小学館文庫キャラブン! - 新刊(1ヶ月以内)作品一覧
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4.0桜の下で出会った呪われた姫と無官の公達。 「おまえ自身も、おまえに関わるすべてのものも、何もかもを滅ぼしてやる」 幼い頃、目の前で息絶えた女の最後の言葉によって、呪い持ちの姫君と呼ばれるようになった中納言家の娘、詞子。ある雷鳴が鳴り響く晩、屋敷に現れた恐ろしい“鬼”に妹が連れ去られそうになるのを見た詞子は、使ったこともない矢を射て、鬼を追い払う。だが、そのせいで詞子はさらに周囲から恐れられるようになり、数少ない使用人を連れて屋敷を出、寂れた別邸に移り住むことに。 それから数日後。満開の桜を眺めようと庭に出た詞子は、そこにいた狩衣姿の見知らぬ青年に姿を見られてしまう。彼の名は源雅遠。左大臣家の嫡子でありながら、無風流な変わり者と言われ、出世の道からも外れている男だった。雅遠は、鬼姫と噂される詞子を決して怖がらず、それどころか桜姫と呼んで詞子のもとに通うようになる。鬼も呪いも関係ないように振るまう雅遠に、災いが降るかかるかもしれないと恐れる詞子だが――。 平安貴族の許されぬ恋を描いた人気シリーズが、加筆改稿の上、装いも新たに登場。書き下ろし「兄の計画」収録。 ※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻』 の加筆改稿版となります。
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4.5無能扱いされて公務員をクビ。でも実は……。 「君は今日限りでクビだ。荷物をまとめて出て行きたまえ」 オルタナ王国の宮廷魔道士であるルミナ・シンフォニアは、突然、師団長にクビを宣告されてしまう。ルミナが国益に適う魔道具を開発できないダメ魔道士だから――だというのだが、ルミナが本業の魔道具を作る暇さえ与えられず、師団の雑用から面倒ごとをおしつけられ酷使されていたせいで、ルミナ自身の能力が劣っているせいではないのだ。が、決定は覆らない。内心言いたいことはあるが、何も言えないず無職となり、ルミナは故郷のカナル村へ出戻ったのだった。 久しぶりの故郷では、新しい出会いが待っていた。実家の地下倉庫で魔導書バルカンを見つけたこと。このバルカンは、神の大魔導図鑑アーカーシャの一節で、人間に英智と道具の知識を与えるとされる存在だ。バルカンとの主従契約が成立したルミナには、今まで以上の「魔道具づくり」の能力が与えられた。そしてもうひとつの出会いは、地元のダンジョンを攻略中の冒険者パーティ「白銀の風切羽」。リーダーのバーニィ・オルトに気に入られたルミナは、彼らを魔道具で後方支援することに。 理不尽なリストラから一転、独立起業で成功する少女の物語!