kさんのレビュー一覧
レビュアー
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読んだ後共感して貰えたら嬉しい
休み明けの登校時、市川は
「最近は嫌いじゃない、それは…や…山…」
と言うのだけど、それに対して山田が
「市川が自分で学校に来てたから」
って言うところが好き。
黙っていれば「山田のおかげ」っていう言葉を聞けたのに。市川を立てるセリフに「市川がもっと学校に馴染めたらいいな」っていう優しさがあって、自分より市川優先なんだなって感じたから。
もしかしたら照れ隠しかもしれないが…山田の性格的には照れよりも優しさのほうが強い気がする。
個人的には2巻から4巻辺りの細かな描写が好き。(ビッチさんやにゃあ、周りのキャラの何気ない目線とか表情にも、二人への気配り、優しさを感じる) -
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自分と同じ
この漫画は一人一人の登場人物に対して順番にフォーカスを当てて掘り下げていく。所々、極端だったりする主人公の価値観の設定は、一見雑なように見えるが、人間は割りと単純であるからむしろリアルに映る。
いつの間に年を重ねているのに何もない。今更何をどうすれば良い?
迷路の奥に迷いこんだように自分が今どこにいるのかも分からなくなり、後悔にも似た漠然とした不安はより明確な現実として立ちはだかる。それでも何かを期待し、危ういながらも居場所を求める。
特に今回の主人公は今の私とそう大差ない。きっと、私と同じ気持ちになる人も沢山いると思う。自分と重ね、この先の展開が気になる。 -