勤務先で、著者の企業が開発したツールを利用してからかなりの時間が経過した。
ツールを使いこなせるようになると、業務のムダも見え、積極的なムダ取りを進める事が出来た。
本書は、専用ツールの部分を強調することなく、題名通りの業務改善の考え方を展開したものであるが、最終的にはツールを使ってみたほうが、業
...続きを読む務改善の実感も感じられるからいいのではないか、と考えられるようになった。
同時に、時間が経過した分、心配しているのは、リバウンドだ。
人間は往々にして、ある程度まで成果が出て、目標に近づくと、慢心となり、リバウンドに向かってしまう。
組織・人・業務内容が変化する以上、この活動はひとたび開始したら、永続的に展開していくべきものなのだ。
だからトヨタさんは、大野耐一さんがいなくなっても、永続してカイゼンを続けているわけだ。
…経営層はそこまで考えているだろうか。考えているとして、活動が永続的なものと捉えているだろうか。
率直に、聞いてみたいものだ。