近藤一馬の作品一覧
「近藤一馬」の「デッドマン・ワンダーランド」「比嘉姉妹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「近藤一馬」の「デッドマン・ワンダーランド」「比嘉姉妹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
『交響詩篇エウレカセブン』、『デッドマン・ワンダーランド』などの作品を手がける。代表作『9999』で第11回エース新人漫画賞佳作を受賞している。
少年・青年マンガ
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Posted by ブクログ
10回くらい通読してなんとなく自分なりにわかった事。
この漫画版『エウレカセブン』はドミニクとアネモネのための物語だったのだと思う。
2巻の感想でレントンとエウレカの‘ホーム’たるゲッコーステイトの描写が足りないなあ、なんて書いたけれども、この漫画版が果たすべき役割は‘ホーム’が無いドミニクとアネモネ、ふたりを置き去りにしないための居場所となるべくして用意されたものなんじゃなかろうか。
例えば表紙の絵、1巻はレントンとエウレカが真っ直ぐに前を向いている図。これはまあわかるよ、主人公とヒロインだし。2巻はホランドとデューイの全く交わり合うことはない視線でもって道を違えたふたりを表現していると思う。ただ、デューイはホランドの方へ意識を向けている様子があるので顛末を知った身からすると実に切ない。
で、この3巻。こんなにも甘やかな雰囲気で互いを見つめ合うふたりよ。とうとう作中に於いては果たされる事がなかったが、これこそドミニクが求めた‘夢’のかたち、そしてアネモネが欲しかった‘ホンモノ’のかたち、なんじゃないだろうか。作中でも、幼かった頃のドミニクがアネモネに持ってきたものは「「憐れみ」「同情」「好奇」「からかい」ーーーそのどれでもないもの」(p83)、「本物の花」(p88)だった、と示されている。赤いアネモネの花言葉は「君を愛します」、又は「儚い恋」とのこと。ドミニクの大活躍は忘れないよ。超絶MVP。
人類とコーラリアンそれぞれが生き残りを懸けた対立を経て、レントンとエウレカが強く信じ合う心をコーラリアンに示すことで奇跡を起こした訳だが、コーラリアンが云う「我々が欲しかったのは…」(p340)の答えとは。
信じ合える、ぶつかり合える、愛し合える【相手】が欲しかったんじゃないかなあ。
ロボットバトル漫画として見たら物足りないかもしれないが、正統派な展開の上に王道のテーマを据え置いた良質なドラマを読みました。
1刷
2026.2.15
Posted by ブクログ
あんまりにも物語が若々し過ぎて今の私にはちょっとキラキラが過剰かもしれないですが。良い。
何者でもなかった14歳の少年がある日とつぜんミステリアスな雰囲気を纏った美少女と出逢い、好きだという気持ちを臆面無く大声で叫んで、ロボットのパイロットとなって、少女への恋を育みつつ立ちはだかる苦難逆境を乗り越えてゆき、やがて自分がこの世界を左右する鍵を握った無二の存在であることを知り…という、中学二年生が妄想するであろうアレやコレを全部突っ込んだかのようなストーリー。
それがよいのです!
いわゆるセカイ系というジャンル、とりわけこの『交響詩篇エウレカセブン』は‘青さ’が半端なく突き抜けていると思う。
「あれれ、『エウレカ』なんてついこの間テレビでやってたんじゃなかったっけ?」という感じであるのだが、しっかりと20年前の作品であるという厳然たる事実が自らの老いと衰えと思い上がりを突き付けてくるのです。
というかそもそも、私はアニメをきちんと観ていなくて、『スパロボZ』と『ACE3』というゲームで表面的なあらすじを知ってた程度なのですが。
『エウレカセブン』は様々なメディアで展開されていたプロジェクトで、『交響詩篇〜』はその中のひとつ、ということで実は物語の時系列的にはじまりの物語という訳ではない、という事も今知りました。
なのであくまでも漫画版1巻の感想ということで。
ともかく青い!若い!けど伏線がしっかり。
主人公の少年〈レントン・サーストン〉は鬱屈した毎日を送っていたが、突然空から巨大ロボット〈ニルヴァーシュ〉が自宅に降ってくる。そのコクピットから降りてきたのは美少女〈エウレカ〉。彼女はレントンに語りかける。「ね この子まだネボけたままなんだ」(p35)「起こせるよね?キミなら」(p36)と。
んんん、なんのことか全然わからないけどエウレカがかわいい!
そこから色々とありレントンはエウレカと力を合わせて伝説の現象「セブン・スウェル」を引き起こす。
そして反政府組織〈ゲッコーステイト〉からスカウトを受け参加、当初はつまらない日常から抜け出せたぜイヤッホーくらいの気持ちでいたのだが、やがてレントンはエウレカや世界に関する苛酷な真実を目の当たりにしていくのであった…。
とはいえ、1巻はまだまだ呑気さが濃くて、全くの序の口。
本作では沢山のカップルが登場するのも特徴のひとつかと。ラヴが満ち溢れている。
レントン・エウレカとはオクターブ違いで描かれる〈ドミニク〉と〈アネモネ〉組、いわゆるダークサイドのはずなのだがドミニクから滲み出る‘良い奴感’からして是非救われてくれぃ、と願ってやまない。
ニルヴァーシュの横顔がエンボス加工されたカバーが素敵。
2巻へつづく。
1刷
2026.2.9