作品一覧

  • クレーヴの奥方

    クレーヴの奥方

    小説・文芸

    3.0
    1巻594円 (税込)
    16世紀、アンリ2世の王宮を舞台に、実在の人物が数多く登場。夫クレーヴ公に詰問された奥方は、他の男への想いを打ち明ける――。17世紀末に匿名で発表されるやベストセラーになった、フランス文学初期の小説にして最初の恋愛心理小説。
  • 孤独な散歩者の夢想

    孤独な散歩者の夢想

    小説・文芸

    4.0
    1巻605円 (税込)
    十八世紀以降の文学と哲学はルソーの影響を無視しては考えられない。しかし彼の晩年はまったく孤独であった。人生の長い路のはずれに来て、この孤独な散歩者は立ちどまる。彼はうしろを振返り、また目前にせまる暗闇のほうに眼をやる。そして左右にひらけている美しい夕暮れの景色に眺めいる。――自由な想念の世界で、自らの生涯を省みながら、断片的につづった十の哲学的な夢想。
  • ささやかな日本発掘

    ささやかな日本発掘

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,254円 (税込)
    東京日本橋の地下鉄ストアで見つけた乾山の5枚の中皿。古道具屋で掘り出した光琳の肖像画。浜名湖畔の小川で、食器を洗っていた老婆から譲り受けた1枚の石皿。その近くの村の、農家の庭先にころがっていた平安朝の自然釉壺……。美しいものとの邂逅が、瑞々しく生々と描かれる名随筆26篇。読売文学賞受賞。
  • マノン・レスコー

    マノン・レスコー

    小説・文芸

    3.9
    1巻572円 (税込)
    自分を死ぬほど愛している純情な貴公子デ・グリュウに、賭博、詐欺などの破廉恥な罪を重ねさせながら、自らは不貞と浪費のかぎりを尽し、しかもなお、汚れを知らぬ少女のように可憐な娼婦マノン。プレヴォーはその美しく多情な姿を創造して、永遠の女性像に新しいタイプを加えた。今日においてもなおみずみずしさを失わない18世紀フランスロマン主義文学の不朽の名作である。

ユーザーレビュー

  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    『椿姫』に出てきたから読み始めたが、男性の溺れ堕ち具合が比じゃなかった。人生を捧げてもいいと思える相手に出会ってしまうことは、果たして幸せなか、どうか。。

    「道徳律というものを考えてみるに、それは尊重されていながら、しかも無視されているものであることを知って、われわれは今さらのように驚かされること毎度である。われわれは観念的には良きもの、完全なものを、つねに楽しみながら、いざ実行となると、それはいつも遠いものになってしまうのだから、人間の心は不思議なもので、その原因はどこにあるものやら。」

    0
    2026年03月21日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    この水の満干、水の持続した、だが間をおいて膨張する音が、僕の目と耳を撓まず打っては、僕の裡にあって、夢想が消してゆく内的活動の埋め合せをしてくれる。そして、僕が存在していることを、心地よく感じさせてくれるので、わざわざ考えなくてもいい。水の面を見ると、それから連想して、うつし世の無情を思う念が、ふと、かすかに浮んでくることもある。

    0
    2026年02月21日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    304P

    アベ・プレヴォー(Abbé Prévost、1697年-1763年)は、フランスの作家で、代表作『マノン・レスコー』(Manon Lescaut)で知られています。本名はアントワーヌ・フランソワ・プレヴォー(Antoine François Prévost)で、「アベ」(僧侶)という呼称は彼が一時期修道士であったことに由来しています。プレヴォーは恋愛と欲望の間で葛藤する人々を描き、道徳や人間の弱さについて深い洞察を与えた作家として評価されています。

    生涯

    プレヴォーは裕福な家庭に生まれ、若い頃から聖職者としての道を歩み始めましたが、修道生活に適応できず、何度も職を変えながら放浪する生活を送りました。その後、軍隊に入隊し、戦争に従軍した経験もあります。しかし、最終的には文学への情熱に駆られ、作家としての道を歩むことを決意します。プレヴォーの作品は当時のフランス社会や道徳観念に挑戦する内容であり、一部は発禁処分にされるなどの影響を受けましたが、彼は物語の執筆を続けました。

    代表作『マノン・レスコー』

    プレヴォーの代表作である『マノン・レスコー』(正式タイトルは『騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語』Histoire du chevalier des Grieux et de Manon Lescaut)は、1731年に発表されました。この作品は、若い騎士デ・グリューと美しい女性マノンとの恋愛を描き、当時のフランス社会に大きな衝撃を与えました。

    あらすじ

    貴族の青年デ・グリューは、魅惑的な女性マノンに恋をし、彼女と一緒に逃避行を始めます。しかし、マノンは愛と同時に物質的な豊かさや贅沢を求める性格で、デ・グリューの純粋な愛が次第に困難な状況に直面します。二人は犯罪に手を染め、裏切りや困難に巻き込まれながらも、激しい恋愛関係を続け、最終的には悲劇的な結末を迎えます。

    テーマと影響

    『マノン・レスコー』は、愛と欲望、善と悪の境界が曖昧になる人間関係をテーマにし、登場人物の心理を繊細に描いています。デ・グリューの無償の愛と、マノンの享楽的な性格は強い対比を成しており、当時の社会の道徳観や価値観に対する批判も含まれています。この作品は、その後の文学作品やオペラ、バレエの題材にもなり、プッチーニやマスネによってオペラ化されるなど、多くの芸術家にインスピレーションを与えました。

    プレヴォーの文学的影響

    プレヴォーは恋愛小説や心理小説の先駆者として知られ、その影響は19世紀から20世紀のフランス文学に広がっています。彼の作品は人間の複雑な感情を描き出し、特に恋愛における矛盾や自己破壊的な面を表現しています。プレヴォーの視点はリアリズムやロマン主義の先駆けとして評価され、スタンダールやプルーストなど後の作家たちにも影響を与えました。

    0
    2024年11月12日
  • 孤独な散歩者の夢想

    Posted by ブクログ

    本全体を通して、晩年のルソーの孤独や苦しみについての考察やそこに至るまでの事情が語られている。暗い内容なのに、ぐいぐいと惹きつけられ読んでしまう不思議な作品。  ルソーと言えば、一般人には「エミール」が有名である。「孤独な散歩者の夢想」というロマンチックなタイトルと本の薄さに、読めそうな気がして購入。しかし、読み始めてビックリ!全編、自らの孤独や苦しみについての考察とそこに至るまでの事情が語られているのである。

     ルソーは、「エミール」を発表したことによってキリスト教会が幅を利かせる世間から迫害され、スイスに逃げる。しかし、そこでも著作がもとで、カルヴァン派から激しく非難され、西ヨーロッパを転々としなければならなくなったそうだ。

     あくまでルソーの言い分を書いたものなので、真実は別のところにあるのかもしれないが、仮にこれらの内容が事実であるとすると、バッシングやディスり、ハラスメント、いじめ等々、大変な目に遭っている。キリスト教の影響下、言論の自由がなかった時代、大変な苦労をしながら生きていたのだと思う。

     文章は、訳者の青柳瑞穂氏のおかげもあるのだろう、哲学的だが論理的で読みやすい。ルソーの心の襞が手に取るようにわかるのである。また、本の最後には青柳氏のルソー論が27ページにわたって掲載されているが、これがまた素晴らしい。

    「大建築物は、小ぎれいな数寄屋普請と違って、そばで見ると部分的には汚らしい。しかし、一世紀、二世紀、後退して、遠くから全体的に眺望するとき、初めてその壮麗な姿を見せる。預言者、使徒、宗教の創始者、世界の改革者を理解しない者は、モーゼを、聖ポーロを、ルーテルを、ロベスピエールを理解しない者は、ジャン?ジャックを理解しないだろう。」p.215

     私はルソーの記述の上っ面しか理解できていないと思う。しかし私にとって、この本との出会いは僥倖と言ってもいいくらいの出来事であった。良ければ、皆さんも読んでみてください。

    0
    2026年01月18日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    「宿命の女」、マノン・レスコー。
    マノンの言動よりも、グリューの甲斐性のなさにイライラ。
    自分で働いてお金を稼ぐことは考えずに、借金、賭博、詐欺。更には殺人までやってのける。もう凄まじい転落人生です。

    0
    2011年11月18日

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