TL小説 - フレジェロマンス文庫作品一覧

  • 甘く濡らして淫らに抱いて
    3.0
    ・希望を抱いて臨んだ教育実習。沙弥香が親しくなった担当クラスの委員長、当麻は、優等生の仮面をかぶった獰猛な牡だった。襲われるまま激しく抱かれる毎日に抗いながらも、当麻に翻弄され彼の身体に溺れて行く沙弥香。やがて恋人にも感じられない身体にされ、淫らな自分を開発されていく。「好きだよ、先生」彼女を甘く濡らした別れ際の告白は、彼を忘れられないまま四年の月日を超え――。凌辱から始まる恋。心も身体も禁断に囚われる、背徳の官能ラブストーリー。
  • 偶然からはじまるエトセトラ
    4.0
    アパレル会社シニアティのメンズ部門第二企画課で働く井上香織(27)はクリスマス目前という時、営業部にいる年下彼氏から振られてしまう。そんなある日、馴染みの店で一緒になった男性と意気投合する。年齢は結構な年上、多分十歳以上。名前を教え合うこともなく、お酒の勢いで一晩ということもなく別れたのだけれど……それ以来、彼とは電車のホームやカフェや本屋etcいろいろなところで偶然にばったりと出逢う。もしかしてストーカー?と警戒した香織だったけれど、ある日、会社の営業部に用事があって出向いたとき、いつも眼鏡をかけている営業一課の市川俊哉(39)が「彼」であることが判明。それだけじゃなくて実は彼は……。【偶然からはじまるスイートラブ&エッチなストーリー。オフィス&年の差からはじまるエトセトラシリーズ第4弾】
  • 王子様の快感マッサージ~息が出来ないくらい…濡れちゃう
    -
    「とても疲れているんだね。ぼくの指先で、身体も心も癒してあげる」…王子様の天使のような声が、たまらなく嬉しい。直属の上司が身に覚えのない仕事の失敗を愛美に押し付けてきた。役員会議で責任を取らされそうになった。一生懸命真面目に仕事をしてきた愛美のプライドはずたずたになり…今日はとても疲れていた。だから、王子様の癒しが欲しかった。「さあ、服を全部脱いで、オイルをたっぷり使った特別メニューをしてあげるから」こんな、快感、初めてなの──身体の痙攣が止まらない──快感の嵐のなかで、会社であった嫌なことを全部忘れられそう。究極の絶頂感が最高の癒しになるから…愛美を支えて、救ってくれたのは、同僚の親友と、整体院の王子様、独身のイケメン社長だった。王子様に特別のマッサージで癒されて、イケメン社長の正義感に惹かれて…二人を好きになってしまう愛美の恋の結末は? ちょっと刺激的でエロチックな心温まるラブストーリー
  • 風薫る
    4.0
    鑑《かがみ》セリカは高校三年生。爽やかな季節だというのに憂鬱。何故なら、自分の進路を決めかねているためだ。セリカは、祖母と両親の四人家族。両親はエステサロンを経営していて、家事の全てをセリカに頼んでいる。自分はこのまま家事手伝いを続けるのだろうか。広い世界で羽ばたきたいと思うけど、夢見ることは許されないのだろうか。そんなセリカに、クラスメイトの真人は「モデルになって」と急接近。真人は大阪出身で、転校経験が豊かな「自称・超無国籍博愛主義者」。カメラマン志望の真人は「一枚の雄弁さ」をセリカに熱く語る。
  • for you
    -
    バレンタインデー間近。華やかなショーウィンドーに絵梨《えり》は足を止めた。「本当はバレンタインにチョコを贈りたいけれど……」幼なじみで研修医の譲は、近くにいながら誰よりも遠い存在。過去の出来事から「自分にチョコを贈る資格はない」と絵梨は思い込んでいる。未来に希望を見出せず、普通のOLとして自宅と会社とを往復するだけの絵梨だったが、飼い犬とドッグパークに通っているうちに、ある年配の女性と出会い、心に変化が訪れる。
  • イジワルナ彼の唇
    -
    17歳のユウナは同級生の春樹と付き合っているが、数学教師の塩崎に恋してしまう。塩崎はユウナに対する想いを胸に秘め彼女を冷たくあしらう。数学だけ成績の悪いユウナに塩崎は個人授業を行うが二人の心はすれ違う。一方、嫉妬する春樹とうまくいかず、ライバルの女子に春樹を寝取られる。ユウナはそんな心の隙間を埋めるように体育教師の武田と互いの身体を貪るような付き合いを始める。恋する気持ちと性への目覚め。疼く身体に抗えず快楽に身を委ねるユウナを塩崎は心配する。そんなユウナを抱きしめることで愛を告白する塩崎。その思いを知ったユウナがとった行動は……。
  • S系上司と秘密の恋【新装版+書下ろしSS】
    2.4
    失恋した後、参加した合コンで介抱してくれていたのは、なんと就職先の上司で経営一族の御曹司。さらに彼の専属秘書として迎え入れられてしまった愛莉は……彼からの誘惑に応じるはめになってしまい!? S系上司からの言葉責めと気持ち良すぎる手ほどきで骨抜きクラクラ。そのうち本気で彼を好きになってしまって……。 エッチなラブストーリー※本作品は2011年に発行、月間ランキング1位を獲得した人気作『S系上司と秘密の恋』を改訂し、書下ろしSS『相思相愛』を加えた再録になります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • オヤジに恋する広報係
    2.3
    田舎の役場に勤める笹は幼く見えるのが悩みの24歳。笹が密かに恋焦がれているのは直属の上司である42歳のバツイチ課長松崎だった。でも歳の差や身長差から告白なんてとんでもないと思ってた。そんな時、地域活性化を狙ったゆるキャラ制作でふたりだけで行動することに。チャンスは巡ってきた。今言わなくちゃ。だけど言うに言えない。笹は酒の力を借りて告白するのだが。
  • あなたの胸に還りたい
    -
    彼は約束の場所に来なかった。何の前触れもなく突然姿を消したのだ。納得できない私は二年経っても約束の場所に立ち続けていた。そんなある日、終電間際のホームで電車から降りてくる彼を見つけた。声を掛けて呼び止めたけれど、その口から発せられたのは……“どちらさまですか?”という信じられない言葉。別れは決定的だった。なのに、偶然の再会がきっかけで会社を知られ、半ば強制的に連れて行かれた飲み屋で彼の発した言葉の意味を知る。頻繁に現れる彼と過ごす日々は長く続かない。怒り狂う彼の恋人に階段から突き落とされ、その日を境に音信不通となったのだ。そして再び巡ってきた約束の日、約束を知るはずのない彼がそこにいた。
  • 心ふるえてゆれる季節
    -
    七菜《なな》と剛《ごう》は恋人同士。剛の仕事が忙しいために、今年のクリスマスは一緒に過ごすことができなかった。「せめて新しい年が来る前に顔を見たいのに」ずっと待ち続けても、剛はメール一本送ってくれない。「これって、私なら放っておいても平気っていう意味」クリスマスは恋人たちにとって特別な日。大晦日とお正月は家族が身を寄せ合って過ごす時。「私たちって中途半端な関係だわ……」切ろうと思えばいつでも切ることができる。別離と背中合わせの関係。不安でいっぱいの七菜に合コンの誘いが舞い込み、断る口実も浮かばずに参加した。
  • 聖夜に聴こえるあの歌は
    -
    湖雪には母親がいない。小学校へ入学した年に家を出て行った。以来、父親と助け合いながら二人で暮らしてきた。クリスマスの夜、「早く帰る」と言ったのに父親はなかなか帰って来ない。心細くなった湖雪はドアの外で待つことにした。雪がしんしんと降り、寒さが身に染みる。涙がこみ上げてきたときに、どこかから歌声が流れてきた。「どんな人が歌っているんだろう」――泣かないで、泣かないで。きれいな歌声は、まるで湖雪を慰めているように思えた。
  • 恋するカフェイン【改稿版】
    3.0
    就活に失敗した真苗は、カフェでバイトをしている。真苗はダブルでショックを受けていた。なぜなら、カフェのマスター・恭一に想いを寄せていたから。「一人前の社会人になって、マスターに認められるような女性になったら告白しよう」と密かに誓っていたのに……。カフェには、一人の女性がよく現れる。マスターを「恭一」と親しげに呼びながら。真苗より年上で、メイクもファッションも大人の装いだ。マスターを「恭一」と呼び捨てにするのも気になる。女性が帰ったあとにさりげなく聞いてみたら、かつての同僚だったと言う。マスターは、大手の食品メーカーに勤めていたことがあるのだ。それを聞いて真苗は落ち込んだ。家政学部を卒業した真苗は、そのメーカーの就職試験も受けていた。人気作品「恋するカフェイン」を改稿後、新たにSS「甘くて苦くてコーヒーゼリー」を追加した豪華改稿版! ※本作は「恋するカフェイン」の改稿後の再録となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたを忘れられなくて【改稿版】
    -
    真由は大学三年生。就職活動で大忙しの日々だ。それなりに恋をして、そこそこサークル活動も楽しんだけれど、たった一つだけ心残りがあった。それは、高校の同級生だった彰のこと。バスケ部のポイントゲッターだった彰に、真由は、卒業間際に決死の思いで告白した。「想いを打ち明けて終わりにしよう」まったく期待していなかったのに、彰と付き合うことになった。憧れの人の彼女になれた喜びから、真由の気持ちは先走る。大学でもバスケ部に入った彰は、練習が忙しいためになかなか会えない。寂しさが募った真由は、こっそり見に行ったが、迷惑そうな顔をされた。とうとう「俺、不器用だから。彼女と目標の両立は難しい」と言われてしまった。人気作品『あなたを忘れられなくて』に書下ろしSS『あなたを胸に抱いたまま』を加えた豪華改稿版!※本作品は『あなたを忘れられなくて』の改稿後の再録となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • オレンジ日和【改訂版】
    -
    隣人の青太とは幼なじみ。だけど、この年までほとんど話さなかったのに……屋上に通じる螺旋階段での情事を目撃されちゃった! 真面目で彼女持ちの青太をからかいたくて、あたしを抱きにくるか、かけてみたんだけれども、冗談だと思っていたのに、本気にするなんて……。朝日を浴びてオレンジ色に染まる青太の横顔が、忘れられないの……。人気作品『オレンジ日和』を改訂し、書下ろしSS『オレンジデイズ ~瑞希side~』を加えた豪華改訂版!※本作品は『オレンジ日和』を改訂し、書下ろしSSを加えた再録になります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 肉食男子の恋事情【新装改訂版】
    3.0
    失恋したあたしの泣き顔を見た会社の後輩の鈴木は肉食男子だった! ぐいぐい引き込まれる鈴木の猛烈なアタックにより、あたしは鈴木と体だけの関係に陥ってしまう。だけど、そんなとき元彼から電話がかかってくる。それを知った鈴木は豹変してしまい……。肉食系か草食系か、あなたはどちらが好みですか? 草食男子の恋事情スピンオフ! 人気作品『肉食男子の恋事情』を改訂し、書下ろしSS『肉食男子と草食女子~鈴木の場合~』『肉食男子と草食女子~敏子の場合~』を加えた豪華新装改訂版!※本作品は『肉食男子の恋事情』を改訂し、書下ろしSSを加えた再録になります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 草食男子の恋事情【新装改訂版】
    3.0
    新入社員の教育係を任された飛鳥。飛鳥の担当はダサいメガネの羽生。酔っ払った飛鳥を部屋まで送り届けた羽生に、迫ってしまった飛鳥。「初めて」だと思っていたはずなのに、メガネを外した羽生のテクニックはすごかったの! そんな羽生と飛鳥の前に、マリエが現れた。羽生と女の関係って一体? どうして、こんなに羽生は脅えているの?人気作品『草食男子の恋事情』を改訂し、書下ろしSS『草食男子の言い分 ~羽生の苦悩~』を加えた豪華新装改訂版!※本作品は『草食男子の恋事情』を改訂し、書下ろしSSを加えた再録になります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 執事の甘濡れヒミツ教育【新装版+書下ろしSS】
    3.0
    「お嬢様にとっておきのレッスンがございます」十六歳の誕生日。執事から教育が始まった。淫らな教育と甘い調教は連日つづいて、更に二十歳を迎えた誕生日には、更なるヒミツのレッスンが……!? ※本作品は2011年に発行の人気作『執事の甘濡れヒミツ教育』を改訂し、さらに書下ろしSS『執事の甘濡れカイカン教育』を加えた再録になります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 白の森
    1.0
    吹雪に覆われる山の中、二人の殺し屋が出会う。ターゲットを殺そうとする男とターゲットを守るために人を殺そうとする女。荒れゆく天候の中、勝負のつかない二人は一つの提案に従うことに決める。「恋に落ちたほうが相手に殺される」閉ざされた山小屋の中、化かし化かしあいの情交が始まる……。次第にわかる女の秘密。次第にわかる男の思い。女の握る銃は、男の握るナイフは互いのぬくもりを求め血を滴らせる。先に恋に落ちるのは……?苦しくも切ない、ハードボイルドラブストーリー。
  • 雪やどり
    -
    火事で両親を亡くしたふみは、一膳飯屋で働きながら叔父一家と暮らしている。叔父は日銭を稼ぎ、叔母は賃仕事をしているが、子どもが二人いて生活は苦しい。ある日、ふみの許へ縁談の話が舞い込んだ。男は八百屋を営んでいて三十も年上だ。「今よりましな生活ができるじゃないか」と、叔父夫婦はおずおずと縁談を勧める。けれど、ふみには密かに想う相手がいた。時々店に来る大工職人の正太だ。ふみの気持ちを察したのか、大工仲間が正太をからかった。しかし、「やめろ。俺には、そんなつもりはこれっぽっちもねえんだ!」正太の怒った顔を見て、ふみの心は砕け散る。年上の男の後添いになんてなりたくない。でも、あたしには頼る人がいない。ふみは長屋を出て、山へ、山へと向かった。日が暮れて力尽き、とうとう草むらに倒れ込む。ふみを狙って山犬たちが近づいてくる。―あたしは、おとっつあんとおっかさんのそばへ行くんだ……。覚悟を決めたとき、「立ち去れ、命が惜しければ!」誰かが刀を振るって山犬を追い払った。恐る恐る顔を上げると、白装束の若い男がふみを見下ろしていた。
  • これは妄想? もしかして……現実!?
    -
    大学受験を控えた、真面目な女子高生……と思いきや、実はHな妄想が趣味の茉莉。そんな茉莉の家に、自由奔放な叔父の充が世界一周旅行を終えて転がり込んできた。何でも豪快で人懐こい充に振り回されっぱなしの茉莉。イライラしていたはずなのに、いつの間にかそんな充に惹かれていって……えっ、妄想に出てくる相手は充叔父さん!? 充が家を出て行くことになってから、ようやく自覚した充への気持ち。この恋、どうなる……?
  • ピアニッシモで囁いて
    -
    まひるは保育士志望の短大生。友達に誘われて出席した合コンで翼と出会う。翼の第一印象は「まるで捨てられた子犬のよう」。寂しげな瞳が気になった。自分とは縁がない人だと思っていたけれど、教育実習中に翼が通りかかる。その時、まひるは五歳の男の子からプロポーズを受けていた。「じゃあ、大きくなったらお嫁さんにしてもらおうかな」明るく答えたまひるを翼は咎めた。「ガキだからって、テキトーにあしらわない方がいいぜ? 小さくても、しっかり決意を固めていたりするからさ」……この人、心に傷を抱えてる?新たな一歩を踏み出せずにいるの?わたしみたいに……。「ピリオドは打たないで」続編。
  • 孤独な恋のバレンタイン
    -
    美宇と雄也は、学生時代からの恋人同士。卒業後、それぞれ会社員として働きはじめたが、このごろ雄也の態度がおかしい。イライラして美宇に八つ当たりをしたり、いきなり不機嫌になったりする。「わたしたち、付き合いが長すぎたのかしら……」もうすぐバレンタイン。今年もチョコを贈りたいのに、受け取ってもらえないのではと美宇の胸に不安が募る。そんなときに、上司から声をかけられた。「本命のチョコが欲しいって言ったら、どうする?」雄也にはないオトナの余裕に、美宇の気持ちは揺れ動く。
  • 逢えないときには夢を見る
    -
    華と蒼生は会社の同期。出会ったときから遠距離恋愛中。寂しいけれど、「誰よりも蒼生がいい」と華は必死に我慢している。そんなとき、会社の上司である松永に誘われた。「彼氏と離れて寂しくない? いいよ。俺、遊び相手になってあげても」華は怒って断った。けれど、松永はからかうように言った。「男って、身近にいる優しい女に弱いんだよな」その言葉に、華はたちまち不安になった。「仕事が忙しいって言ってるけど、本当に……?」蒼生を信じたいのに、華の気持ちは揺れ動く。
  • 好きになりたい、愛したい
    -
    麻乃は短大を出たばかりの派遣社員。幼いころから人付き合いが苦手で、現在の派遣先でも気まずい思いをしていた。けれど、リース会社の社員・尚矢だけは優しく接してくれる。コピー機を前に立ちすくんでいたときは「大丈夫。いつでも駆けつけます」と励ましてくれた。それ以来、コピー機が自分と尚矢を結びつけているように思えて、大量のコピーを命じられても淡々とこなせるようになった。一方で、麻乃は戸惑っていた。「私なんて、相手にされるはずないのに」自分の気持ちを抑えられない。尚矢に惹かれてゆく。その上、尚矢とのことが社内で噂になっていることに気づいた。「迷惑がかかるのは耐えられない……」ますます会社での居心地が悪くなった。
  • 愛を届けて
    -
    手痛い失恋に耐えられず、鈴子は会社を辞めてアパートの部屋に閉じこもっている。昼間は息をひそめるように過ごし、外へ出て行くのは日が暮れてから。そんな鈴子を心配し、故郷の母親が荷物を送ってくれた。ドアを開けた鈴子は驚き、立ちつくす。宅配便のドライバーは高校時代の同級生の巧真だったから。「スズちゃん、久しぶり。えっと、一人?」気さくな巧真の様子に、思い出が蘇る。巧真は野球部員、鈴子は吹奏楽部員。地区大会の予選で、鈴子はスタンド席から巧真を応援していた。
  • 初恋トライアル
    -
    乃梨子は大手塾に勤める講師。生徒たちに国語を教えているが、もともと教員志望だった。失意の日々を過ごしているときに、中学時代の同級生・綾人と再会した。薬剤師として働く綾人を見て、乃梨子は驚いた。「背が低くて、目立たない存在だったのに……」乃梨子の胸に、苦い思い出が蘇る。綾人から、何度も告白されたから。けれど、そのたびに乃梨子は断っていた。「僕のこと、覚えてない?」ためらう乃梨子に、綾人は明るく話しかけてきた。まるで、過去のことなど忘れたように。
  • 家庭教師なんて××!
    -
    受験生なのに家庭教師を拒否し続けて、ずっと勉強していなかった紗季。勉強しないのは家庭教師の侑神先生のせいだと、親はいきなり先生をチェンジすると言い出して。先生だけど好き。生徒だけど好き。最後の授業の日、二人の想いはついに!?ちょっと強引だけど、優しい家庭教師との恋のお話。
  • ときめきはリアルに舞い降りて
    -
    天美はイラストレーター。美術系の専門学校を卒業したあとに投稿や持ち込みを繰り返し、現在はイラストの仕事を手がけている。まだ駆け出しだが、希望を持って仕事に取り組んでいた。担当編集者の想也は、二次元世界から抜け出たように端正な顔立ちをしている。「せめて、仕事の上だけでも想也さんとつながっていたい」密かに決意し、胸の内で想いをあたためていたが、編集長からイラストの仕上がりを叱責された。ショックを受けた天美を、想也は慰めてくれたのだが……。
  • すれ違い、愛しあい
    -
    弓絵は二十六歳のOL。退職を控え、新入社員の雅治に引き継ぎの仕事を教えている。明朗で一生懸命な雅治に、弓絵は次第に惹かれてゆく。雅治もまた、きめ細やかな弓絵に好感を持っていた。ある日、雅治は弓絵に聞いた。「退職って、結婚のためですか?」まさか、と弓絵は笑って否定した。本当の理由は告げずに。弓絵はイラストレーターになりたかった。夢を実現するために、会社を辞めることを決意した。
  • 想い出がはなれない
    -
    葉子と将司は高校時代から付き合っていた。けれど、大学を卒業する間際に将司が一夜の過ちを犯してしまった。相手は本気で、「責任をとって」と将司に詰め寄った。「ごめん。本当にごめん」謝る将司を振り切り、葉子は別れの道を選んだ。あれから三年。幾人かの男性と付き合ってみたけれど、本気になるのが怖くてうまくいかない。将司の面影は完全に消したはずなのに。どこかでひきずっているのかしら。ならば、いっそのこと忘れ去りたい。そうすれば自分は楽になれるのに……。思い詰める葉子の前に、将司が再び現れた。
  • 27回目のロマンス
    -
    鳩子は占いが大好きな27歳のOL。「今年の魚座はラッキー・イヤー」「満願成就は確実」 雑誌の星占いのページにはうれしいことばかり書いてある。その上、初詣で引いたおみくじは大吉。特に恋愛運は最高。「今年こそ絶対に結婚できるはず!」鳩子の期待は膨らみ、二十七歳の誕生日に、二十七回目のお見合いをした。相手は山羊座。相性はバッチリ。堅実な銀行員だし、真面目そう。「将来の伴侶として申し分ない。是非、このお話をまとめたい」鳩子だけでなく両親も乗り気だったけど……。
  • 星あいの夜
    -
    大正九年、八月。あいは、ホテルで働く女給。銘仙《めいせん》の着物の上に白いエプロンをつけ、客のテーブルに珈琲を運ぶ。支配人の甥・川倉千太郎は高等学校の学生。「社会勉強になるから」とホテルに出入りし、慣れた手つきで珈琲を入れる。千太郎は優しく接してくれるが、あいは気後れを感じている。本当は女学校に進みたかった。けれど「女に学問は必要ない」と断念させられた。
  • カウントダウンは夕方6時
    -
    聖美は経理課で働いている。昼休みになると、いつも一人で弁当を食べていた。ある日、聖美の弁当をのぞき込んだ九堂が言った。「おいしそうだね。俺も食べてみたい」同じ経理課の九堂は大手の会社から転職してきた。聖美より十歳年上。落ち着いた雰囲気を漂わせ、女性社員から注目を浴びている。さらに、九堂は聖美に聞いた。「よく窓の外を見てるけど、何か理由はあるの」聖美には、夕方になるとそわそわする癖があった。暗くなる前に帰らなければ、と。九堂に指摘されて、聖美は当惑した。誰にも知られたくないことだったから。
  • あなたを愛した日々
    -
    藍子は大学生。勉強とバイト三昧の忙しい日々を過ごしている。入学して間もなく、映画愛好会のチラシを配っていた柊と知り合った。気さくな人柄に魅了され、柊と親しくなりたいと思った藍子は入会することを決めた。互いに惹かれ合い、藍子と柊は交際を始める。とても幸せな日々を送っていたが、卒業が近づいたある日、柊の父親に呼び出された。「柊には、会社の後継者としてふさわしい縁談がたくさん来ている」別れて欲しい、と。
  • 最初で最後の告白
    -
    小学校の入学式で出会った日から、香純は翔太郎に恋をしていた。けれど、翔太郎はサッカーに打ち込むために、すべての告白を断っていた。その気持ちを尊重して、香純は自分の想いを胸の中に隠してきた。高校の卒業式。長い片想いに区切りをつけるために、香純は翔太郎に打ち明けることを決意した。そんな香純に、クラスメイトの宏己が告白した。「好きです」と。宏己はサッカー部のメンバーであり、翔太郎の親友だった。
  • 一周まわって咲いた恋
    -
    すみれには、なかなか恋人ができない。会社の同僚から男性を紹介してもらったが、あっけなく振られてしまった。そんなある日、すみれは幼なじみの丈哉と再会した。泣き虫だった頃が思い出されて恥ずかしかったが、幼なじみのポジションは居心地がよかった。このポジションでいつまでも安らいでいたいような。ここから先に進みたいような。すみれの気持ちは揺れ動く。
  • ネガティブぽちゃ子が、溺愛されちゃいました!
    1.0
    幼いころからぽっちゃり体型で、女の子扱いされないのが悩みの美香子。性格は、女の子らしく、可愛い物とお菓子作りが大好き。そんなある雨の日、社内一モテている笹岡と相合傘をすることに。彼はとっても優しくて唯一、美香子を女の子扱いしてくれた。美香子は自分には不釣り合いと思いつつも、恋に落ちてしまった。しかし、笹岡は海外転勤になり……。海外転勤から本社に戻ってきた笹岡は、三十二歳にして、最年少の経営企画課長に。きっと私のことなんて忘れているだろうなと思い、飲み会の席でやけ食いをすると……。「いっぱい食べる子、好きだな、俺」「俺の彼女になってくれないか?」と求愛されてしまい、溺愛される日々がはじまった。
  • 義兄を愛し、愛されて ~バスルームでの秘め事~
    -
    「お前たち、一緒に風呂に入っていたのか」大丈夫だと思っていたのに、ばれていた。それが原因で私はイギリスに、お兄ちゃんは家を出された。「蒼《あおい》、大学を卒業したら迎えにくるから、待っていてくれるか」「お兄ちゃん、蒼《あおい》はいつまでも待ってるから」別れ際にお兄ちゃんと交わした最後の言葉だった。早春を告げるかのように、肌寒い夕闇に沈丁花の甘い香りが漂う中を、私はお兄ちゃんの後姿を見送った。
  • 刹那の花
    -
    和花子は華族の一人娘として、蝶よ花よと大切に育てられた。高等女学校に入学した年に、なつ江と惣治が新たな使用人として雇われた。二人とも和花子と同じ十三歳。けれど、なつ江は淫靡な雰囲気を漂わせ、惣治は小柄で痩せ細っている。和花子は惣治を弟のように思い、親しげに接した。歳月が過ぎ、一人前の庭師となった惣治はたくましい青年に成長した。庭の木を大切にしている和花子にとって、頼れる存在になっていた。一方、なつ江は和花子の父親に取り入って、正妻の座を奪うつもりだった。屋敷の中には不穏な空気が満ちていた。嵐は屋敷の中だけではなく、外でも吹き荒れていた。第一次世界大戦が終結して戦後恐慌が起こり、父親の会社にも暗い影を落とした。
  • あなたが笑顔になるために
    4.0
    紫《ゆかり》は派遣社員として働いていた。上司の高梨は、若くして出世コースを歩んでいる。何かと絡んでくるが、紫には忘れられない人がいた。長く遠距離恋愛をしていたが、「もう待たなくていい」と言われたのだ。けれど、紫は未練がましく想い続けている。贈られたアメジストの指輪も捨てられない。アメジストは紫の誕生石だから。そのために、決して高梨の誘いに乗ることはなかった。ところが、衝撃的な事実を目の当たりにして、紫の恋心は打ち砕かれた。不覚にも高梨の前で泣いてしまう。さらに、高梨にも癒やせない傷があることを知り、紫の心に変化が訪れた。
  • 俺様な社長と甘い契約
    3.5
    片想いの彼から「俺と取引しないか?」とベッドインする契約を交わしてしまったOLの香澄。彼は誰もが憧れる若き社長。濃厚で甘い日々は幸せと切なさがせめぎ合う。私は彼に愛されているの? それともこれは、ただの契約? 愛欲のオフィスラブ。
  • ほろ酔いなキスだけじゃイヤ!
    -
    瑞帆は母の病死後、勤めていた農業機械メーカーを退職し、父と二人で食堂を営んでいる。慣れない仕事に戸惑う中、酔った常連客の口説き文句を真に受け、彼の恋人に「自意識過剰女」と罵られてあえなく失恋。そんな瑞帆の元に子犬系後輩・拓海が帰ってきた。客に絡まれているところを助けてくれて見直したのも束の間、「男を甘く見るな」と強引にキスされる。それからも何かと迫ってくる彼。それは本心? それとも、ただ酔ってキス魔になってるだけ? 拓海の気持ちがわからないまま、彼のキスに翻弄されて……?
  • 禁断に濡れる放課後
    -
    男子高校の新任教師、音羽愛優は、始業式での失態をフォローしてくれた生徒会長の高野忍に惹かれ始める。学校に慣れ始めたころ、先輩教師に乱暴されかかった愛優のピンチを救ってくれたのは忍だった。自分の想いをぶつけ、貪欲なまでに彼女を求める忍。そんな彼の愛撫にとろかされ、愛優は身も心も彼に溺れていく。茜色に染まる放課後。旧校舎で繰り返される淫らな逢瀬。教師としてあるまじき行為に及んでいると悩む愛優に忍が目論んだ決意とは。「かわいい僕の先生。もう離しませんからね」禁断の関係から始まる極上の恋。甘く淫らな官能ラブストーリー。
  • 雨のち晴れのマリッジブルー
    -
    結婚式に出席した帰り道、麻衣はばったり佑哉に出会う。佑哉もまた、引き出物の袋を提げていた。「もしかして……」麻衣の胸に暗い予感が浮かぶ。今日は、大学時代の友人・塔子の結婚式だった。その塔子は、佑哉と付き合っていた。後味の悪さを消すために、二人はレストランバーへ入る。そこで、佑哉から「実は、創の結婚式だったんだ」と打ち明けられた。「やっぱり……」麻衣は暗澹たる気持ちになった。創は、麻衣が付き合っていた相手だったから。「一方的に別れを告げられた者同士、雨が降る日に再会するなんて」麻衣は呆然とした。
  • ワイルドキス【新装改訂版】
    -
    映画出演の為、大阪から上京してきたAV男優のミナギは相手役のヒロイン、新人女優のハルヒと気が合わない。ベッドシーンを嫌がるハルヒがキスも未経験ということを知ったミナギは「俺が教えたろか?」とハルヒに迫って強引に唇を奪った。最後まではしないという約束をして、その日から、秘密のレッスンが始まるのだが、だんだんと激しくなっていくエッチなレッスン。もう、止められない行為はやがて加速度を増していき……「ワイルドチェリー 完全版」のスピンオフ! ハルヒ編とミナギ編を加えたSS付!※本作品は「ワイルドキス」の【新装改訂版】になります。ご購入の際は十分お気を付け下さい。
  • 自堕落なアタシ 生真面目なアナタ【新装版】
    4.0
    1~5巻440~550円 (税込)
    会社では定評のある総務課主任、白崎朋美。実は家へ帰ればキャミソール一枚で怠惰を貪る自堕落女。そんな彼女にはセックスの相性が抜群に良く、献身的に尽くしてくれる年下男がいる。彼は会社の副社長、東條正貴。凛々しい顔を崩して彼女の前でだけ甘える彼に、朋美は恋心をくすぐられ続けているが……。彼女には、正貴を好きになれない理由があった。「結婚しよう。どうして本気にしてくれない!」必死のプロポーズも素直に受け入れられない朋美に、正貴が起こした乱心行為とは……。恋に臆病になった大人の、ちょっとエッチでほろ苦いラブストーリー。改装版用、特別SS付です!
  • ワイルドチェリー【改稿完全版+書下ろしSS】
    3.0
    大人向け雑誌を作る編集部で働くあたしは、いつも編集長の沢木さんに怒られてばかり。恋愛経験の少ないあたしに、沢木さんは研修と称してあたしを抱いた。そんなある日、憧れだったファッション雑誌の編集部への異動の話が舞い込んできた。その後の沢木さんはどこか様子がおかしい。拙いキス、激しい愛撫、こんなに余裕のない彼を見るのは初めて。「めちゃくちゃにしてやる」って言ったくせに、優しく抱かないで……大人気「ワイルドチェリー」「ワイルドチェリー2」書下ろしSS ~沢木編~を追加した完全版。※本作品は「ワイルドチェリー」「ワイルドチェリー2」の改稿版になります。ご購入の際は十分お気を付け下さい。
  • イケメンアルバイトくんの甘い罠
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    結婚願望が強い佐奈26歳は、いまだにバージン。過去にあることがキッカケでなかなかバージンを卒業出来ず、そのために縁談があっても躊躇していた。その秘密を知ったイケメンアルバイトの工藤に、脱バージンの提案を持ちかけられる。断ろうと思ったのに「バラすよ」と脅された佐奈は工藤とホテルへ。しかし、最後までされなかった。それから何度も二人きりで会っては気持ち良くしてくれる。いつも敏感なところに触れて帰って行く。いつも優しいしだんだんと工藤に惹かれていくが、相手はアルバイトの年下くんと言うことで気持ちを抑えていた。どんどん甘い罠にハマっていく――。そんな時、工藤の思惑を知ってしまう。
  • 愛猫契約
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    瑠璃はある日突然、同棲二年目の彼氏・琢磨から「会社の後輩を好きになった」と告げられ、荷物をまとめて家を飛び出した。それから新居探しを始めた瑠璃は、道中でどこか懐かしい感覚が過る公園を見つけて立ち寄ると、そこで猫を抱きかかえた白衣男性・上総に出会う。彼の腕の中で猫が幸せそうに目を細めるのを目の当たりにした瑠璃は、思わず「私も猫になりたい」と呟いてしまい───。そんな彼女に向けて上総が提案したのは、愛人契約ならぬ愛猫契約だった。
  • 溺愛生徒会長にご用心! ~私の一真君は甘黒彼氏~
    3.0
    校内でもツンデレ美少女で有名な副会長、菱崎晶香は、ふんわり優しい王子様生徒会長の光野一真に条件付きデートに誘われヴァージンを奪われてしまう。ずっと彼女が好きだった一真は、生徒会室で、ジャングルジムで、もちろんベッドの上で、我慢無しに晶香を溺愛する。だが、愛いっぱいの幸せ恋愛を始めたふたりにいきなりの暗雲。晶香の初恋の相手だという少年が現れて強烈なアプローチを始めてしまった! 初恋の謎に隠された不埒な企み。この恋のため、何を置いても晶香のため、甘黒彼氏が暗躍します! ちょっとズルくてとってもエッチな溺愛彼氏は好きですか? バカップルなふたりの性春ラブストーリー。更にラブラブな番外編も収録♪
  • あなたと恋して~ハートフルラブロマンス~短編集~
    5.0
    【1】外資系会社で働く美桜は、結婚相手に逃げられ、一人でスペインを訪れたが、スリに遭う。助けてくれた碧瞳のエリックと数日間過ごすうち、船上パーティーで熱い夜を……。【2】国際線CAの麻美は機長との失恋を引きずっていた。そんな時、副操縦士となっていた同級生の彼と再会。最初は懐かしいだけだったのに……。【3】ブライダル会社に勤める遥と陽一は親友で、お互い異性として意識することなく過ごしてきた。ある日、陽一から「結婚することにしたよ」と打ち明けられて……。ちょっとエッチでロマンチックなラブストーリーの「ロマンチックの続きはオフィスで」をはじめ「恋のフライトは休暇のあとで」「プロポーズは情熱のキスを」の人気作品3本を改稿後に収録した短編集です。※本作は『ロマンチックの続きはオフィスで』『恋のフライトは休暇のあとで』『プロポーズは情熱のキスを』の改稿後の再録となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ことのは一族のミオ
    -
    浜辺の村で、ミオは父親と二人で暮らしていた。父親は、薬草の行商をしながら絵を描いている。貧しくとも穏やかな生活に、ミオは心から満足していた。ある晩、名前を呼ばれて目が覚めた。声が聞こえるわけではない。誰かが、ミオの頭の中に呼びかけているのだ。夜が明けてから父親に打ち明けると、「それは呼び言《よびこと》だ。ミオは生まれた村へ帰らねばならない」と言われた。ミオは「言乃葉《ことのは》一族」の末裔だからと。ミオと父親は、山間にある野茂乃《のもの》村を目指した。そこには、祖母・母親・姉の三人が待っていた。ミオは、敵対する乃露《のろ》一族のカノエ、玄太郎と友情を育むが……
  • Singer
    -
    小宮山桐子、中三の夏。合唱コンクールの予選で、衝撃的な出会いをした。「予選落ち」と見下していた学校で、ソロを歌った生徒に圧倒されたのだ。黒髪にエキゾチックな顔立ち。一目で異国の血が混じっていることがわかる。「もっと聴きたい。彼女に合う曲を歌わせたい」飢餓感が募った。再会したのは、それから三年後。私立の底辺女子高で、桐子のクラスに編入生として羽田理世は現れた。桐子は理世に持ちかける。「一緒にバンドを作ろう」と。乗り気でない理世を説得するために、桐子はメンバーを集め、ガールズバンド「歌姫」を結成した。やがて、理世はクラシック界の新星・高塚恭一と出会うが……。
  • アズサミコ ~淫獣の狩人偏~
    2.0
    合掌造りの集落は深い雪に埋もれていた。豪雪地帯の村は平家の落人の里であった。毎年正月に村で一番美しい生娘を蛇神様に生贄として捧げる習わしだった。蛇神様は頭は蛇、胴体は人間の姿をした淫魔王だった。生贄の生娘が淫魔王の性欲を満足させないと村には恐ろしい祟りがあると信じられてきた。庄屋たちの陰謀で『神がかり的に美しい娘』と言われたアズサミコが生贄にされようとしていた。生贄の性を調教するために江戸から仕込み師沙汰郎が呼ばれた。吉原遊郭で花魁を名器にする腕前は神業と評判だ。アズサミコと沙汰郎には運命的な因縁があった。妖魔界の支配する地獄のような修羅の中で華開く、アズサミコと沙汰郎の禁断の恋の行方と二人の運命は……。※本作品は前作アズサミコを大幅に改稿、加筆したものです。ご購入際十分にご注意下さい。
  • 淫らな生贄は王を愛する 二人の王に捧げる処女
    -
    田舎の町セヴァン、そこより続く異世界チルナノグ、そしてその二つの世界が恐れている霊界。セヴァンの領主の娘・ブリジットは、いじわるな継母によりチルナノグへの生贄として差し出されることが決まった。チルナノグへ送られた生娘は、礼儀作法を仕込まれてから今度は霊界へ送られるという。継母に抵抗を見せるブリジットは、近づいてはならないと言われていた北の森へと赴く。そこで出会ったのは、金髪碧眼の美しい青年、ラドだった。銀の義手をした彼には、ある秘密があって……。
  • 激甘はにーらぶ 愛憎~執愛の御曹司~
    -
    日本有数の資産家の御曹司、神代斗真は、屋敷で働く使用人の娘、広瀬玲奈に恋心を抱いていた。幼いころ一度だけしたキスは、惰性で今でもし続けている。けれど素直ではない斗真。純真すぎて気付かない玲奈の恋はなかなか発展することはなかった。そこへ如月倭が割って入ろうとする。如月もまた名家の御曹司だった。三人の恋の行方は、やがて資産問題も絡んだ大きな渦へと発展する。純真な玲奈に隠された真実に、愛憎を絡める斗真。嫉妬で狂う倭との関係はやがてそれぞれの人生を大きく動かしていくのだった。
  • 溺愛旦那様の束縛から逃れる方法
    2.5
    4歳年下の幼馴染・慧との甘々な新婚生活を送っている恭子。水球選手でもある慧は体も大きく絶倫で、朝も夜もなく愛されすぎて、恭子はちょっとお疲れモード。けれど、まっすぐに恭子だけに愛情をくれる存在に安心感も覚えている。だがある日、公園で恭子が会社の顧問弁護士と話しているのを見たことをきっかけに、慧の束縛が異常になり……。体格差カップルの甘くて危ない結婚生活、いったいどうなる?
  • 花魁巫女の禊ぎ祓い
    -
    「わっちはいつまでここに居ればいいのでありんすか?」「僕が、楼主になって……。見世を一人で任されたら、きっと迎えに来る」女郎として生まれついた篝は、楼主の息子、計都に見初められた。一介の女郎である篝と遊郭を継ぐ計都。二人は愛し合ってはいけない関係だというのに、惹かれ合ってしまう……。とある事情で見世に居られなくなった篝が行き着いた場所は……?遊郭で繰り広げられる数奇な運命と宿命が、濡れながら互いを求める恋の物語。
  • 王家恋愛幻想譚~クラリネの初恋
    -
    女だけの宮殿で暮らす王女クラリネ。彼女は極度の男嫌いだった。ある日、彼女と隣国の皇太子を結婚させると知らせが届く。時を同じくして、王都から派遣されたという教育係のエドワードが宮殿にやってくる。クラリネをはじめとする女たちの生活は一変! 王女の男嫌い克服作戦がはじまった! 男とまともに話すこともできないクラリネは、皇太子との結婚生活に備えてダンスに食事に勉強にと、エドワードの親身な教育を受けて変わっていく。やがて二人の間にトクベツな感情が芽生えてきて……?! 王宮を舞台にしたロマンチック・ラブ。
  • 公爵家、愛欲の選考会
    -
    田舎の子爵令嬢、レミリィに舞込んだ、公爵家との突然すぎる縁談。招待された御屋敷に行ってみるとそこには十五人の美しい令嬢が集められていた。何とそこでは、前代未聞の花嫁選考会が行われるという。顔見せしない謎の公爵家長男ローランド。代理人のユーインが採点役となって、選考会が始まった! 悪魔のような毒舌とさわやかな笑顔で令嬢達を追い詰めるユーイン。けれどレミリィはなぜかユーインにえこひいきされて、夜な夜な「ローランド様好みの女性」になるための淫らな個人レッスンを受けることに!嫉妬が渦巻く中、選考会の結果は? ローランドとユーインの正体は?幼き日の秘密の思い出と、とろけるようなシンデレラ・ラブストーリー。
  • 細雪の降る頃に~最後の恋の始め方~
    -
    六年間、片想いをしていた相手が、綺麗な女性と結婚した。披露宴から帰ってきた鴫野ささめは、マンションの前で大学時代の後輩、東雲日向と二年振りに再会する。同棲中だった彼女に振られて追い出され、行くあてがないと言う日向。寒空の下に後輩を放り出すのも忍びなく、なによりひとりで失恋の痛みを抱えることがつらくて、ささめは日向を居候させることに。優しく明るい日向に、ささめは徐々に失恋の傷を癒されていくのを感じる。しかし、彼にとってそれは受け入れがたいことだった。初めての恋に破れてしまった痛みも、まだ彼のことが好きだということも、永遠に忘れたりしない。忘れることに罪悪感さえ覚える――そんなことが永遠に続くと、ささめは思っていたのだ。自身の感情の変化に戸惑うささめに、日向は「先輩のことがずっと好きでした」と告白してきて……。一途で料理上手な後輩わんこ×失恋したての甘党美人の、雪降る夜の恋物語。
  • 隠され姫君と運命の騎士 ~甘密の契り~
    3.5
    宿屋の娘、アリシュアは毎晩、不思議な夢に悩まされていた。夢の中で顔の見えない男との婚礼を挙げ、初夜をむかえるのだ。その夢の中では、アリシュアは王城に住むお姫様。ある夜、宿屋で一人のお忍びの騎士、クラウディンが毒殺されかけるのを偶然に助ける。クラウディンを助けたために命を狙われてしまうアリシュア。クラウディンは暴君である国王を密かに倒そうとしていたのだ。アリシュアの身を隠すため、クラウディンの領地へと二人は夫婦を装って旅することになるが、夜、アリシュアの体はもてあそばれて……? ドキドキのプリンセスファンタジー!
  • 伯爵との秘め事は舞踏会の後で~薔薇は甘く淫らに花開く~
    1.7
    「なぜ、逃げた? この俺から――」 舞踏会で出会った美貌の青年伯爵、フランツ。彼と再会したシャルロッテは驚愕する。自分を強引に連れ去った相手が、まさかフランツだったなんて……。混乱するシャルロッテにフランツは「今夜はずっといっしょにいてもらう」と宣言する。舞踏会を途中で抜け出してしまったシャルロッテの行動が、伯爵家当主であるフランツから怒りを買うはめになってしまったのだろうか?館に囚われ、甘く淫らに責め立てられていくうちに、シャルロッテの体は未知の快感に身もだえはじめる。一夜だけでなく毎夜狂おしくシャルロッテを抱くフランツ。彼を信じきれずにいるシャルロッテ。そんな中、伯爵家に不穏な空気が――。
  • 公爵さまのナイショのお仕事 ~新妻はみだらな実験体~
    3.0
    政略結婚で公爵家へ嫁ぐことになったセシリアは、たとえ親同士が決めた結婚でも、夫婦は仲むつまじくあるべきだと考え夫となるクライドに歩み寄ろうとしていた。そんなある日、セシリアは屋敷の別棟へ入って行く彼を目撃した。そこは絶対に立ち入ってはいけないときつく警告されていたところだが、好奇心から禁断の場所へと足を踏み入れてしまう。そこでセシリアが見たものはみだらな稼業の実験現場だった。「決して近づいてはならないと言ったのに」とクライドに責められるセシリア。夫婦になるのだから隠し事はいけないと主張して口論しているうちにセシリア自身がそのみだらな実験体をすることになってしまい――!?
  • 愛しき人よ、祖国よ永遠に
    -
    13世紀の西ヨーロッパ。リアンはトリフォレスト家の姫。優しい両親と兄に見守られながら、平和に暮らしている。ある日、領内で兄とともに馬に乗っていたら、吟遊詩人の服装をした若者が倒れていた。そばには竪琴が投げ出されている。「山賊に襲われたのかもしれない」兄の言葉にリアンは心から同情し、館へ連れて行くように頼み込んだ。夜が更けてから、リアンは若者の部屋へ食べ物を持って行った。「助けてくださってありがとうございます」若者はディーンと名乗り、竪琴が無事だったことに感謝した。しかし、朝になるとディーンの姿は消えていた。まるで夕べのことなど嘘のように。それを知って、兄はリアンを叱りつけた。「ウェールズ大公の差し金だったかもしれない。我が領地も狙われているのだ」と。ディーンの優しげな風貌に、リアンは「まさか」と信じられずにいた。※ この物語は史実を参考にしたフィクションです。
  • 師匠はドSな魔法使い
    3.0
    ミリシャ・ローレネルは魔法使い修行中の女の子。師匠はドSな天才魔法使いキール・レイヴァン。住み込みでキールの魔法店を手伝いながら魔法修行に明け暮れるミリシャだったが、なかなか魔法は上達せず失敗ばかり。ペナルティと称してメイドコスプレを強要するキールの変態ドSぶりに、ミリシャは悪戯心で仕返しにと『惚れ薬』を作って彼に飲ませる事を画策する。しかしキールには最近親しい女性がいると知り、自分の彼に対する想いは恋なのだと気づいてしまう。その上、失敗続きのミリシャにキールは破門を考えているようで……。~ドSなイケメン師匠とダメな可愛い弟子が織りなす、ちょっぴりロマンティックなウィザード・ラブコメディ~
  • 爽やか幼馴染の豹変~ピュアなケダモノ~
    3.0
    小さな頃はいつも庇ってあげていた幼馴染の尊が、今ではすっかり爽やかなイケメン大学生。モテモテになってしまって、友梨の気持ちはちょっと複雑……親友の紗弥加との仲を取り持つために、セッティングした合コンで、二人の親密な様子を見ているうちになんだかモヤモヤしてきて、お酒に弱いのに飲み過ぎてしまい、気が付いてみれば隣に座っていた男の子とホテルの一室! 無理やり抱かれそうになって、自分の本当の気持ちに気が付いても、もう遅い? 間に合わない? 意地っ張りで天邪鬼な女の子の、ジレジレ自覚ラブ。
  • お兄様の花嫁~ココロもカラダも甘く濡らされて~
    4.0
    親の再婚で義理の兄妹になった瑛司と葵。もうすぐ葵の二十歳の誕生日だというある晩に瑛司にエッチなことをされてイかされてしまう。最後までしなかったけど兄妹なのに…と戸惑う葵だったが次の夜も部屋を訪ねてきた瑛司に「眠れない」と嘘をいい愛撫をおねだりしてしまう。お兄ちゃんの唇が、身体が欲しい…次第にそう思うようになっていくが彼は最後までしてくれない。この愛撫に意味はあるの? 禁断ラブ・甘調教 心も身体も甘く濡らして、お兄ちゃん……。
  • 揺蕩う晩夏
    -
    篠崎咲穂は金銭的な事情で住み込みのアルバイトをすることになった。バイト当日に気を失い、目が覚めたら見知らぬ一軒家。しかも、左足には足枷が付けられていた。家主兼依頼人である蓮根霧耶との生活は拘束もあって不自由ばかり。けれど、あることをきっかけに咲穂は霧耶に惹かれていって……。鮮明になる想いと暮れゆく夏の中で結ばれるラブストーリー。
  • GOD BLESS YOU ~神様のいうとおり~
    4.0
    野宮菜々子は二十四歳の一般OL。ある日の仕事帰り、黒髪の男性と道で行き逢い彼女の長いクルクル癖毛が彼の服のボタンに絡まってしまう。時を同じくして、巷では宝石ばかりを狙う『怪盗GODDESS』が出没していた。その夜、家に戻った菜々子は自分のカバンの中に見覚えのない『犬のペン』が入っている事に気づく。翌日以降、菜々子には災難が起こり始めるが、例の黒髪の男性『世良健人』に助けられ再会を果たす。ところが再会は仕組まれた事で、健人の友人だと紹介された加賀谷一葉と大地潤平を含めた彼ら三人が『怪盗GODDESS』だと知る。彼らの目的の為に、菜々子は健人の元で軟禁される事となり――
  • 俺様ボディーガード 全巻セット【新装改訂版】
    3.5
    留学先のシアトルから一年ぶりに戻ってきた六花。迎えに来ていたのは父の秘書である松本翔。彼は六花が今、一番会いたくない男性だった。 口が悪くてイジワルで俺様。そして一年前に六花をあっさり振った男だったから。それなのにいきなりボディーガードとしてしばらく一緒に暮らすことに……。一緒に買い物をしたり、料理をしたりとちょっとした同棲気分に六花はドキドキさせられっぱなし。でも翔は相変わらず六花を社長の娘としか扱わず……二人の距離は縮まらない。そんな中、一人でいるところに銃を突きつけられ……!? 大人気作品「俺様ボディーガード」シリーズ全作をまとめて収録しセット版発売の特典として特別SSを2作品加えた豪華新装改訂版! ※本作は『俺様ボディーガード』『俺様ボディーガード2~朝まで抱きしめて~』『俺様ボディーガード3~あなたに縛られたい~』の改稿後の再録となります。ご購入の際は十分ご注意ください。なおSS作品は2011年度チャリティ作品として寄稿したものとなります。
  • 七色学園物語
    -
    浜野可奈は、七色学園の普通科に通う一年生。県立一高を落ちて、しぶしぶ通っている。また、初恋の相手・カケルだけが一高に合格したことも、可奈が気落ちしている原因になっていた。七色学園には、七つの科がある。国際科、特進科、体育科、芸術科、芸能科、職能科、そして普通科。可奈は、普通科が、スペシャル科の生徒たちから見下されているのが悔しくてたまらない。望んで七色学園に来たわけではないけれど、理不尽な差別には我慢できない。受験生たちに学校を紹介する「オープンスクール」にも、普通科は参加できない。なぜなら、単なる「滑り止め」の科であり、誰も普通科には興味をもたないからだ。奮起した可奈は、自らOS委員(オープンスクール委員)に立候補し、普通科を盛り上げようとするが、クラスメイトたちは乗り気でなく、非協力的。「普通科の出し物なんて面白いわけない。ウチらは負け組だし」と。親友の真依、生物部の朗《ろう》だけは手伝ってくれるが、普通科のOS参加を、スペシャル科たちはさまざまな方法で妨害する。
  • 月光淫蜜欲望ハーレム ~秘密のアルハンブラ宮殿物語
    2.0
    アルハンブラ宮殿の『月の館』には魔女サイーダにまつわる秘密の物語があった。月を愛でるために造営された『月の館』は、いつしか美女が集まるハーレムに変貌した。魔女サイーダは美女らに禁断の媚薬を調合して性の調教を施す秘術を操った。媚薬を処方されてセックスをすると、究極の快感を味わえる。だが、薬の効能が途切れると、激しい禁断症状が訪れる。媚薬セックスをしないと無間地獄の苦しみに堕ちるのだ。そればかりではない、魔女サイーダは特別な秘術を操った。「姫の身も心もあなた様のものにして差し上げましょう」魔女サイーダは兄王子に悪魔の囁きを吹き込んだ。「満月の夜から次の満月の夜までの三十日間、媚薬調教セックスを続けると過去の記憶は全て消えて、あなただけを愛するようになるのです」替え玉花嫁として嫁がされたイザベルはこの妖しく美しい『月光淫蜜欲望ハーレム』で、媚薬調教セックスの快感に喘いでいた……
  • 恋は嵐のど真ん中
    -
    八月の昼下がり。佐和はベッドの中でセックスの余韻に浸っていた……。恋人が別れを切り出すまでは。一年後の八月の早朝。ドラッグストアピース渋谷店の店長である佐和は、新しく着任した副長を見てめんくらう。副長の伊藤は一年前に別れた男だった。佐和は自分を捨てた男に奸計をめぐらせるが、仕事のできない伊藤のフォローばかりで毎日が悩ましい。
  • 色欲と情愛の末に
    -
    「いつも東郷さんが強引すぎるのですよ……」「あやねが目の前にいたら、強引にでも抱きたくなる」広告代理店に勤める角倉あやねは、取引先の社長 東郷義人に見初められ、屋敷へと招待される。ブライダル企画事業を展開する東郷は、あやねを磨けば光る逸材だと見抜いた。あやねを束縛し、家にも帰さずに愛し続ける東郷。だが、あやねには意中の男性、佐藤健がいるため告白を断ってしまう……。想いが交錯する中で、強引な愛に溺れ、同時に女性として美しく変貌していくあやね。溺愛の末の結末はどうなるのか……?
  • 誘惑愛戯~恋しい君に甘くとろけるレッスンを~
    4.0
    立ち退きを迫られ、窮地に陥った老舗カフェの看板娘、美玖。この危機を回避する方法は、交渉相手である海堂ファイナンシャルグループ跡取りの専属メイドという性奴隷になることしかなかった。憧れていた常連客の大駕が一族の三男であると知り、彼から長男を誘惑できる女になるためのレッスンを受けることになるが……。夜毎の悦楽に溺れ、淫らな身体に変えられていく美玖。抱かれるごとに募る大駕への想い。そして大駕も、美玖に惹かれ続ける恋しさを断ち切れずにいた。「俺を感じろ。俺に抱かれて乱れた自分を忘れるな」心密かに愛し合うふたりが重ねる、淫らな誘惑レッスン。その果てにある結末は――。切なく甘い、エロティックラブロマンス。
  • 主従愛戯~令嬢に甘く濡れる恋の蜜夜を~
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    海堂ファイナンシャルグループ会長の孫娘である海堂蘭子は、グループ跡取りの従者である藤木に叶わぬ恋心を抱き続けていた。提示された断れない縁談。見合いの日まで藤木を傍に置きたいと考えた蘭子は命を狙われていると嘘をつくが、直後、彼女は本当に何者かに狙われ始める。彼女を守るために奔走する藤木と、彼を巻き込んだ罪悪感に苦しむ蘭子。追い詰められた危機感の中で、ふたりの想いは頂点を超える。破られる禁断のヴェール。壊される主従の壁。せめてひとときでも愛し合うことを選んだふたりは、蜜のような甘い夜に身を投じる。「貴女の幸せを、心から祈っております」秘められた純愛の行方は――。切ないほどに甘い、主従ラブロマンス。

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