『ねくたいや』の続編、兄・佳久と幼馴染の環のお話。
前作もすごく良くて、こちらを読むのを楽しみにしていましたが、予想以上に良かったです。
独特のテンポと空気感のある作風が魅力的で、重いこともサラリと流すように描いてあったりするから「兄が環を殺しかけた」のもその流れの表現かと思いきや…マジでした。
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そしてそうなった流れに痛いほど共感できてしまい…切なかったです。
苦しかったです。痛かったです。
友久との関係も、そうか…そういうことか…と、すごく複雑な心境ではありましたが呑み込めました。(いわんや佳久の苦悩たるや!!)
それにしても、前作で友久たちをさんざん引っ掻き回した環がこんなに深い愛情に満ち溢れた魅力的な男らしくてだったなんて。
育て親みたいな立ち位置の職人テーラー悠さんも良かった。本当に良かった。
タイトル通りの『しあわせのはなし』をありがとうございました。