カミムラ晋作の作品一覧
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Posted by ブクログ
あ〜あ…終わっちゃった。でも、仕方ありません。これ以降の「黒と誠」は、誰もが知ってる文芸評論家の目黒孝二と作家の椎名誠のそれぞれの物語になっちゃうから。「二人で一人の物語」はここまで。ちなみに「二人で一人の物語」とは岩堀喜之助とコンビで数々の雑誌を作った清水達夫という名編集者による「マガジンハウスの雑誌づくり」の本のタイトルです。その「本の雑誌」版が「黒と誠」全3巻。ちょうど自分が欠かさず買うようになったタイミングが第3巻あたりで描かれていています。当時の誌面からもなんとなく感じていましたが、この雑誌の熱は記事だけでなく、配本部隊にボランティアで飛び込んでくる大学生のイキオイなのである、って確認出来ました。池林房での宴会、憧れたなぁ。もし東京の大学生だったら自分も飛び込んだかも、という甘酸っぱい想いで胸が疼きました。たぶん上京して池林房で普通に飲むようになって本の雑誌からも離れていったような気がします。でも編集長椎名誠の「昭和軽薄体」と発行人目黒考二、っていうか北上二郎の圧倒的なエンターティメント評論は、自分にとっての「本」というある種スノッブな文化を日常に生活に落とし込んでくれました。これって、自分だけじゃなくて時代にとっても大きい変曲点だったのではないか?と思います。目黒と誠の「二人で一人の物語」は自分の物語でもありました。