ビジネス・実用 - 志学社選書作品一覧

  • 漢文の学び方
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気取らず、ユニークで、役に立つ。これぞ魚返流漢文学習法! 魚返先生は、学習者として、そして教師として長年深く漢文に関わり、「漢文とは一体なんだろう?」と長年頭をひねってきた人です。 その先生が導き出した答えは、「漢文は符号語であり、一種の暗号言語である」というものであります。 では、この──現代中国人にすら読解が極めて難しい──暗号言語を、われわれ日本人はどのように学習していくべきでありましょうか。 それにはまず、漢文に対する誤解を取っ払い、暗号の法則(文法)をつかみ、そして幅をもたせて訓読していくことである、と魚返先生は語ります。 本書は気取らない文体で書かれた「学び方」の参考書でありますが、現代、そして未来の読者が漢文の本質に近づくとともに、あわせて日本語の姿をかえりみるよすがにもなると信じ、七〇年ぶりにこの名著を復刊するものであります。 ※本書は1953年至文堂刊行の原著に、例文の詳細な出典を追加するなどし、より読みやすく、より学びやすくした復刊書籍です。 ※本書は所謂「受験用漢文の参考書」とは異なります。
  • 侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運
    4.0
    激動の中国南北朝時代を独創的に描出した名著、ここに再誕 南朝梁の武帝のながきにわたる治世の末に起こり、江南貴族社会を極度の荒廃に陥れることとなった侯景の乱を活写した「南風競わず」。 東魏に使いしたまま長年江南に帰還するを得ず、陳朝の勃興に至る南朝の黄昏に立ち会う生涯を送った一貴族を描く「徐陵」。 そして、西魏・北周・隋の三代にわたり、北朝の傀儡政権として存続した後梁王朝を論じる「後梁春秋」。 これら原本収録の三篇に加え、侯景の乱を遡ること一世紀余、劉宋の治世下で惹起した『後漢書』編者・范曄の「解すべからざる」謀反の背景に迫った「史家范曄の謀反」をあらたに採録。
  • 不老不死―仙人の誕生と神仙術
    4.0
    古代中国において、死は単純な「終わり」ではなく、「再生のはじまり」であった。精神は「鬼」となり、生き続けた。しかし、肉体は朽ちる。この肉体を不滅のものとしたのが不老不死の「仙人」である。 本書では肉体の保存法にはじまり、仙人の誕生、不老不死を求め狂奔する皇帝たち、ときに猛毒をも含んださまざまな仙薬、そして房中術など「気」を用いた長寿法についても詳述する。 信用のおけない来世よりも、いつまでも若々しくこの世に永らえたい──「不老不死」の欲望が多様な神仙術を生み出していくさまを、死生観の変化とともに解き明かしていく。
  • 雄略天皇の古代史
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    「大悪天皇」か、それとも「有徳天皇」か──。 雄略天皇の治世は、おおよそ5世紀後半に比定される。 中国史書に「倭国」として登場するこの時期の日本は、各地で巨大な前方後円墳が営まれる古墳時代であり、豪族たちによる激しい権力抗争が繰り広げられていた。 倭王の権力はいまだ盤石とはいえず、ヤマト王権は豪族たちが連合して倭王を推戴し、それぞれの職掌を分担する非専権的王権であった。 豪族連合たるヤマト王権を専権的王権へと発展させ、新たな政治体制を構築した人物こそが雄略天皇である、とする評価がある。 しかし、雄略死後の王位継承の混乱と王統断絶、そして6世紀初頭に傍系から継体天皇が即位するに至ることを考慮すれば、雄略朝を単純に画期と評価してよいのか、なお疑問が残る。 本書では、雄略天皇に関する記紀の所伝、出土文字史料、そして中国史書から王権と豪族の動向を復原し、5世紀後半から6世紀前半にいたる時期のヤマト王権の政治史復原を試みる。 豪族の連合体である「遅れた」政権から、より「進んだ」専権的王権へ──という「進化論的古代史観」を克服し、先入観を排した古代史像を描き出す。

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