小川隆作品一覧

  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選
    4.3
    イスラエルと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。 驚くなかれ、「イスラエルという国家は、本質的にサイエンス・フィクションの国」(「イスラエルSFの歴史について」)なのだ。 豊穣なるイスラエルSFの世界へようこそ。 エルサレムを死神が闊歩(かっぽ)したり(「エルサレムの死神」)、 進化した巨大ネズミに大学生とぽんこつロボットが挑んだり(「シュテルン=ゲルラッハのネズミ)、 テルアビブではUFOが降りてきてロバが話し出すこともある(「ろくでもない秋」)。 あなたは、天の光が消えた空を見つめる少年(「星々の狩人」)や 悩めるテレパス(「完璧な娘」)とも出逢うだろう。 アレキサンドリア図書館(「アレキサンドリアを焼く」)に足を踏み入れ、 無慈悲な神によって支配されている世界を覗くだろう(「信心者たち」)。 未知なる星々のまばゆいばかりの輝きをあなたは目にする。 その光はあなたの心を捉えて放さないはずだ――。 ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史をも含む、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。 【収録内容一覧】 まえがき ロバート・シルヴァーバーグ 「オレンジ畑の香り」(“The Smell of Orange Groves”)ラヴィ・ティドハー/小川隆 訳 「スロー族」(“The Slows”)ガイル・ハエヴェン/山田順子 訳 「アレキサンドリアを焼く」(“Burn Alexandria”)ケレン・ランズマン/山田順子 訳 「完璧な娘」(“The Perfect Girl”)ガイ・ハソン/中村融 訳 「星々の狩人」(“Hunter of Star”)ナヴァ・セメル/市田泉 訳 「信心者たち」(“The Believers”)ニル・ヤニヴ/山岸真 訳 「可能性世界」(“Possibilities”)エヤル・テレル/山岸真 訳 「鏡」(“In the Mirror”)ロテム・バルヒン/安野玲 訳 「シュテルン=ゲルラッハのネズミ」(“The Stern-Gerlach Mice”)モルデハイ・サソン/中村融 訳 「夜の似合う場所」(“A Good Place for the Night”)サヴィヨン・リーブレヒト/安野玲 訳 「エルサレムの死神」(“Death in Jerusalem”)エレナ・ゴメル/市田泉 訳 「白いカーテン」(“White Curtain”)ペサハ(パヴェル)・エマヌエル/山岸 真 訳 「男の夢」(“A Man’s Dream”)ヤエル・フルマン/市田泉 訳 「二分早く」(“Two Minutes Too Early”)グル・ショムロン/山岸真 訳 「ろくでもない秋」(“My Crappy Autumn”)ニタイ・ペレツ/植草昌実 訳 「立ち去らなくては」(“They Had to Move”)シモン・アダフ/植草昌実 訳 イスラエルSFの歴史 シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム
  • フィリップ・K・ディックの世界
    3.0
    何がほんとうだったのか?PKDの生涯の秘密、創作の背景――フィルの盟友ウィリアムズが長年の取材と鋭く深い洞察でフィル独自の世界観に迫った唯一無二のロング・インタビュー。
  • ブラッド・ミュージック
    4.5
    遺伝子工学の天才ウラムは、自分の白血球をもとにコンピュータ業界が切望する生体素子を完成させた。だが、会社から実験中止を命じられたウラムは、みずから創造した“知能をもつ細胞”を捨てきれずに、体内に注射して研究所からもちだしてしまった……この新細胞ヌーサイトが人類の存在そのものを脅かすことになるとも知らずに! 奇才が新たなる進化のヴィジョンを壮大に描き、新時代の『幼年期の終り』と評された傑作

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