作品一覧

  • レヴィ=ストロース入門
    3.5
    若きレヴィ=ストロースに哲学の道を放棄させ、ブラジルの奥地へと駆り立てたものは何だったのか? 彼の構造主義を中心とする思考は、現代思想にも深い影響を与え、西洋の自文化中心主義への反省と主体の解体をうながす大きな役割を果たした。本書は、レヴィ=ストロースの代表作『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』をとりあげ、彼が未開社会の親族構造や神話研究から汲みあげた豊かな思考の可能性の核心を読み解く。しばしば誤解されがちな「構造主義」を本当に理解し、ポストコロニアル論にも活かすための新しい入門の書。
  • 利他学
    3.3
    1巻1,056円 (税込)
    「自分の遺伝子を後世に残すこと」が生物の最大の目的ならば、なぜ人は赤の他人を助けるのか? なぜ自分が損をしてまで、震災の被災者に物資や義援金を贈るのか? 「情けは人の為ならず」という言葉と「進化」との関わりは? 生物学、心理学、経済学、哲学などの研究成果もまじえ、人間行動進化学がヒトの不可思議な特性を解明する!

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  • レヴィ=ストロース入門

    Posted by ブクログ

    レヴィ=ストロースは、「悲しき熱帯」や「野生の思考」、インタビュー集などを読んだ事がある。私は、これらの本からにじみ出てくる人柄と知性のありようみたいなものが、とても好きなんだけど、結局のところ、何をいっているのかはよく分からない。というか、「分かる」ということに何がインプリケートされているかというと、哲学的な意味とか現代社会へのインプリケーションとかなんだけど、彼の本は、当然、人類学の本なので、神話だとか、親族だとかの構造がどうなっているという話がメインで、そこから性急にそういうことを直ちに読み取れないのは当然なんだけどね。

    さて、「なぜ今、レヴィ=ストロースなのか」というと、個人的に、

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    2017年04月30日
  • レヴィ=ストロース入門

    Posted by ブクログ

    最強の哲学入門、寝ながらわかる構造主義を読んで、なんとなくレヴィ=ストロースの考え方が好きだなと思い、悲しき熱帯、100分で名著を経てこの本を読んだ。

    体系と構造の違いはよくわかった。
    主体を解体するとか、その辺はなんとなく理解できた。
    顔の見える関係性もわかりそうでわかってない。
    完全には理解できていない。整理したい。

    なんでレヴィ=ストロースが好きなのかがわかってきた。

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    2021年01月17日
  • レヴィ=ストロース入門

    Posted by ブクログ

    人類学への興味から、レヴィ=ストロースの興味へ。
    まだレヴィ=ストロースの本を読めていないので、1つの読み方であることを心にきちんと留めておく。著者自身も、他の人の一般的な読み方とは異なり、またレヴィ=ストロースへと偏っていると書いている。
    構造主義の理解が少しは深まった。
    人類学の意義は真正な社会を焦点に置くところとのこと そう考えると、人類学を自分の国でやるということへの違和感もなくなるかも

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    2018年05月06日
  • 利他学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間はおせっかいなサル。頼まれもしないのに相手のために尽くす。
    この人間特有の利他的な行動について実験結果もまじえ面白くまとめてあります。
    ギブ&テイクの気持ちから行う互恵的利他行為は、自分にとって徳になるからという視点から見てもわかりやすいが、人は直接自分にとって利益につながらないような利他行為も行います。これは逆行的利他行為といいます。
    逆行的利他行為は、感謝の気持が根底にあり親切の連鎖を惹き起します。
    利他的であるかないかは、親しみやすそう、親切そう、外交的で笑顔があるなどの点で人は見た目で判断できると実験結果でわかるそうです。
    また自己の信念を明確に持った者にとっては利他的な行為自体が

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    2013年02月05日
  • レヴィ=ストロース入門

    Posted by ブクログ

    レヴィ=ストロースの思想についての入門解説書。レヴィ=ストロースのキーとなる概念を幾つか紹介し、それに対する批判を紹介し、さらに筆者によって反批判が繰り広げられる。
    レヴィ=ストロースの思想に絞って述べられており、筆者の解釈で書くというスタンスが明確になっていて、それに沿って明瞭な構成をとっているので、非常にわかりやすい。
    私個人の考えでは、レヴィ=ストロースは近代の通奏低音であるドイツ観念論を初めてまともに乗り越えた思想家である。彼はまだ死後間もなく、これから研究も進んでいくものと思われるが、その思想史的意義はこれからますます認められていくだろう。
    その入門に最適な一書としてこの本をお勧めし

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    2012年03月17日

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