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ネタバレ 購入済み
オチが少し惜しい感
連載全体の感想として。
姫さんが父に向けていた「1位」という概念が、想いの強さのわりに抽象的すぎて彼女が「1位」という言葉を使うのにしっくりこなくて、重要な要素だけにもやっとした。(クラス内では「序列」という形で提示されていたのでわかるが、単になんでもできて中心的な人物について突然「1位」と形容するか?という違和感)
ラストのオチについても、彼女がそういう人物なのはそうなんだろうなーと思いましたが、物語のオチとしては「え、これで終わり?」という気持ちがありました。物語としては「結局このクラスはもう歪んだ『序列』から抜け出せない」が結末なのかなと思いますが、ここまで彼女の主観を追ってきたわけじゃないのに突然そこに焦点をあてて「本性はこうなんだよ!びっくりしたでしょ?」的な終わり方をするので特に意外性もないしそこがオチ?という気持ちになったのかなと思います。
意地の悪い遺書の公開によってクラスの歪んだ人間関係や中心にいた姫という一見完璧だった少女の実態が紐解かれていく…というストーリーが好きで全巻読了しました。その構成については、最後までおもしろかったです。「こんなのいくらでも嘘つけるじゃん」という部分についても、実際サラッと嘘をついて内心でだけ真実を明かしてくれるキャラが出てきて良かったです。
趣味の悪い人間観察を楽しむ読者と『彼女』を重ねたラストだとすると、もう少し前フリというか踏み込みが足りないのかなという気がするので、どちらにせよ感想は変わらないかなという気持ちです。謎自体は(恐らく)すべて回収されたと思うので、作風が好きなら読んで損はないかなと思いました。