えふさんのレビュー一覧

なんという大団円

それでも没落を目指す主人公だけど努力が明後日の方いってるのは
ゲームのストーリー強制力を前提に考えているからか
慢心していたといってもいい
もちろん意思を持ったヒロイン相手にそこまでゲーム通りになるわけも無く
すっかり大親友ポジションとなって没落することもなくハッピーエンド
これまでの流れ的に、今度は王家による凸凹主従のカップル成立作戦が展開されそうな？
主人公ははたしてどこまで自覚しているのか

コメディ色が強く

シリアスに始まった第二巻ですが、途中からは凸凹主従コンビのコメディのターン！
一応定番の断罪イベントもありますが、本来それを主導すべきヒロイン＆攻略対象が味方なのではゲームのようになるわけもないｗ
そして最後に過去編が挿入されパトリック受難ｗ
主人公の楽しくも達観気味の性格が描かれています。

悪役令嬢もの（悪役令嬢ではない

ある日突然前世の記憶が戻り乙女ゲーの悪役令嬢に転生したことに気づく主人公が前向きに没落を目指す話……
といっても最初からゲームの設定とはズレていて主人公は善良で庶民的すぎて悪役令嬢を演じきれずどうみてもツンデレです。
一巻ではコメディメインのラブ少々？
呪いの超合金ドリルと海鮮丼の存在が強すぎてカオスｗ

龍の国から戻り今度は戦場へ

龍の国編のからうって変わって悲壮な防衛戦。
狂信者の国の侵略に対して主人公達は義勇兵として戦場に赴く。
個々のNPCがAIによりそれぞれ人格として生きている仮想世界。そりゃあ主人公も生き返れる己の身ならいくらでも使い潰してやろうと思いましょうか。
今巻クライマックスでは、まさに主人公の思いに読者の思いが重なって涙が出ます。

主人公の側に立ってNPCを見てきている読者としては、そのような展開を生んだ開発者を恨みますね。
イベントが終わったところでそんなゲームを続けることに疑問を抱き引退する人が続出しかねない。
実際にゲームとして考えると、動かない国際情勢なら、またNPCが所詮NP...続きを読むCとしか思えない存在ならばこそ、
非人道的な設定の団体やそれを使ったイベントが楽しめるモノとして成立するのだろうと思いました。

ラブコメは続く

4巻は予想以上にセカイの成り立ちに関わっていく展開でしたが、それでもどこまでもラブコメでした。
切ないけどラブラブ。

応援したいけど言葉は出ない

作者の他作品とはうってかわって、1巻から読み進めるほどにシリアスで重い展開。

　最愛の人の死という事実を客観的には分析できているのに感情が受け入れることを拒否していると自覚をして、
志乃さんを巻き込まないよう平静を装おうとしつづける希さんのあがきが切ない。
　そして志乃さんも希さんに対する「兄の嫁」であってほしい独占欲を自覚しつつ自制して、希さんを思いやり悩みつづける。
　新たな登場人物が増え、新たな視点が加わることで、人間関係も各々の心理も変化してきて二人の心の救済に近づいているようにも見えるが、果たして……

心の内をさらけ出すことになれている人にとっては、じれったくて仕方...続きを読むないかもしれない。
しかしあまりそうではない私にとっては、もどかしくも共感出来るし応援したくて仕方が無い。
主人公達が真摯に相手を想っているのが切々と伝わってくるので、読んでいて心を締め付けられるとともにハッピーエンドを迎えることを期待してしまう。