井上隆史の作品一覧
「井上隆史」の「大江健三郎論~怪物作家の「本当ノ事」~」「暴流の人 三島由紀夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「井上隆史」の「大江健三郎論~怪物作家の「本当ノ事」~」「暴流の人 三島由紀夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大江健三郎の作品は初期の作品を読んだだけで、数ある作品の中、中期、後期と呼ばれる作品は読んだことはないのに、この「大江健三郎論」なんて作品を読んでしまい、攻略本を読んでしまうようでちょっともったいないという気持ちが強かった。
作品が後期へ進むにつれて徐々に分かりづらくなってくるという印象を受ける大江作品、これからの人生でどれだけ読めるか分からないけれども、できるだけ多く読んでみたい気持ちはある。
改めてだが、大江健三郎の作品を読んでいないのに、この新書をチョイスしてしまったのは、大江健三郎の作品を読みたいという気持ちがかなり勝っているということだ。それには評判もさることながら、実績が素
Posted by ブクログ
筆者は白百合女子大学教授で、日本近代文学を専門とする学者。本書は、文学の学者が書いた大江健三郎論。
大江健三郎の作品を、おおよそ年代順に読み進めながら、個々の作品の解説を施し、しかし、全体的なテーマは、「いったい大江健三郎とは何者だったのでしょう」「大江は戦後民主主義を代表する知識人という枠には決して収まらない存在であり、大江文学の真の魅力は、そういう評価とは別の場所、むしろそれを裏切る場所にあるのかもしれない」と筆者が触れているように、大江健三郎という作家の真の姿に迫っていくことだ。
私は高校生・大学生の頃に大江健三郎の初期の作品を読んでいた。それから数十年が経ち、最近、初期の頃の作品から概