森村泰昌の作品一覧
「森村泰昌」の「生き延びるために芸術は必要か」「自画像のゆくえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「森村泰昌」の「生き延びるために芸術は必要か」「自画像のゆくえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
これかなり面白いな・・・
作品の解釈は自由だけど、明確な理由を根拠にした仮説に基づく解釈がなされると本当に面白い。すごい本だった。
自画像の祖的存在はファン・エイク(1395〜1441)。『赤いターバンの男』。15世紀に今日我々が知るような鏡が誕生した。それが自画像の始まりに必要不可欠であった。
登場はダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール、ゴッホ、フリーダ・カーロ、アンディ・ウォーホル、著者自身。
備忘的にキーワードを・・
・ダ・ヴィンチ:絵は9点しか残っていない。完成された作品は「受胎告知」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」のみ。ダ・ヴィンチを描いた絵は本人のもの
Posted by ブクログ
芸術家は、制作活動を続ける上で、権力者に一定の配慮をする必要があった。
かっての芸術活動は、王侯貴族などのパトロンがいてこそ継続できた。
例えば、王侯貴族の肖像画を描く際に、スポンサーが喜ぶように描くこと。
本書では一例として、19世紀のスペインの画家、ゴヤの作品、カルロス四世の家族、を挙げている。
当時は皇后が実権を握っていた。その皇后の肖像を中央に描く配慮はしたものの、美しく描かなかった。
当時の肖像画が、少し盛って美しく描くのが当たり前だった。
この作品を観た皇后は、怒りを覚えたかもしれないが、破棄せず残すことを選んだ。
その理由は、愛する我が子と中央に並んだ絵画、つまり次の王は
Posted by ブクログ
おもしろかった。
特にタイトルとなった第6話がよかった。
見出しの言葉が端的でそれだけでもはっとする言葉。(以外、見出し)
役に立つことと、生き延びることはおなじではない
生き延びたいとねがうのはだれか
「本になる人びと」がおしえてくれること
芸術家を支援するには鉄則がある
芸術とは、百年単位で作り上げる「普遍妥当性」である
無観客の展覧会とはなにか
「作品」と「商品」はなにがちがうのか
「あったらいいな」と「ありえへん」
美術館は、よくわからない
「芸術」と「芸能」と比較する
若い者の胸をあわだたせていた時代
「アイデンティティの空白」を批判される
生き延びるためには、勇ましくあってはなら