作品一覧

  • 渚にて 人類最後の日
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    第三次世界大戦が勃発し、世界各地で4700個以上の核爆弾が炸裂した。戦争は短期間に終結したが、北半球は濃密な放射能に覆われ、汚染された諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国の原潜〈スコーピオン〉は汚染帯を避けてメルボルンに退避してくる。オーストラリアはまだ無事だった。だが放射性物質は徐々に南下し、人類最後の日は刻々と近づいていた。そんななか、一縷の希望がもたらされた。合衆国のシアトルから途切れ途切れのモールス信号が届くのだ。生存者がいるのだろうか? 最後の望みを託され、〈スコーピオン〉は出航する……。読者に感動をもって迫る永遠の名作。/解説=鏡明

ユーザーレビュー

  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    人間讃歌の作品と解釈しました。
    終焉を目の前にして、どのように生きるか。
    登場人物は皆誇り高く、品位があり聡明で、それが故にラストは泣けました。
    恋愛小説としても一級品ではないでしょうか。

    0
    2025年10月20日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普遍的な作品

    アメリカの潜水艦スコーピオンの艦長タワーズ大佐とオーストラリア在住の女性モイラ。この2人は最後まで一線を越えなかった。タワーズは中盤から、「最後の日は家族が待つ故郷に帰るつもりだ」とたびたび発言するのだが、この状況でタワーズが故郷に帰ることは不可能。家族も亡くなっている。つまり、最後は自決するということを意味している。そしてそれを聞いている周囲の人もそれに対して深い詮索はしないで「そうなんですね」と受け流す。この小説の良さはこんなとこりにある。
    ラルフ・スウェインがシアトル近郊で潜水艦スコーピオンから飛び出して、放射能汚染されている自分の故郷に泳ぎたどり着くところも胸にぐっとく

    0
    2025年05月08日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    どう言葉にしていいのか分かんないけど、核戦争のもたらす恐ろしさと、逃れられない理不尽な死に直面しても"人"として生き続けた登場人物達に感動して、ラスト50ページくらいは震えて泣きそうになりながらページを捲ってた。地球のどこだろうと核戦争が起きてしまったら、他人事ではいられないことを全人類が知った方がいい。教科書にすべき一冊だと思いました。

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    2025年04月15日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    なんだか様子がおかしい…そんな始まり。
    オーストラリアの端っこ以外の世界に何かが起きたらしい。
    今やもう、絵空事と思えない。

    0
    2024年12月30日
  • 渚にて 人類最後の日

    Posted by ブクログ

    人類滅亡の様子を描いた、読み応えのある作品だった。この本の状況は身近に感じて、驚いた。
    小説は1957年の作品で、今からおよそ70年も前にこれからの戦争は傍観できないというメッセージを残してたとは。
    こうした状況は、コロナ禍を経て、いつ、起こってもおかしくないと感じてしまった。
    小説の登場人物が生き続ける姿が印象的だった。

    0
    2024年11月25日

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