作品一覧

  • 渚にて 人類最後の日
    4.4
    1巻1,100円 (税込)
    第三次世界大戦が勃発し、世界各地で4700個以上の核爆弾が炸裂した。戦争は短期間に終結したが、北半球は濃密な放射能に覆われ、汚染された諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国の原潜〈スコーピオン〉は汚染帯を避けてメルボルンに退避してくる。オーストラリアはまだ無事だった。だが放射性物質は徐々に南下し、人類最後の日は刻々と近づいていた。そんななか、一縷の希望がもたらされた。合衆国のシアトルから途切れ途切れのモールス信号が届くのだ。生存者がいるのだろうか? 最後の望みを託され、〈スコーピオン〉は出航する……。読者に感動をもって迫る永遠の名作。/解説=鏡明

ユーザーレビュー

  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    皆さんは、残り一ヶ月、残り一週間、そしてあと一日と、徐々に世界ごと滅びる運命に置かれたとしたら、どのように行動するだろうか?

    この作品は、そんな究極の問いの答えの一つを、静かにしかし厳かに示してみせる。

    北半球での核戦争が終わり、放射能が徐々に南半球をも侵食していく世界。
    絶対に逃れられない死へのカウントダウンの中で、残された僅かな時間を生きるオーストラリア南部の人々。

    このような状況に置かれたら、人はパニックを起こし、好き放題に背徳的に振る舞うのではないか、そう考える方も多いだろう。

    だけどこの作品は違う。多くの人は、まるで自分たちに死は訪れないかのように、普段通りの時間を愛する人や

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    2026年06月13日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    主人公とヒロインがとても気高く、小説全体に品格を感じた。
    彼らは絶望的な状況でもやけになったり、安易な道を選んだりしない。
    それぞれの選択と意志の強さに胸を打たれた。

    善良で、罪のない、20代30代の人たちが
    絶望の淵に追いつめられていく。
    残酷で胸が苦しくなった。

    後半じわりじわりと恐怖がつのった。この世界に没入しすぎて緊張したのか、読んでいる自分まで腹痛に襲われたことが恐ろしく、読むのを一時中断。少しずつ慎重にページをめくった。結末にむけ覚悟をつくりながら。

    でも最後まで読んでよかった。立ち直れないほど悲しく辛くなるのではと心配したが、意外とそんなことはなく、読後は静かな余韻につつま

    0
    2026年05月04日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    核戦争後、北半球は壊滅し、南半球にも死の放射能が迫る。オーストラリアに滞在する米潜水艦艦長・タワーズ はすでに失われたはずの家族を心の中で生かし続け、過去に縛られて生きている。彼と出会った モイラは、絶望的な現実を受け入れながら“今”を生きようとする。終末が迫る中、対照的な二人は静かに惹かれ合うが、決して交わりきらないままそれぞれの形で最後の時を迎えていく。450頁超で長かったが、一気読みだった。核戦争のリアルと見えない放射能が迫ってくる中で自分の最期を見つめる。あり得なくもない人間の終末想像だった。⑤

    0
    2026年03月30日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドワイトとモイラのあと一歩踏み込めない関係性。
    ドワイトの家族はもうとっくにいないことがわかっているが認めたくないという気持ち。
    みんなのやるせない思いを抱きながらも、日常を過ごそうとしているのが上手く描かれていた。

    合衆国から届いたモールス信号は生存者の出したそれではなかった描写あたりからぐっと本作品に引き込まれていった。
    それ以降はもう全員助からないんだなと思い、読み進めるのが辛かった。

    章ごとにだんだんと希望は薄くなり、最終章はかなり重たかった。
    最後にドワイトがモイラに再度キスしようとして、モイラに拒まれた。
    ドワイトはどんな心境で再度キスしようとしたのだろうか?
    自分が死にに行く

    0
    2026年03月25日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    引き込まれた。
    この本を読んでいる途中、お風呂に向かい湯船に浸かっていると、ふと数カ月後に死ぬつもりでいる自分が居た。

    こんな未来は嫌だな。

    0
    2026年03月16日

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