佐々木敏作品一覧
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-私たちの育った時代はテレビが普及する前のラジオの時代で、月刊漫画雑誌の人気漫画が劇になって放送されていたりしました。また、一家団欒は高座の落語中継や講談、浪花節をラジオで聴くことでした。テレビは駅前の電気屋さんで見せてもらうか、お金持ちの家に見せてもらいに行くのが普通でした。そのような体験は現代の日本では考えられません。しかし発展途上と言われる国の殆どの国民が、私たちの子供時代と変わらない生活を送っていることを、これもまたテレビが教えてくれます。 そのことを考えると、豊かさを享受し、全てが揃っているのを当然のこととして暮らしている現代の日本の若者たちが、私たちおじさん世代の感性に触れることで、自分とは異なる環境で生きてきた人たちの感性を知るきっかけになるのではないかと思います。または劇的な変化を体験してきた我々と同世代の人たちにも、共感してもらえることがあったり、ある種の郷愁を感じていただけるのではないかと思い、この本を出そうと考えたわけです。 私の詩やエッセーを読んで、共感したり楽しんだりしてもらえれば嬉しいです。 おじさんにだって青春があって、人生について考えたり、人を愛して悩むこともある。そうやって感性を研ぎ澄ましてきたのだと知ってもらいたい。そう願っています。 (はじめに より)
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-厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書、本書オリジナル資料付き 日本人が健康を維持・増進するために摂取すべき栄養素とその基準量を示した「日本人の食事摂取基準」が5年ぶりに改定。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(2024年10月公表、2025年2月修正版に更新)を全文収載。 日本人の食と健康を考えるうえで、計画・実践に必須の資料。個人や集団の栄養計画や評価、健康施策の立案、食品の商品計画などの場面で、2025年4月から2030年3月まで使用されます。管理栄養士・栄養士の業務に必須。 策定において中心的役割を担った佐々木敏・東京大学名誉教授が、一問一答形式で食事摂取基準において重視すべきポイントやその読み解き方、活用時のポイントなどをわかりやすく解説します。栄養学から栄養実務への流れを俯瞰的に理解できます。 女子栄養大学における教育で食事摂取基準活用のために重視している食品についての資料(上西一弘教授)や特定給食施設における活用についての解説(石田裕美教授)付き! 【目次】 はじめに Ⅰ 総論 Ⅱ 各論 1 エネルギー・栄養素 2 対象特性 3 生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連 オリジナル資料 【著者】 佐々木敏 東京大学名誉教授。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討座長およびワーキンググループ構成員。 上西一弘 女子栄養大学教授。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会ワーキンググループ構成員。ミネラルを担当。 石田裕美 女子栄養大学教授。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会構成員。