作品一覧

  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    悪魔の兵器を生み出したのは、なにか 1942年、アメリカは巨額の予算を投じて「マンハッタン計画」を始動し、原爆開発へと突き進んだ。アメリカを駆り立てていたのは他国、とりわけナチスドイツに先んじられることへの狂おしいまでの恐怖だった。原爆開発を巡る国際情報戦と、核が現代世界に投げかけ続ける影の大きさを描く、NHKスペシャルの書籍化。 [内容] 第一章 謎の諜報組織アルソス 第二章 天才科学者ハイゼンベルク 第三章 連合国の反撃 第四章 日・米・ソ 科学者たちの苦闘 第五章 ハイゼンベルク追跡作戦 第六章 暗殺 第七章 ナチスの原爆開発 暴かれた真実 第八章 スパイMの正体 第九章 対日原爆投下作戦
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦
    4.4
    後戻りできなかったのは、なぜか 1941年12月8日、真珠湾攻撃――日米開戦は不可避だったのか。近年新たに公開された史料を元に、日・米・英・独・ソなど各国が行っていた諜報活動=「情報戦」の実態と、数多の人物たちの思惑と欲望が複雑に絡み合いながら、真珠湾攻撃にもつれ込んでいくまでの様を生々しく描く。昨年12月8日に放送され好評を得たNHKスペシャルの書籍化。 ■目次 プロローグ 開戦前夜 第1章 謎のスパイ・ニイカワ 第2章 スパイ・マスターの誤算 第3章 チャーチルの影 第4章 コード・ブレイカー 第5章 独ソ戦錯綜する情報 第6章 ダブル・エージェント 第7章 ポイント・オブ・ノーリターン 第8章 真珠湾潜入 第9章 ワシリエフ文書 第10章 N工作 エピローグ スパイたちのその後

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ユーザーレビュー

  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『インテリジェンス1941』と同じ山崎啓明の著作。相変わらずスパイ活動を興味深く描いている。科学者を大きく描いているのが知的流暢性か高くて好き。あの時代の核物理学者は多士済々だから。

    『インテリジェンス1941』では国と国の化かし合いに重点を置いたのに対し、今作ではスパイ活動でみる科学者の戦争と言えるであろう。オッペンハイマー、フォン・ブラウン、プランク、ボーア、アインシュタイン、ハイゼンベルクなど、物理という銀河で綺羅星のような顔ぶれが出てきて興奮する。当時の人間が敵国の科学技術を類推する様は、後世からみたある程度客観的な歴史とは違った面白さがある。

    アメリカ人のファーマンの目的はナチス

    0
    2021年10月20日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本がなぜ、戦争に突き進んだか。諜報戦争の面から覗く、第二次世界大戦。ゾルゲ程度しか二次大戦のスパイは知らなかったので非常に興味深かった。

    日本が英米との情報戦争で大きく差をつけられ敗北の原因になったというのは有名な話ではあるが、本書を読むと、日本も日本なりに努力していたことがうかがえる。コードネーム、ニイカワことラットランドによるスパイ活動は読んでいて膝を打つ。まさかイギリス人をアメリカに、日本のスパイとしてリクルートしているとは。まあラットランドも結局アメリカに寝返るのですが。

    イギリスのスパイシンシア。ワインとベッド、社交性を武器に情報を奪い取る様は非常に恐ろしい。国家で重要なポジシ

    0
    2021年09月22日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    【この瞬間,世界を動かしていたのは,物理的な力ではなく,情報の力だった】(本文より引用)

    真珠湾攻撃に至る前の数ヶ月間に列強間で行われた諜報戦に焦点を当てた作品。日本を始めとする各国のスパイたちが,戦争回避や自国の利益のためにいかに動いたかを丹念に追っていきます。著者は,「NHKスペシャル」等の番組を担当した山崎啓明。

    新たに公文書の公開がなされた英国の動きも交えながら諜報戦の行方を描いたことにより,日本にとってのあの戦争が,言わずもがなの「世界」大戦であったことが改めてよくわかりました。まだまだ表に出てきていないこともあると思いますが,情報を扱うというのはどういうことかを考える上でも最適

    0
    2020年01月10日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ・イギリスが保管する「ウルトラ文書」が、日本の戦争直前の諜報活動を物語ってくれる。
    ・アメリカ国内に築かれた日本の諜報機関といえば、「東機関」が有名。
    ・ロンドンやワシントン軍縮条約で日本は追い込められた、とする向きもあるが、実際は、アメリカやイギリスの戦艦保有量も制限されたのであり、国力の差からすれば、むしろ日本に有利だった。
    ・ハリー・ホワイトというアメリカ財務省の経済学者がいたが、実はソ連のスパイだった。しかも彼が、いわゆるハル・ノートの原案になるものを書いた。
    ・同じ時期に、ソ連は”エコノミスト”と呼ばれるスパイを日本に花っていたが、これが誰かは今もって不明。
    ・アメリカのスパイマスタ

    0
    2014年08月12日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ・1941年当時の情報を活かせない日本型組織の問題―既定路線にしがみつき、状況の変化に応じて、柔軟に判断を変えることができない
    ・「暫定協定案」への中国の激烈な拒否反応→アメリカを対戦へ引きづり出すべくチャーチル英首相の策謀→インドシナへ南下する日本の兵力をアメリカへ過大に報告→「ハルノート」の提示

    0
    2018年11月04日

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