作品一覧

  • 「新型うつ病」のデタラメ
    3.8
    1巻660円 (税込)
    「上司に叱られ、やる気ゼロ」「彼女に浮気されたので休職したい」……。この十年、そんな理由で精神科を訪れる人が急増。従来のうつ病とは明らかに異なる病態をもつそれは、「新型うつ病」と総称されるようになった。診断書を手に堂々と会社を休む人々、手厚すぎる社会保障、肥大化する自己愛と精神力の低下。はたして「新型うつ病」は本当に“病気”なのだろうか。もはや社会問題。そのまやかしを、現役精神科医が暴く。

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  • 眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―
    3.4
    「眠れない」「会社に行くのが辛い」「気がつくと手首を切ってしまう」――さまざまな症状に苦しみ、精神科を訪れる人々。しかし、そこでは実際にどのような「治療」が行われているのか、意外と知られていません。精神科医が、豊富な臨床経験をもとに、診察室でのやりとりを再現。原因は? 治療法は? 薬の副作用は? 誰もが知りたい「心の病」に関する二十の疑問に、医師が本音でこたえます。

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  • 「心の傷」は言ったもん勝ち
    3.6
    「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する――そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。過剰な被害者意識はもうたくさん! 現役精神科医が示す処方箋。

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  • うつ病休職
    4.1
    「仕事がきついので、会社を休みたい」とクリニックに駆け込む人々。マニュアル通りの問診で「うつ病」と診断する医師。診断基準の変化や新型薬の普及で、うつ病やそれを理由に休職する者が増大、こうした状況に企業も困惑し、社会問題化している。しかし、それは本当に“病気”と言えるのか? 医学ではなく労務上の問題ではないか? あやふやな診断が社会に与える影響は? 精神科医が「うつ病休職」の正体に迫る。

ユーザーレビュー

  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    有意義な本だった。
    労働問題は現場の労働者の問題だけではなく、助けを求められる医師にも投げかけられていることを知った。
    著者は厳格な医師であり、安易なうつ病診断書の発行に対して疑問を呈しているが、実査問題、心療内科に駆け込む患者も、助けてほしい一心なので、その辺は難しい判断が必要になると思われる。
    職場で、どのような状況にあるかわからない労働者に対して医師は、どの様に接してばいいかは難しい問題だと思う。

    0
    2023年07月08日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    うつ病休職。中嶋聡先生の著書。うつ病休職は組織にとってとても対応が難しい問題であると思う。うつ病で苦しむ人がたくさんいる一方で、うつ病休職者が出た場合にはその求職者の所属組織や組織内の他のメンバーに負担がかかる。うつ病休職をしていながら、お金を受け取りながら、旅行や趣味、スポーツに興じているというケースを見聞きすると複雑な気分になるけれど、かといって本当にうつ病で苦しんでいる患者さんやその家族も多いから。

    0
    2018年09月03日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うつ病、適応障害などに関心があるなら、ぜひ一度は読んでみてほしい。
    ただ、苦しくて医者にかかろうか迷っている人は、ときに厳しいことも書いてあるので読まないで医者にいってほしい。

    うつ病や抑うつ状態の違いについて述べている。
    読者の多くが読み進めていく中で「その違いになんの意味があるのか。苦しんでいるのであれば、助けてあげるべきでは」と思うと思う。
    私も半分くらいまで読んだときは思っていた。

    現代の風潮として
    うつ病のような状態が見られる人に対し
    甘えなのでは、と指摘することはご法度とされており
    「診断書」が印籠のように使われている実情はあると思う。
    実際に自分も、今思えばうつ病ではなく抑う

    0
    2018年01月13日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    職場の同僚にうつ病の方がいるので、うつ病のことをもっと知りたいと思い購読した。
    ここ数年でうつ病患者は急増している。うつ病の診断方法が不鮮明になったことと薬の変化が原因だといわれている。簡単に言うとうつ病のストライクゾーンが広まったため。それに伴ってうつ病休職が増え、深刻な社会問題となっている。会社側は本来、長時間労働、パワハラなどの労務問題が原因であるにも関わらず、休職という形で問題をすり替えている。労働者にとっても、とりあえず休めるし、お金も貰えるからwinwinな関係が成り立ってしまう。
    手っ取り早くうつ病と診断してもらうには、若い医師や心療内科を受診するといいらしい。診断書をもらうため

    0
    2017年06月29日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    同じ著者の「『新型うつ病』のデタラメ」も読んだことがあるが、本書は、いわゆる「うつ病」と呼ばれる幅広い症状について、真の(従来型の)うつ病とそれ以外の比較・対比を分かりやすく教えてくれる。それは、診断基準の変化など医学的側面よりも、症例や裁判例を具体例として用い、かつ、弁護士や企業の実務家も登場させて、労働問題の側面に光を当てていて、精神医療に疎い普通のサラリーマンにも分かりやすい言葉や発想で書かれているからではないかと思う。抑うつ反応とうつ病との境界などについても、敢えて単純化することで、正確性を若干犠牲にしても、ザクっと言えばこういうこと、という形で分かりやすさが重視されている。
    短時間で

    0
    2017年05月29日

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