青柳瑞穂の作品一覧
「青柳瑞穂」の「クレーヴの奥方」「孤独な散歩者の夢想」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
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アベ・プレヴォー(Abbé Prévost、1697年-1763年)は、フランスの作家で、代表作『マノン・レスコー』(Manon Lescaut)で知られています。本名はアントワーヌ・フランソワ・プレヴォー(Antoine François Prévost)で、「アベ」(僧侶)という呼称は彼が一時期修道士であったことに由来しています。プレヴォーは恋愛と欲望の間で葛藤する人々を描き、道徳や人間の弱さについて深い洞察を与えた作家として評価されています。
生涯
プレヴォーは裕福な家庭に生まれ、若い頃から聖職者としての道を歩み始めましたが、修道生活に適応できず、何度も職を変えながら放浪
Posted by ブクログ
「社会契約論」で有名なルソーが過ごした、孤独な晩年。
そこで彼が散歩しながら考えた、「自分自身」について。
自分の内面を深く深く掘り下げる、孤独な旅路。
「彼らの哲学は他人用なのだ。僕には自分用のものがあればいい。」
「自分が学ぼうと思った時には、それは自分自身を知るためであって、
教えるためではないのである。」
など、俗世的に生きる人々(彼を疎外した人々?)に批判的意見を飛ばします。
自分の内心を居所とする人間が最も強い、とするかのように。
こうした姿勢は独善的、自己中心的と批判されそうなものですが、
まあ、どっちもどっちでしょう。ただ、
「判断を練りに練ったうえで、
Posted by ブクログ
主人公デ・グリュウはおバカだ、友人チベルジュはいい人だ、マノンもおバカだ……そう思い、つっこみを入れつつも、だんだんとデ・グリュウに同情し、同調し、マノンに魅力を感じるようになってしまいました。最後に死んでしまうからでしょうか。まあ、もし何だかんだで生き続けたら、たぶんつまらない話だったはず。
しかし、美貌によるハロー効果ではないかと思うほどにデ・グリュウはマノンを「愛して」いるんですね。その愛のもとには何もが正当化されてしまう。その愛がよくわかりました。さすが心理小説。マノンが「運命の女」たりうるのは、視点がすべてデ・グリュウのものだからでしょうね。
最後まで飽きさせず読めた作品でした。まさ