっても現役であり続けるということはなかなかできないものだと思います。92歳にて現役の映画監督である新藤さんの、映画屋として駆け出しの頃のエッセイ。小津・溝口両巨匠のエピソードや、戦時下の日本が批判でも郷愁でもなくただ淡々と語られていきます。ただ一箇所、久慈さんこと奥様の話の部分は哀切を感じずにはいられませんが。
    小津さんも溝口さんも60歳で亡くなってますし、やっぱり新藤さんはただ者ではないのだな…と改めて痛感。80歳過ぎてベットシーン撮る人ですものね。新藤さん監督の「ふくろう」は最高でした。

    0
    2009年10月04日
  • シナリオ人生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人生というものは
    思わぬところから変わるもの。
    破産という一大事がなければ
    彼はシナリオライターにもならなかったし
    映画監督にもならなかったわけで。

    決して彼は順風満帆だったわけではないのです。
    脚本ではなくて、美術畑の人として
    スタートしたのですから。

    そして、いざシナリオを書くにしても
    師匠から「これはシナリオではありません」と
    無碍もなく言われてしまうのです。
    その時のショックはあまりあるでしょう。

    だけれども彼のすごいところは
    映画の世界に入る時もそうですが、
    スイッチが入ったら真っすぐ、どこまでも
    なところですね。
    そのひたむきさ、真剣さが今の地位を
    育てたのでしょうね。

    0
    2018年03月16日
  • 100歳の流儀

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シナリオに限らず、人に読んでもらう文章は、難解な言葉よりもわかりやすい言葉のほうがいい 自分の仕事の役割を果たす 生きて行くこととは、前に立ちはだかる壁を飛ぶことではないか 年齢を重ねると、その慈愛の重さが胸にしみるのである 仕事の師に出会うことは人生の宝である 人々は必死に生きている。人はそう生きる宿命にある

    0
    2014年05月31日

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