読みやすく、データや図も交えての説明がわかりやすい。
2050年のカーボンニュートラルが急に叫ばれるようになった背景、柱として登場する自動車の電動化、そこに異議を唱えるトヨタ社長。
良い悪いの議論ではなく、何を根拠にして、どこにゴールを置いて話をしているのか、時間軸はなど、考えを整理することができ
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日本は電源構成における化石燃料の割合が高く、その状態でEV化を進めれば、ライフサイクルアセスメントでは電池の生産で排出される二酸化炭素が、ガソリン車よりも多くなる。
ノルウェーなど、水力発電が主要な電源構成の国であれば、EV化によって二酸化炭素排出が低減できる。
今後日本の取る道として、HVも残しつつ、再エネ比率が高まればEVに絞っていくなど、最適解は時間と電源構成で変わる。
ただ、欧州をはじめHVを含め販売禁止となった際に、日本の自動車産業が淘汰されることのないよう戦略は必要。
どんな未来にしたいか、確かに移動弱者を失くし事故を減らす、そして気候変動対策を打つ、これらを叶える道があるなら実現したい。
電動車は蓄電池としての働きがあり、家庭のスマートグリッドを実現できるというのは、初めて知った。夜間電気代が安いときに充電、それを昼間に使うことで電気代節約。家に送電する設備は必要だが、移動手段としての役割に留まらないというのがわかる例だと思う。気になるのは災害時、充電できなくなったときと、電波障害などの影響かな。