山崎啓明のレビュー一覧

  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

     戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、3人の武将から語られ、映像化され、歴史を知り、学ぶ機会が多いように思う。本書はこの戦国時代を、世界の動き、グローバルヒストリーから観たらどうなるだろうとの視点が特徴だ。2020年NHKスペシャル戦国~激動の世界と日本~称して、2本の作品を制作したことを原点とする。15世紀の大航海時代の西洋はアジア圏域へ到達する。一方の日本は15世紀に群雄割拠の戦国時代へ突入する。日本の群雄割拠と戦意昂揚に対して、西洋のスペインやポルトガルが巧みな交渉術、ディベート力を発揮しイエズス会を通じてキリスト教で日本の支配を試みる。したたかな日本の戦国武将も巧みな交渉術で武器供与を受けて、国内の闘いを優位に進めようとする。内戦に明け暮れる日本の戦国時代の裏の西洋では、カソリックとプロテスタントの宗教戦争が陰を落とす。宗教戦争は、東インド会社設立に伴い、経済戦争の影響を受け、新興国オランダが台頭する。新たな資料から導き出される歴史的背景の中でも、豊臣秀吉の朝鮮征伐が中国支配の前哨戦であったことは驚きでもあった。また、当時の日本最大を誇った加賀百万石の加賀藩の能登では、大量の銀が産出され、世界の銀の3分の1を日本が産出。日本で産出された銅は、後に純度の高さから西洋の大砲の原料に使われる。内戦と戦争、宗教と経済の面から戦国時代を俯瞰すると違った世界が見えて来た。NHKのグローバルヒストリーの視点による歴史考証に脱帽。

    0
    2026年07月12日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

    長篠の戦い(織田vs武田)、山崎の戦い(羽柴vs明智)、関ヶ原に大坂城攻め…戦国時代の戦闘にはスペインやオランダなどの外国と外国人が深く関わっていた。戦国大名と彼らとの接触が無ければ、これらの戦の勝敗は覆っていた可能性も大いにある…そう思わされる歴史的資料がてんこ盛りの本でした。非常に面白かったです。

    0
    2026年06月30日
  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『インテリジェンス1941』と同じ山崎啓明の著作。相変わらずスパイ活動を興味深く描いている。科学者を大きく描いているのが知的流暢性か高くて好き。あの時代の核物理学者は多士済々だから。

    『インテリジェンス1941』では国と国の化かし合いに重点を置いたのに対し、今作ではスパイ活動でみる科学者の戦争と言えるであろう。オッペンハイマー、フォン・ブラウン、プランク、ボーア、アインシュタイン、ハイゼンベルクなど、物理という銀河で綺羅星のような顔ぶれが出てきて興奮する。当時の人間が敵国の科学技術を類推する様は、後世からみたある程度客観的な歴史とは違った面白さがある。

    アメリカ人のファーマンの目的はナチスドイツの核技術の把握である。ドイツの核技術の論文を中立国経由で手に入れ、その著作者を把握し、1942年から核技術の論文が増えていることを確認。その著者をメモり、ドイツから亡命してきたオッペンハイマーに相談する。オッペンハイマーはそれらの著者と面識があり、「核実験に必須の重水とウランの集まるところで開発されているのではないか」と助言した。少しずつではあるが敵国のことがわかっていくプロセスが読み応えある。

    狂気から逃げたアインシュタインと、「ユダヤ人にも大変貴重な人間がいる」と言いヒトラーの逆鱗を買ったプランク、ユダヤ人を弁護し「白いユダヤ人」と呼ばれ拷問寸前で堕ちたハイゼンベルク。

    イギリスの『フリッシュ=パイエルスメモ』で、核兵器の実現が示唆され、チャーチルがドイツより先に作るべきとアメリカに情報を提供し、マンハッタン計画が始動した。なんと従来のアインシュタインによる働きかけはあまり大きな影響はなかったという。これは驚きだった。

    アメリカ諜報部アルソスが、ついにハイゼンベルクの片腕、フライシュマンを見つける。場所はストラスブール市民病院。なんと、病院を隠れ蓑にしてウラン原爆を研究していた!

    ハイゼンベルク暗殺作戦もあったのか!? もしハイゼンベルクを失えば人類史の一大汚点になるだろうが。非戦闘員の殺害であり、国際法国内法ともにもとる行為である。ヒトラーが悪いとはいえ戦時下ではノーベル賞受賞者すら暗殺の対象になるとは。と思ったら、どうもハイゼンベルク暗殺計画をマンハッタン計画の科学者が提案したらしい。二重に驚き。

    「ドイツの核開発が先行することを恐れているなら、代表的な科学者を殺すことで優位を覆すことができる」

    ノルマンディー上陸作戦からアルソスの諜報活動が再開し、アメリカはついにハイゼンベルクを見つける。しかし、なんと、ドイツの核技術は子どものそれとしか言いようがなかった。集めたウランは単に原子力エネルギーの研究であり、平和的活用だった。アメリカ政府、科学者のパラノイアはイラク戦争のそれを思い起こさせる。イラクの60年前に同じ失敗を起こしていた。

    ハイゼンベルク暗殺計画は未遂に終わって良かった。刺客モー・バーグは何故か暗殺を行わなかった。もしやっていれば現代アメリカ史にもう一つ汚点が染み付いたことだろう。

    そして、ドイツ核開発の心配がなくなった今、マンハッタン計画はソ連の牽制という意味合いを持つようになる。ソ連スパイが優秀である以上、原爆の機密は遅かれ早かれ失われる。故にウランをソ連に渡さないことが肝要だ。ウランのある街を猛爆したり諜報員自ら強奪したりとやりたい放題。ついでにユダヤ人科学者が離反しないように「ドイツが原爆開発に失敗」の情報は伏せられている。

    こんどはソビエトの頭脳争奪戦。オーストリア、ドイツの科学者がソビエトに連れ去られる。アメリカの刃から(何故か)難を逃れたハイゼンベルクは今度はソビエトの鎌と槌に狙われる羽目に。3ヶ月前にドイツの敗戦を予期していたハイゼンベルクは疎開していたが、アメリカに捕まり、イギリスで監視される。原爆投下時にはありえないとして認めようとしなかったらしい。

    ソ連の原爆に関わるスパイ活動には目をみはる者がある。頭脳明晰な科学者が何人か、ソビエトに情報を売っているのだ。セオドア・ホールはマンハッタン計画に参加したものの、原爆の威力を恐れ、ソ連に情報を流した。核抑止で本当に世界が平和になったか議論すべきではあるが。

    0
    2021年10月20日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本がなぜ、戦争に突き進んだか。諜報戦争の面から覗く、第二次世界大戦。ゾルゲ程度しか二次大戦のスパイは知らなかったので非常に興味深かった。

    日本が英米との情報戦争で大きく差をつけられ敗北の原因になったというのは有名な話ではあるが、本書を読むと、日本も日本なりに努力していたことがうかがえる。コードネーム、ニイカワことラットランドによるスパイ活動は読んでいて膝を打つ。まさかイギリス人をアメリカに、日本のスパイとしてリクルートしているとは。まあラットランドも結局アメリカに寝返るのですが。

    イギリスのスパイシンシア。ワインとベッド、社交性を武器に情報を奪い取る様は非常に恐ろしい。国家で重要なポジションにいるならば、舞踏会などで会った人間と軽々しくセックスするのはやめようと強く感じた。

    そして、ブレッチリー・パーク。当時のイギリスは暗号解読の先進国。まさかここまで多くの情報を得ているとは。例えば独ソ戦。日本の外務省が独ソ戦に対してオロオロ時間を無駄にしているのに対しイギリスの対応は早かった。先んずれば人を制すを地で行く。南仏進駐も予め知り尽くしており、アメリカ参戦に一役買っている。

    意外にも、日本の暗号もそこそこ強かった旨が書いてあり驚嘆した。暗号機パープルはエニグマよりも解読に時間がかかり(それでも41年2月には解読されたが)、陸軍暗号解読班は優秀だったそうだ。

    横山一郎大佐が有能。アメリカでのスパイマスターであり、日米戦争回避のために、アメリカから「満州国承認」すら引き出した日米諒解案を得た。まあ松岡洋右が蔑ろにして幻に終わったが。アメリカで必死に構築した諜報網が崩れていく様はなかなか見どころが多い。

    アメリカの孤立主義に対するソ連、イギリスの苦闘が見て取れる。孤立主義のカリスマ、トマス・デューイを止めるためにウィルキーを支援、他候補者のスキャンダルをバラまき、いざ共和党候補にウィルキーが選出されると用済みとして放る。恐ろしい。

    最初は日本、次に英国と来てNKVD。さすがロシアなだけあって闇が深い。日本をアメリカと戦わせるために経済的に日本を絞め殺そうとしたユーリストや、ゾルゲ以上に日本社会に溶け込んでいたエコノミスト。

    インテリジェンス1941


    ジェームズ・ボンドの元ネタとされるユーゴスラビア出身のドゥシュコ・ポポフ。ドイツとイギリスの二重スパイ。コードネームはトライシクル。彼が真珠湾攻撃を誤った情報から予測し、アメリカに伝える。しかし、その情報が信じられず(そもそも二重スパイという人種が信頼に値しないと判断され、また日本の諜報網を潰したはずなのに真珠湾にスパイがいるはずないという思い込みで)捨てられた。

    一方で、アメリカの暗号解読班は人員がとんでもなく欠乏している中、かろうじて日本の「真珠湾に関する情報」を仕入れることに成功する。

    最初は日本、次に英国と来てNKVD。さすがロシアなだけあって闇が深い。日本をアメリカと戦わせるために経済的に日本を絞め殺そうとしたユーリストや、ゾルゲ以上に日本社会に溶け込んでいたエコノミスト。

    ユーリストに対するソ連スパイの渡したメモ。それが後のハル・ノート。ハル・ノートはソ連製だった!? というのも、ハル・ノートの原案のホワイト案を出した、ハリー・デクスター・ホワイトはソ連のスパイだった。この内容はある程度穏健的でアメとムチ両方あったが、国務省次官のウェルズや、極東問題顧問のホーンベックが対日強硬派でアメを削ったのだ。

    アメリカは日本に対しての暫定協定案で、インドシナ北部の25000人までの兵員を認める方針でいた。しかし日本軍は交渉が決裂したときのために、インドシナへの日本軍が16隻の輸送船を送り、兵員を増員しようとした。それがイギリスのスパイに「10-30隻の輸送船」と報告され、その情報をアメリカにリークし、アメリカ担当者は「30-50隻」と大統領に報告した。明らかに協定案を尊重していないとして、ハル・ノートが渡され、日米戦争が不可避になる。情報を持っていたイギリスが、ほとんど表に出ずに日米を動かす様は「紳士の国」としか言いようがない。

    0
    2021年09月22日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    【この瞬間,世界を動かしていたのは,物理的な力ではなく,情報の力だった】(本文より引用)

    真珠湾攻撃に至る前の数ヶ月間に列強間で行われた諜報戦に焦点を当てた作品。日本を始めとする各国のスパイたちが,戦争回避や自国の利益のためにいかに動いたかを丹念に追っていきます。著者は,「NHKスペシャル」等の番組を担当した山崎啓明。

    新たに公文書の公開がなされた英国の動きも交えながら諜報戦の行方を描いたことにより,日本にとってのあの戦争が,言わずもがなの「世界」大戦であったことが改めてよくわかりました。まだまだ表に出てきていないこともあると思いますが,情報を扱うというのはどういうことかを考える上でも最適な作品です。

    前知識があまりなくても読みやすい☆5つ

    0
    2020年01月10日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ・イギリスが保管する「ウルトラ文書」が、日本の戦争直前の諜報活動を物語ってくれる。
    ・アメリカ国内に築かれた日本の諜報機関といえば、「東機関」が有名。
    ・ロンドンやワシントン軍縮条約で日本は追い込められた、とする向きもあるが、実際は、アメリカやイギリスの戦艦保有量も制限されたのであり、国力の差からすれば、むしろ日本に有利だった。
    ・ハリー・ホワイトというアメリカ財務省の経済学者がいたが、実はソ連のスパイだった。しかも彼が、いわゆるハル・ノートの原案になるものを書いた。
    ・同じ時期に、ソ連は”エコノミスト”と呼ばれるスパイを日本に花っていたが、これが誰かは今もって不明。
    ・アメリカのスパイマスターだった横山一郎は、戦艦ミズーリの上での降伏文書調印式の時に艦上にいた。

    0
    2014年08月12日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

    NHKのディレクターが担当番組を書籍化した一冊。イエズス会の史料を主に用い、戦国日本が海外からどのように見られていたのか、また信長や秀吉が西欧にどう対したのかを論じていく。典拠を示さずに断言する部分などは、専門家が書いた本ではないと感じる一方、その分わかりやすく書かれているとも思う。あまり見ない視点から戦国時代を捉えており、新鮮に感じた。

    0
    2026年08月12日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

    日本の戦国時代をヨーロッパ史の観点で考察しているのが興味深い。オランダ、スペイン、プロテスタント、カトリック、東インド会社などとも関連があったというのは、新たな発見だった。

    0
    2026年07月26日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  宣教師と信長の出会い
    第2章  長篠合戦のグローバル戦略
    第3章  戦国日本の軍事革命とアジア征服計画
    第4章  秀吉の天下統一とイエズス会の野望
    第5章  秀吉vsフェリペ2世
    第6章  関ヶ原の戦いとオランダの企て
    第7章  ジャパン・シルバー争奪戦
    第8章  徳川・オランダvs豊臣・スペイン
    第9章  世界史を動かした戦国日本

    <内容>
    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。誰もが知る戦国から近世の武将。この3人により歴史は大きく動いた。しかしNHKスペシャルでは、世界各地の同時期の史料を紐解き、この3人が単に日本の統一を目指しただけではなく、東アジアから南アジア、さらには遠くスペインまでもが対象となった、大きな歴史を作ろうとしていたことを示唆する。歴史とは新しい史料が紐解かれると、ダイナミックに動いていく。それを知ることの出来る本である。

    0
    2026年05月27日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    ・1941年当時の情報を活かせない日本型組織の問題―既定路線にしがみつき、状況の変化に応じて、柔軟に判断を変えることができない
    ・「暫定協定案」への中国の激烈な拒否反応→アメリカを対戦へ引きづり出すべくチャーチル英首相の策謀→インドシナへ南下する日本の兵力をアメリカへ過大に報告→「ハルノート」の提示

    0
    2018年11月04日
  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実

    Posted by ブクログ

    第二次大戦中の原爆開発に関して,各国のスパイが動き回る姿を描写しているスリルに満ちた物語だが,アメリカがマンハッタン計画を進行させながら,ドイツの情報を探り,的確な判断をしていることに,今更ながら驚いた.情報の重要さを軍部も政治家もよく把握しているからだろうが,ドイツが進展していないことを察したあと,ソ連の動きに注目している点も素晴らしい.国内のスパイが情報をソ連に渡していることは,想定内のことのように思えるが,穿った見方だろうか.

    0
    2016年06月30日
  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実

    Posted by ブクログ

    マンハッタン計画の諜報機関アルソスのメンバー、ロバート・ファーマンについて。
    アインシュタインのDVはひどかったらしい。
    マンハッタン計画はアインシュタインの提言から始まったように思われているが、チャーチルのモード委員会がきっかけ。
    ジョン・ケアンクロスがソビエトスパイだった可能性が高い。
    V2か原爆かを選択しようとしたとき、ハイゼンベルクが短期間で作れないことを強調してしまったがゆえに、ナチスはV2のほうに軍配を上げてしまった。
    アレクサンドル・ワシリエフによる、日米開戦時のKGB工作について。ボリス・ポドルスキーもソ連スパイだったよう。
    マンハッタン計画の科学者セオドア・ホールがソ連スパいだった。

    0
    2015年11月30日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

    グローバルヒストリーという学問的潮流が最近にぎやかだが、その視点でみた戦国日本。
    宣教師たちの野望や、銃器の輸出入など興味深い視点も多いのだが、グローバルヒストリーという視点で見すぎでは?と訝しんでしまう。
    特に家康以降は、無理にグローバルヒストリーを組み込んでいる感がある。
    宣教師も日本の大名たちもそれぞれの目的をもってお互いを利用しようとし、その結果として歴史的出来事が起きた。それだけのきがする。

    ナショナルやグローバルという視点に閉じずに、常識をもって見ることが、歴史には必要に思う。

    0
    2026年09月13日
  • 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略

    Posted by ブクログ

     本書の大部分では、戦国末期における信長・秀吉・家康各政権の運営と、それに対する宣教師の活動およびその目的が記述されており、それと並行してヨーロッパの植民地政策が概略的に解説されている。そして後半部分では、世界帝国であったスペインからオランダ、イギリスへと覇権が移り変わる過程において、戦国日本が果たした役割を俯瞰的に解説している。本書の大部分を占める国内および世界情勢の解説は内容がやや浅く、多少なりとも歴史の知識がある読者には物足りなく感じられる内容であった。一方、ヨーロッパ諸国の覇権争いなど世界史に戦国日本がどのような影響を与えたかという点については、初めて触れる知見も多かったものの、根拠となる論証が少なく、日本に対してやや主観的な解説に感じられ、あまり説得力を持てなかった。

    0
    2026年07月28日
  • 盗まれた最高機密 原爆・スパイ戦の真実

    Posted by ブクログ

    原爆開発に向けて諜報組織が活躍してた第二次世界大戦。主に研究者達を掘り下げて取材している。日本の理研も開発研究してた原爆。謎のスパイMの正体はマンハッタン計画に参加してた最年少の物理学者であるセオドア・ホール。ソ連のスパイだった。ヴィルナー・ハイゼンベルクを殺そうとした元大リーガーでスパイのモー・バーグ。スパイ合戦は映画や本では定番だがリアルな話は興味深い裏話も多い。全体的に映像の世紀の番組を見てたせいか既視感溢れる内容になっていたかな。

    0
    2016年10月12日
  • インテリジェンス1941 日米開戦への道 知られざる国際情報戦

    Posted by ブクログ

    様々な意図によって操られるマスメディアから一方的に流される情報は基本的に信用しない。
    なるべくソースの異なり、思想信条、利益などが異なる様々な情報源からの情報を収集し、状況判断をしていきたい。
    しかし、まだ、それらの情報には、表面からは見えていない情報が、真の意図が隠されているのではないか?

    昨年12月8日に放送された、NHKスペシャルの書籍化。

    ヨーロッパに端を発した戦争が、第二次世界大戦という世界をそして日本を巻き込んでいく戦争に拡大していくなかで、秘密裏に、かつ、華々しく繰り広げられていた情報戦。
    その情報戦の少なくとも一部は、米英の情報開示、そして、ソビエト連邦崩壊後の情報開示によって明らかになってきている。

    それらの証拠に基づき、ドイツ、イタリアの戦争、そして日本の対米開戦に突き進むなかで、情報がどのように取得され、どのように使われ、どのように意図的に受け渡されることにより、どのように国の決定がなされていったかということを、史実をもとに世界規模の情報戦の姿として描き出している。

    NHKスペシャルの書籍化ということもあり、華もあり、また、登場人物が活き活きと描かれ、飽きることがない。
    孤立化する日本が、連合国にによって戦争に追い込まれていくという構図はよく聞く話ではあるが、日本の対米開戦によって、米国が第二次世界大戦に当事者として本格的に参戦することによって、一番利益を受けたのは誰か? など、より深く世界情勢を検討するヒントを与えてくれる。

    0
    2014年08月15日