40代 俳優作品一覧

  • ショーケン 最終章
    4.3
    ショーケン、ラスト・メッセージ「はじめに」より自分のことを記したこの本は、私にとって最後の著書になる。自分の言葉で真実を語ろう。2011年に人間ドックで入院したときに小腸に出来物が見つかり、「ジスト」という耳慣れない病名を告げられた。……手術で肉腫を切除した。だが4年後に再発し、医師からは「萩原さん、5年がんばりましょう」と余命を宣告された。……ドラマとコンサート活動を本格的に始め、どれも確かな手応えのある仕事を続けていたさなかだった。それから抗がん剤治療を続けているものの、いまは腹の中に爆弾を抱えているような状態だ。明日爆発するか、それとも当分は大丈夫なのか、それは誰にもわからない。これまでの人生を振り返って思う。10代はわけがわからなかった。20代は芸能界に嫌気がさした。30代はリハビリの時代だ。40代はとても楽しかった。50代は責任ばかり負わされた。60代はやっと自分に気がついた。そして70代を前にして、これまでお世話になったり応援してくれたりした人たちに心から「ありがとう」の言葉を贈り、最後に本当の自分を伝えたいと思った。……幸運にも私は日本を代表する映画監督や演出家、脚本家、カメラマン、そして俳優と一緒に作品をつくる機会に恵まれた。そこで学んだことは、この身体に刻み込まれている。本書に記すのはそのごく一部ではあるけれど、創造の現場に情熱とエネルギーが渦巻いていた時代の証言として、またそれをいまに生かそうとしてする模索の記録として読んでいただければと思う。…… これまでは野良犬のようにハングリーで、嵐のように激しい人生だったけれど、生涯のパートナーを得て、そして深刻な病を得て、これまでとは違う生き方があることを初めて知った。……病気になって、私は自分が持っている物や人間関係、こだわりのほとんどを捨て去った。無駄な荷物を下ろして身軽になった自分をいまはけっこう気に入っている。病気もまた豊かな人生の糧となり得るのだ。たとえ病におかされていても、私はつねに新しい表現を追い続けてきた。病気かどうかにかかわらず、人は歳を取ればできなくなることが増えてくる。しかし、それは工夫次第で乗り越えることができるし、新たに見出せることもある。私に残された時間はそれほど多くはないのかもしれない。しかし、それは以前よりも濃密な時間、深く穏やかに流れる時間だ。
  • かけがえのない贈り物【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    人気映画俳優ホークは突然現れた赤毛の美女に驚いた。そして怒りを覚えている。付き人ドナルドがインフルエンザで寝込んでしまったため、急きょその美女、ロージーが代役を務めると言うのだ。ドナルドは40代…彼女は20代前半だろう。ふたりの関係は? ――ロージーは窮地に陥っていた。もし“あの人”に居場所が知れたらつれ戻されてしまう。だからどんなにホークに惹かれても決して身元を明かせない。ふたりの出会いはクリスマスの奇跡を起こし…!?

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  • 甘いお酒でうがい
    4.3
    2019年4月18日(木)に開幕する「島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭-」で上映されることが決定! 監督は大九明子氏。 この日記の書き手である「川嶋佳子」とは、シソンヌのじろうがコントで長年演じている40代独身女性。 「芸人が最もライブを見に行くコンビ」と称され、じろうと長谷川忍の卓越した演技力で知られるシソンヌは、2014年『キングオブコント』優勝者。ネタ作成を担当するじろうは「稀代のコント職人」として各界から注目を集めており、俳優としても活躍中です。人間の日常と悲哀を題材にしたシソンヌのコントの代表的登場人物の一人が「川嶋佳子」。平凡な中年女性が517日間コツコツと綴った日記から漂うのは、誰でも覚えのある人生の物悲しさ。そして、その悲しさを「乗り越える」のではなく「付き合っていく」姿が、人生の小さなヒントを示しています。
  • アラ還とは面白きことと見つけたり
    4.0
    「年を取る」ことは難しいけれど、面白い!  人生をどう終えていくか。定年後、あるいは定年を間近に控えて、その先をどう生きていくか。寿命が長くなった今だからこそ、それは多くの人にとって、大きな悩みとなっている。  俳優・武田鉄矢さんは40代半ば頃から、すでに人生の降り方について考えてきた。いつまでも人生を登ってばかりはいられない。だからこそ武田さんは、これまで出会ったさまざまな人、書物で出会った師とも言える人々から、学んできたという。  本書は、武田さんが著名人や歴史上の偉人、書物で出会った師から集めた言葉の数々をもとに、人生の降り方を考えたものだ。さらに武田さん自身の失敗や知られざるエピソードも、さまざま開陳されている。それもこれも、今の自分を作った道標だからこそ――  武田さんは文庫化にあたっての「あとがき」にこう綴っている。<「老い」とはなかなかの難敵。ライバルですぞ。その四年の間、「老い」に立ち向かう「術」を、そして「一念」を懸命にさがしております>。「老い」ていない人が読めば、将来に光明を。「老い」ている人が読めば、心が軽くなること間違いなし。  人生に迷った時に読みたい座右の書になるはずだ。
  • かけがえのない贈り物
    完結
    3.0
    人気映画俳優ホークは突然現れた赤毛の美女に驚いた。そして怒りを覚えている。付き人ドナルドがインフルエンザで寝込んでしまったため、急きょその美女、ロージーが代役を務めると言うのだ。ドナルドは40代…彼女は20代前半だろう。ふたりの関係は? ――ロージーは窮地に陥っていた。もし“あの人”に居場所が知れたらつれ戻されてしまう。だからどんなにホークに惹かれても決して身元を明かせない。ふたりの出会いはクリスマスの奇跡を起こし…!?
  • 小日向でお茶を
    3.3
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 人気直木賞作家、中島京子初の普段の生活や暮らしを語ったエッセイ本。50代を軽やかに味わいながら生きる作家の素顔がここに。 人気直木賞作家 中島京子初・グルメ、旅、自身の身の回りや体調の変化などについて、 ユーモラスに語ったエッセイ集。 雑誌「ゆうゆう」に5年にわたり、2018年から連載された「羊のところへはもどれない」に加筆し、 時系列に1冊にまとめた。 執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、 コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、 小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。 中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上の読者のこころを軽くしてくれる本。 タイトルの「小日向(こひなた)」は、この連載中に、著者が住んでいた自宅があった文京区の地名。 体やこころに不調があったとしても、「小さくとも、日向の明るいほうを向いて」生きるきっかけをくれる。 帯は、著者とかねてより親交のある俳優の室井滋さん。コメントはこちら。 「``直木賞作家の毎日ってどんな?``なんて興味津々でページを捲れば、京子さんの美味しん坊生活に仰天!  世界中の絶品グルメが登場する。おまけにそれ故の体調管理にも余念がない。プラティス、鍼、筋膜リリースまで、 『どんだけやるのぉ!?』と叫んでしまった。何事に対しても手を抜く人ではないらしい。 転んでも何度でも起きあがる。素晴らしい。 現役のおばさんも、未来のおばさんも皆が学べるエッセイ集。 小説のベースとなった家族秘話、若かりし頃のハプニング、御主人との甘い生活もチラチラ見え隠れする。 とってもホットな京子さんの本書は、かならず食後にお読みくださいませ!」。 中島京子(ナカジマキョウコ):1964 年東京都出身。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て渡米。帰国後の2003 年『FUTON』(講談社)でデビュー。2010 年『小さいおうち』(文藝春秋)で第143 回直木賞を受賞。2014 年『妻が椎茸だったころ』(講談社)で第42 回泉鏡花文学賞を受賞。2015 年『かたづの!』(集英社)で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28 回柴田錬三郎賞を受賞。同年『長いお別れ』(文藝春秋)で第10回中央公論文芸賞、さらに翌2016 年、同作品で第5回日本医療小説大賞を受賞。2020 年『夢見る帝国図書館』(文藝春秋)で第30 回紫式部文学賞を受賞。2022 年『ムーンライト・イン』(KADOKAWA)、『やさしい猫』(中央公論新社)で第72 回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。同年『やさしい猫』で第56 回吉川英治文学賞を受賞。その他、著作多数。

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  • 食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術
    5.0
    俳優・タレント・アスリートらがこぞって指名する人気管理栄養士による初著書。 40代、50代からでも理想の体になれる、“食べるほどキレイになる”食事法をたっぷり紹介。話題の若玄米についても解説します。 「細胞レベルから潤う美肌のカギはお米」「糖質完全オフは逆にやせない」「どんな美容法より効くのは噛むこと」「コンビニおにぎりの具なら鮭」など、目からウロコのメソッドが満載。 食事は毎日、そして一生続くもの。食を見直して、一生モノのキレイを手に入れましょう!
  • 騙し絵の牙
    4.0
    ■累計発行部数17万部突破! ■豪華キャストで2020年6月映画公開! 監督:吉田大八 キャスト:大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市ほか ■2018年本屋大賞ランクイン。前代未聞の小説が文庫化。文庫解説は大泉洋。 『罪の声』の著者・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」。 圧倒されるほどリアルな筆致で出版界の<光と闇>を描く!&「速水=大泉洋」が表紙&扉ページの写真を飾る! 主人公は出版大手の「薫風社」で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。 中間管理職でもある40代半ばの彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主で、同期いわく「天性の人たらし」だ。 ある夜、きな臭い上司・相沢から廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。 大物作家の大型連載、映像化、奇抜な企業タイアップ。雑誌と小説を守るべく、アイデアと交渉術で奔走する一方、 巻き込まれていく社内政争、部下の不仲と同期の不穏な動き、妻子と開きつつある距離……。 交錯する画策、邪推、疑惑。 次々に降りかかる試練に翻弄されながらも、それでも速水はひょうひょうとした「笑顔」をみせる。 しかしそれはどこまでが演技で、どこからが素顔なのか?  やがて、図地反転のサプライズが発動する。 出版業界の現状と未来を限りなくリアルに描いた群像小説は、ラストに牙を剥く! 出版界の未来に新たな可能性を投じる「企画」で、各メディアで話題沸騰!  吉田大八監督で2020年6月映画公開。
  • バカともつき合って
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 西野亮廣+堀江貴文がおくる「バカとつき合うな」の公式便乗本! OVER45のおっさん二人が効率的な若者世代に喝を入れます 20万部を突破した、西野亮廣+堀江貴文コンビがおくる「バカとつき合うな」。 なんと著者も出版社も認めた「公式便乗本」が登場。 「効率がなんだ!」 「バカともつきあってきたぞ」 「無駄な時間が大切なんだ!」 「今さらこんな発想できるか!」・・・ 結局、おじさんの本音は『今の若いヤツらって、かっこよくてムカつく』・・・ な40代・50代のこんな時代に生きづらくなってきたおっさん二人が送るバカ論。 ダウンタウンの番組をはじめ、 サラリーマンながら「アホ」をずっとやり続けてきた 「異常識」な読売テレビの西田二郎(西野ではない)。 そしてFA芸人として第二芸能界で生き延びようとする、 器用貧乏芸人マキタスポーツ。 ちょっと説教臭そうな二人が、 今流行りの効率的でハイパフォーマンスな世の中に物申す! OVER45と若者の「バカの壁」を創るために立ち上がった! おっさんパワーは果たして若い、かっこいい感性に勝てるのか! 西田 二郎(にしだじろう)1965年、大阪府出身。 大阪市立大学経済学部卒業後、89年に讀賣テレビ放送入社。 以来、バラエティ番組の制作に携わり、『11PM』『EXテレビ』『ダウンタウンDX』のほかにも『松紳』『ガリゲル』などを担当。 現職は、編成局編成企画部長。 一般社団法人「未来のテレビを考える会」代表理事。 マキタスポーツ:1970年、山梨県生まれ。 俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。 スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。 著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。 映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞。 新刊に『越境芸人』(東京ニュース通信社)。

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