唯物主義作品一覧

  • 日本人のこころとかたち 文明史の立場から
    4.3
    1巻850円 (税込)
    歴史は「人間」を中心に描かねばならない――このことを日本の歴史は忘れている。日本人は歴史好きな国民だ。しかし日本の歴史学者が描く歴史は面白くない。「学問的」=「科学的」という学問観に支配され、人間という「曖昧なもの」よりも、モノや制度という「客観的」なものに視点を置くからである。しかし、モノや制度を動かすのは「人間」であり、見るべきは人間の「心」なのである。唯物主義に徹して数々の過ちを重ねた二十世紀を超えて、今、日本の歴史が大きく復権する時を迎えている。「モノ」ではなく「心」を中心とした日本の歴史とはいかなるものか? 【内容紹介】守らねばならない「ぎりぎりのもの」/ペリー来航がもたらした「日本の覚醒」/日清戦争に見た国家存立の気概/三等国が超一等国の大英帝国との同盟に成功/日露戦争は「独立戦争」だった/ポーツマスで勝ち取った国家の理念/……。人間を中心に描いた日本の近現代史の扉がここに開く!

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  • マルクス・ガブリエル 新時代に生きる「道徳哲学」
    4.0
    コロナ下でも、あなたの「自由」を手放さないために 「ウイルスを恐れて家から出ない立場を10、ウイルスなど存在しないとする立場を1とすれば、私は6か7です。しかし3の立場もありえます」「電車を乗り換えるとき必死で走りました。息が上がり、マスクを外したその瞬間、警官が近づいてきて『マスク着用は義務ですよ』と言ったのです。私は必死で『息ができない(I can’t breathe)』と答えました」――ボンでは経験に根差した言葉でかつてなく詳細にコロナ下の心性を分析し、今こそ可能な「倫理的進歩」を「手放してはならない自由」と絡めて論じる。故郷ジンツィヒでは新実在論の成り立ちを発祥の当地で語り起こす。平易な対話形式による、ガブリエルの新しい?哲学教室”! 〈目次〉 はじめに  コロナ時代の精神のトレーニング(丸山俊一) Ⅰ章 正解なき状況での選択 Ⅱ章 思考で倫理は進歩する Ⅲ章 唯物主義を越えて、正しく錯覚せよ Ⅳ章 道徳哲学が合理的なツールになる Ⅴ章 ウイルスが教える「正しい」生き方 Ⅵ章 「新実在論」誕生の原点へ Ⅶ章 「他者が正しい可能性はある」 終章 分断を越える最後のチャンス おわりに  今、自然の意味を問い直すとき(丸山俊一)

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