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  • 役人の生理学
    4.0
    革命後、ジャーナリズムが勃興したフランスで一気にブレイクした「生理学」シリーズ。現代の「スーパー・エッセイ」のたぐいですが、バルザックの観察眼にはなかなか唸らせられます。冒頭の定義があります。「役人とは生きるために俸給を必要とし、自分の職場を離れる自由を持たず、書類作り以外なんの能力もない人間」現在と同じではありませんか! 付録に、一九世紀の役人文学3篇を追加。(講談社学術文庫)
  • 柔肌くずし 蜜色大奥
    -
    亡き父親の跡を継いで櫛職人になった信吉は、女に無垢な十七歳。 ある日信吉は、品物を納めている小間物屋「立花屋」の女将・千香に訳ありの仕事を頼まれた。 それは大奥女中が密かに使う張り形の注文だった。女知らずで尻込みする信吉だったが、千香に男女の営みの手ほどきを受け、情交の喜びに目覚める。 信吉が自分の一物を模して作った張り形は評判がよく、注文主である大奥女中の奈月やお付きの芙美は張り形に飽き足らず、張り形の本物を持つ信吉に募る淫気をぶつけてくる始末。 男としての自信をつけた信吉は、思いを寄せる立花屋の娘・お里と結ばれるが、そのお里がなんと大奥に奉公することになってしまい……。傑作長編時代小説。
  • 妖人白山伯
    -
    維新で暗躍した謎の怪人・大山師・モンブラン伯爵! ――パリの日本公使館で、老残を湛えた謎の紳士が、原敬に流暢な日本語で声をかけてきた。彼こそは、幕末から明治にかけて、日本とフランスを手玉にとった、実在の大山師・モンブラン伯爵、漢名・白山伯。文学・芸術も巻き込んで、政治史の裏面で暗躍した怪人の姿を、フランス文学研究の第一人者が描く、異色の長編小説。
  • 吉本隆明1968
    3.5
    団塊世代を中心に多くの支持を獲得してきた吉本隆明。独学によって自らを鍛え、比類なき思想を作り上げた彼の根底にある倫理観とはいかなるものだったのか-。「永遠の吉本主義者」がその初期作品を再読、自らの「一九六八年」の意味を問い直し、吉本思想の核を捉えた著者渾身の評論。吉本隆明はいかに「自立の思想」にたどり着いたか。「私小説的評論」を通して、その軌跡をたどる。
  • 甦る昭和脇役名画館
    4.0
    東映ヤクザ映画、日活ロマンポルノ、新東宝怪奇映画……、3000本以上のプログラム・ピクチャーから厳選36本! あの懐かしの個性派俳優たちが帰って来た! ◎プログラム・ピクチャーにおいては、主役は代われど、脇役陣は常に同じである。一例をあげると、悪親分役の脇役は、多少のバリエーションを伴いつつ、ほとんど同じ役を演じ続ける。その結果、劇中の様々なキャラクターが俳優その人のパーソナリティーに重なって、一種独特の人格が形成されることになる。 ◎それはいってみれば、モンタージュ写真のようなもので、劇中のそれぞれのキャラクターとも、俳優の素顔とも異なる第三の人格である。 ◎私は、脇役特有のこの第三人格の形成にとりわけ興味をもった。というのも、これこそは、映画の製作側と受容者側とのコラボレーションによって初めて生まれる、文字通りのインタラクティブ(相互干渉)芸術にほかならないからである。――<「開館の辞」より>
  • 流星刀しのび恋
    -
    内藤新宿の本屋『東西屋』に勤める夕吉は、下総生まれの百姓の末っ子。江戸で奉公を始めて三年になる十八歳だ。夕吉は手習いの頃から学問が好きで、読み書き算盤はもとより、読み物が何より大好き。そして中でも、不思議な話に目がなかった。そんな夕吉は、ある日、隣の空き家で二百四十年先から来たという謎の女刀鍛冶・美百合と出会う。怪異も畏れず、美百合から流れ星の隕石で作った「冥王丸」という脇差を預かった夕吉。女将に頼まれて、喘息が快癒したという『東西屋』の娘・多恵を迎えに療養先の鎌倉に迎えに行くことになった夕吉だったが、そこで彼を待っていたのは!? 好評江戸あやし官能シリーズ第三弾。
  • 流星刀ぬめり花
    -
    病弱だった藩主の娘・小夜姫の危篤を知らされ、蘭方修学のため留学していた長崎から急遽江戸藩邸に戻ることになった長塚藩の下級武士・浅見順吾。だが、途中数人の山賊に襲われ、逃げるうちに迷い込んだのは青梅の山中だった。そこで出会ったのは、二百六十年先の世から来たという謎の女刀鍛冶・美百合。事情を聞いた美百合は、流れ星の隕鉄で作られた[冥王丸]と、和合によって授けられる人智を超えた力を順吾に与えてくれた。流星刀の妖力に導かれ、小夜姫の命を救った順吾。だが、本復までの治療を続けるうち、姫にせがまれた順吾はついに一線を越えてしまう。さらに、主君の正室・和泉までも娘の恩人である順吾に執着して……。好評シリーズ第二弾!
  • 流星刀みだら蜜
    -
    関ヶ原の合戦で西軍に与したため家康の追及を受け、国許から逃れた常陸国麻生藩の真奈姫と数名の家臣たち。逃亡のさなか一行とはぐれた雑兵の山中耕太は、武蔵国青梅の山中で不思議な女と出会う。山小屋で刀を打つ彼女は不思議なからくりを使い、類いまれな剣技をもつ神仙のような美少女だった。美百合と名乗った少女から流星刀[冥王丸]と妖しい力を授かった耕太は姫たちと再会し、お家再興の道をめざす。そんな耕汰に手を貸す美百合だが、はたしてその正体は?耕太は彼女の不思議な力と美貌に惹かれるが、一方で真奈姫に藩の跡取りを産ませるという大役を仰せつかって…。待望の江戸あやし官能、新シリーズスタート!
  • 流星刀みだれ露
    -
    牧田小四郎は微禄の家の冷飯食いだが、学問所の成績を見込まれて、中井徳之進という典薬頭の手伝いをしていた。典薬頭は江戸城の奥医師たちの上位にあり、医術と典薬の全てを掌る高禄の家である。取引先の薬種問屋「山葉屋」の女将と娘、そして徳之進の娘・志穂が、青梅の山中に薬草を採りに行ったまま行方知れずになった。徳之進に命じられ、彼女らを探しに青梅にやって来た小四郎だが、山中で未来から来たという女刀鍛冶・美百合と出会う。美百合から淫気と流れ星の隕石で作った流星刀「冥王丸」を授かった小四郎は、山賊に囚われている女たちを発見し、冥王丸の力でみごと救出。無事江戸に戻った小四郎だが、いままで目もくれなかった志穂に言い寄られて…。
  • 流星刀夢しずく
    -
    時は幕末、慶応四年。倒幕をめざす薩長の東征軍が迫るなか、江戸の西の入口にあたる青梅村の人々は、戦乱の予兆に戦々恐々としていた。そんなとき、村の百姓の五男坊・甚介は山中の小屋で謎の女刀鍛冶・美百合と出会う。美百合は百五十年後の未来からやって来たという美少女。甚介は美百合から流れ星の隕鉄で作った流星刀「冥王丸」を授かり、不思議な力を身につけることになった。男女の和合と剣技を掌る流星刀に導かれた甚介は、今後、歴史がどう動いていくかを美百合に教わり、戦乱を避けるべく、幕軍と薩摩軍のあいだを取り持つことになるのだが……。時を駆ける神秘の剣を巡る時代ロマン、完結編!
  • 歴史の風 書物の帆(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 作家、仏文学者、大学教授と多彩な顔を持ち、稀代の古書コレクターとしても名高い著者による、「読むこと」への愛に満ちた書評集。全7章は「好奇心全開、文化史の競演」「至福の瞬間、伝記・自伝・旅行記」「パリのアウラ」他、各ジャンルごとに構成され、専門分野であるフランス関連書籍はもとより、歴史、哲学、文化など、多岐にわたる分野を自在に横断、読書の美味を味わい尽くす。圧倒的な知の埋蔵量を感じさせながらも、ユーモアあふれる達意の文章で綴られた読書人待望の1冊。巻末にインタビュー「おたくの穴」を収録した。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 「レ・ミゼラブル」百六景
    4.3
    1巻896円 (税込)
    なぜ警察に追われるジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか? 里親から虐待を受けるコゼットが、夜店でひとり見つめていた人形はどこでつくられたものなのか? 19世紀の美麗な木版画230葉を106のシーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った鹿島茂先生の名解説で、物語があざやかに甦える。
  • ロマン亭艶聞
    -
    きみのパイ、真ん中のイーピンをツモりたい……昭和の初め、職にあぶれた久吾は、出版社社長のお情けで新橋の雀荘「ロマン亭」の住み込み仕事を得た。折しも第一次麻雀ブームで、繁盛する店を仕切るのは妖艶な未亡人。さらには可憐な愛娘、眼鏡の美人記者、三十路の人妻作家……と、春情少年に硬軟両方のパイ漬けの日夜が始まろうとしていた。昭和ノスタルジック官能書下し。
  • 若様みだら帖
    -
    五万石の藩主の跡取りである大藤信春は、父の命令で領内を視察し見聞を広めるため、身分を下級武士・藤井信助とあらためて庄屋の家に居候する。まだ無垢の信助だったが、積極的でお転婆な庄屋の娘・千香に誘われ、お互い初めて情交の快感を知ったことから、彼の運命は思わぬ方向に……。 ロシア人との混血で金髪と神秘的な青い瞳の安奈が持つ不思議な力に導かれ、千香の母の優や、藩で一番の剣の遣い手である女武芸者・小鶴たちとも情交を重ねる信助。それぞれの吐息や肌の匂いを堪能し、次期藩主として成長を遂げた信助は、ついに正室を迎えることになって……。傑作長編時代小説。

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