笹間良彦作品一覧
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4.0日本の民衆史に登場する幻人・幻獣・幻霊と呼ばれる「実在しないのに実在する」不可思議な生物たち。日本人の豊かな想像力と精神性が生み出してきた、彼らはいったい何者なのか? 天狗・轆轤首・青鬼・赤鬼・黒鬼・河童・人魚・猫股・九尾の狐・多頭大蛇・土蜘蛛……など、114種類の生物について、特徴や確認された場所などを、歴史文献を用いて解説。多岐に亘る史料を渉猟してまとめた、妖怪・幻獣ファン必携の完全保存版! 【目次】擬人的妖怪編/魚と亀の変化/龍蛇類の変化/獣類の変化/鳥類の変化/湿性類の変化 【登場する生物】天狗/青鬼・赤鬼・黒鬼/地獄の鬼/河童/魑魅/魍魎/人魚/龍/大蛇/くだ狐/狢/鎌鼬/鵺/土蜘蛛/麒麟… 114種類
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3.5本書は、龍の起源とその歴史的変遷を膨大な図像と歴史資料によって解き明かし、わが国の龍学の礎ともいえる『龍-神秘と伝説の全容』(刀剣春秋新聞社)、『図説・龍の歴史大事典』(遊子館)の大著を刊行した著者のその後の研究成果を、上記の二著に加えて、一般読者向けに纏めたものである。著者・笹間良彦氏は本書の執筆途上において、残念ながら他界されたため、その遺志を継ぐべく編者が残された草稿を補訂する形で編集をさせていただいた。 残された草稿から、著者の構想の一つは、日本先史である縄文・弥生時代より古墳時代における、日本固有の蛇にかかわる精神世界と、中国・朝鮮文化の渡来にともなう神仙思想と龍についての論究であった。おそらく、縄文時代の土器・土偶などの遺物に見られる図像学的研究の進展や青森県の縄文時代の大規模集落である三内丸山遺跡の発掘など、縄文農耕の可能性を示唆する考古学の最新研究の影響を受けたものと考えられる。 (「はしがき」より)