山室寛之の作品一覧
「山室寛之」の「1988年のパ・リーグ」「2004年のプロ野球―球界再編20年目の真実―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山室寛之」の「1988年のパ・リーグ」「2004年のプロ野球―球界再編20年目の真実―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
故近鉄ファンとして興味深く読んだ。なぜ南海、阪急が身売りをしたのか、交渉の過程を丁寧に解きほぐしている。西鉄が去った後の福岡市の官民挙げての誘致、ロッテの買収を探っていたダイエーの中内オーナー、ロッテが千葉移転を決め、関西国際空港での再開発で、大阪球場を失う南海がその話に乗ったこと、宮古島での異業種交流会で生まれた阪急からオリックスへの身売りなど。知らないエピソードが多かった。
元読売新聞記者らしく、南海の吉村オーナー宅に連日新聞記者が押しかけた様子や、身売りに当たって3条件を提示したスクープをなぜ読売新聞が書けたか、事細かに書いている。川崎球場で近鉄がロッテを相手に死力を尽くしたダブルヘッ
Posted by ブクログ
1988年と聞くとやはり反応してしまう、パ・リーグ者としては。
テレビ朝日が「ニュースステーション」の中で放送を続けた伝説の10.19ロッテ対近鉄のダブルヘッダー第2試合だけでなく、阪急の身売り、そして南海の身売りと福岡への移転。なんでこんなことが同じ年に起きるのかと、興奮し、胸を痛めたことは今もよく覚えている。
本書で印象に残ったのは、伝説のダブルヘッダーではなく、二球団の身売りに関する章。周到に準備され、練りに練られた戦略で進められた買収劇。ひとつタイミングが違っていたら、福岡移転を果たしたのは別の球団かもしれなかったという事実。企業買収に関するビジネス本を読んでいるような錯覚に陥り、あ
Posted by ブクログ
1988年のパ・リーグ。近鉄涙の10·19と南海、阪急の身売り。セパの格差がピークだった頃。ニュースステーションで異例の生中継。今にして覚えばパ・リーグ再生の萌芽となった1年。
プロ野球の球団保有チームは経済情勢を表している。地域密着の電鉄会社から流通のダイエー、リーサのオリックス。今ではネット社会の流れからソフトバンクと楽天というように。
関西に集中していたパ・リーグ球団は日ハムの本拠地移転もあり今は札幌、仙台、千葉、所沢、神戸、福岡と地元密着型でファンの心を掴む。DH制などの影響もあってか実力でも人気でもセ・リーグに引けを取らない。
水面下の球団買収交渉とシーズン最終盤での近鉄と西武