developmental作品一覧

  • 発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体 【自分を責めてしまいがちな方へ】
    4.0
    発達障害と似た症状は、“ストレス”が原因だった! メディアで話題の専門家が教える、今からできる克服の方法 「発達性トラウマ(Developmental Trauma)」とは、複雑性PTSDの原因となる、子ども時代に負ったトラウマのことです。 家庭や学校などで負った慢性的な(反復性)ストレスがトラウマを生み、複雑性PTSDの原因となることがとても多いのです。 そのため、発達性トラウマは、私たちが抱える生きづらさの原因を明らかにするものとして近年注目されています。 「発達性トラウマ」あるいは「トラウマ」という概念から生きづらさを眺めてみると、 多くのことが了解でき、適切なケアにつながっていくことがわかります。 これまではトラウマというと、戦争や災害、レイプといった、ある限定された状況による症状(PTSD)というイメージでしたが、そうしたものとトラウマの全貌は異なります。 本書では、近年の知見や現場での経験、体験をもとに、読者が感じているかもしれない生きづらさを、 トラウマ(発達性トラウマ)という視点から照らしてみたいと思います。 トラウマの原因として、従来は劇的な出来事に焦点が当たり、 より身近な日常的にあるトラウマに苦しむ人たちには適切な知識やケアが届いていませんでした。 身近なトラウマも、それぞれに抱える生きづらさは深刻です。 そうした問題意識から、本書ではよくある身近なお困りごと、生きづらさを中心に取り上げています。 身近なトラウマがわかると、劇的な出来事も含むトラウマ全体についても見通しが付きやすくなります。 本書は、「発達性トラウマ」というタイトルですが、もちろん成人してから受けるストレスも含めた トラウマ全体のものとしてもお読みいただけます。 トラウマとはストレス障害と捉えられます。決して特別な事象ではありません。 誰しも人生の中でストレスが重なってバランスを崩すことは生じます。 また、もう一つの特徴であるハラスメントについてもその仕組みが広く知られる必要があります。 そこには人間が持つ他人を巻き込んで実存を維持しようとする営みやコミュニケーションの構造が隠れています。 自己の不全感をかりそめに満たすために他者を支配しようとする働きを人は誰しも持っています。 ハラスメントの仕組みがわかると、互いの違いや多様性を尊重して関わり合うための大切な視点を得ることができます。 さらに、生きづらさの多くが本来は社会からもたらされるものです。 そんな生きづらさが過度に個人化されがちな現代にあって、それを被る側の内的なメカニズムが明らかになることで、生きづらさを切り分けてもう一度社会に押し返す力にもなり得ます。 【目次】 第1章 この「生きづらさ」はどこから来るのか? 第2章 トラウマをめぐる経糸と緯糸――“第四の発達障害”を生む発達性トラウマ 第3章 トラウマがもたらす“自己の喪失”と様々な症状 第4章 トラウマを理解する――ストレス障害、ハラスメントとしてのトラウマ 第5章 トラウマを克服する
  • イラストでわかるDCDの子どものサポートガイド 不器用さのある子の「できた!」が増える134のヒントと45の知識
    5.0
    「なわとびが飛べない」「字をマス目におさめられない」「運動が極端に苦手」 そのような子を大人は「なまけている」と思い込んで、ひたすら反復練習させていませんか。 もしかしたら、その子はDCD:Developmental Coordination Disorder(発達性協調運動障害)かもしれません。 就学前から小学生くらいに見られる不器用な子どもたちの生活動作や学習でのつまずきの背景を、 最新知識と対応とともに1冊にまとめ、イラストでていねいに解説しました。
  • なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ― すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる
    3.9
    自己・組織変革のバイブル『なぜ人と組織は変われないのか』著者最新刊! ほとんどのビジネスパーソンが取り組む、お金にならない「もう一つの仕事」とは――。 あなたは仕事のなかでこんな経験をしたことがありませんか? ・「自分をよく見せよう」「評価を下げたくない」と思うあまり、失敗や弱点を隠してしまう。 ・組織の問題を感じても、上下関係や肩書が気になって指摘できず、本質的な問題解決ができない。 30年以上にわたって「大人の発達と成長」を研究してきた著者は、このように弱さを隠してしまう「もう一つの仕事」が現代の組織に蔓延しており、それに膨大なエネルギーが費やされていると述べています。 それでは、このエネルギーをまったく逆の方向に転換させたらどうなるでしょうか? ・誰もが自分を取り繕う必要がなく、「本来の自分」で職場に来ることができる。 ・全員が全員の「弱点」「限界」を知っており、それを克服するための支援を惜しまない。 ・経営者から現場のアルバイトまで、率直なフィードバックを言い合える文化がある。 ・自分にとって本当に大切な課題に打ち込むことができ、それが会社としてのビジネスの課題に沿っている。 「こんな組織をつくるのはきわめて難しい」と感じるかもしれません。 しかし、世界的に成功している実在の企業がこのような組織文化を築いているのです。本書では、以下の3社が先進事例として取り上げられ、どれも業種や規模にかかわらず、上記のような組織文化を維持しつつ、大きな成功を収めています。 ブリッジウォーター:世界最大のヘッジファンド。長年驚異的な投資成績をあげ、リーマンショックを予期して危機を回避したことで話題になった。 デキュリオン:ハリウッドでトップクラスの人気を誇る映画館アークライト・シネマズグループを経営するほか、大手不動産開発などを手掛ける。 ネクスト・ジャンプ:Fortune1000企業の70%が利用する、従業員向けの割引特典つきECサイトを運営。また、自社の組織文化の構築ノウハウを伝える人材育成プログラムも行っている。 変化と複雑性が増す現代のビジネス環境だからこそ、組織のあり方が問われる 誰もが本来の自分になることができ、弱点を認め合えるというのは、単に「人に優しい組織」であることを意味しません。むしろ、弱点の克服を目指しているからこそ、忌憚のない、ときには厳しいフィードバックがなされることがあります。「痛み」を伴ってでも成長するという強い欲求が必要なのです。 そのようにして人々が成長するからこそ、組織として強くなり、結果としてビジネスの成功を収められる、と著者は主張します。 現代のビジネス環境は、不安定さ(Volatility)、不確実さ(Uncertainty)、複雑さ(Complexity)、曖昧さ(Ambiguity)が強まる「VUCAの時代」と言われています。そこで生じる問題は、これまでのやり方を改良することで解決できる「技術的な課題」ではなく、これまでのやり方を超越した方法で問題解決する「適応を要する課題」であることがほとんどです。 つまり、「うまくいっていた自分/やり方」を捨て、限界を克服してバージョンアップする組織こそが、現代のビジネス環境を勝ち抜いていけると著者は説きます。本書では、そのような「人と組織のバージョンアップ」を可能にする組織を「発達指向型組織(DDO= Deliberately Developmental Organization)」と定義し、DDOになるためにはどうすればいいのかの道筋が示されます。 「本来の自分」を取り戻し、成長の実感を得ながら生き生きと働ける職場で働きたい、またはそんな組織やチームをつくりたいビジネスパーソンへのヒントが詰まった一冊です。

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