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4.6昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。
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4.2ヤクザの組長と愛人。二十余年間の、愛憎と絆―。 医者を目指す平凡な高校生・右介(ゆうすけ)は、高校の図書室で威圧的な同級生・大和(やまと)に組み敷かれ、無理矢理に犯されてしまう。以降十年、ヤクザの組長となった大和に監視され続け、闇医者の傍(かたわ)ら、愛人として身体を弄(もてあそ)ばれる苦悶の日々を送っていた。そんなある日、右介はとある取引に連れ出される。そこで大和から告げられたのは、目の前で他の組の組長と寝ろという命令で──…。 人生を奪った男と奪われた男の、二十余年に渡る、ねじれた絆の形。