ドラマのノベライズ、しかも全五十話を四冊ですから、多少読み物としての物足りなさはあります。
それでも五十話まで読み終えた後は、ドラマ自体の最終回を見た時のような良い感慨に浸れました。
文章媒体の強み、人物の感情の補強や明示的説明、また伏線の示唆も見え、
「ああ、あそこはこういう意味だったのだな」と物
...続きを読む語をさらに深く味わうことができました。
一方で「ここは役者さんは違う解釈をしたのかな?」と考察できる部分もあり、
私はそれもまた芝居の味と思う方なので、楽しめました。
またドラマにはない、ドラマにだけある、ドラマとはちょっと違う、といった台詞やシーンもあります。
ドラマ未視聴でどんな物語だったのか知りたい、という方にも、
特にこの四巻も含めた後半巻などは伏線や感情の補強が丁寧ですし、どんな話かは十分分かると思います。
ただやはり本編は映像、視覚的な演出や芝居があって伝わるものは大きいので、
可能ならば是非映像を見て頂きたいな、とも思います。