あらすじ
この家はまともな場所ではない。ここは邪教の巣だ。だから私たちは彼女を救い出す。『ぼぎわんが、来る』の気鋭がニュータウンを舞台に描く、戦慄のサスペンススリラー。
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Posted by ブクログ
表紙のインパクトと新興宗教モノとのことで惹かれた
カルト教に苦しめられた女の子を救ったのもまたカルト宗教…業が深い…
そして前半からずーっと違和感を感じ続けてその違和感から解放されてからの新たな展開
ラストはハッピーにもバッドにも捉えられる
個人的には彼がまた新たな主催者になっていたら後味悪いな…でも血は争えないし…
Posted by ブクログ
このまま筆者が主人公で団地に住んでいく話になるのかなぁと思いながら読む。
だが違っていて2部となっていて前半は教団本となる。
私の感想を読んで下さっているとは思わなかったのでネタバレを気にせず書いていた。
これからもネタバレを書くので見えないようにします。
この団地全体が信者が多く住んでいて一般の人と共存して信者ではない人も入信はしていないが受け入れている。
後半からテレビディレクターが取材という形で教団の生活に密着するが元信者の意味不明の証言や脱退後の精神錯乱、何かがおかしいと思いながらもその引っかかりが分からず取材を進めていく。
本人自体もその教団に母親が入信し祖父母に最低限の生活を送って幼少期を過ごしていた。
子どもらも教団で生活しているのに何故祖父母に預けられたのか??様々な疑問が読んでいて浮かんでくるが邪教に惑わされて私もこんなものかと常識が優先していた。が、本当は教祖が産んだ子で死産になった母親に預けて一般の生活に送り込まされていた。その時点からディレクターは仕組まれて内部に入ることが可能だった。
教祖は教団を大きくしたはいいが平和と平凡に嫌気がさしたのか凡人として暮らし、幹部はそんな教団の維持ができず利用し、毒ガスで信者を殺してもらおうと全て演技でディレクターを内部に誘い込む事に成功したがディレクターの方が一枚上手でカラクリに気づき毒ガスではなく催涙ガスで真相を知る事になる。
歌野晶午氏が好きな私にとって好きな作家の1人となる予感。
Posted by ブクログ
悩ましい。
2部構成の物語となっている。
前半は疑問が残るような過去の話が続く。
「普通ならこうだ。」と信じて読んでいた設定や思い込みは、後半で解き明かされる。
その辺りは納得感でスッキリしたり、肩透かしを食らったような具合が面白い。
後半では過去の話の矛盾の解き明かし、やディレクターの心理描写がとても丁寧で臨場感があった。
故にラストは詰め込んだ感がやや否めない。
中盤の印象かなり大きかったため、ラストへの期待値が上がりすぎてしまったためだろうか?
ただカルトにのめり込むものとしてはやはりこう、直情的な感情を持つ方が多いと聞くので、この疾走感のあるラストもこうなるべくしてなったのかなぁと。
好みが別れると思うが納得のいくラストだし、
タイトル回収もなるほどと納得。
全体像がバラけている気がするのか、何かがつっかえるこの気持ちをまだ言葉にはできない。
Posted by ブクログ
前半は薄々、この子達もなんか宗教入ってるんだろうな、という違和感を感じつつ読み進めていたら、入れ子式の話だった。
主人公は後半戦にやっと現れる。
でも最後の終わりがちょっとモヤモヤ。
この後どうなったの?そこが知りたい。
Posted by ブクログ
これジャンルなんなんでしょうねぇ。
作者さん割と好きなので色々読んでるんですが、知らん人が読んだら叙述トリックミステリ?と思うかも??ただし叙述トリックする気は特にない文章なので、この文章をもってどう展開していくかと思いながら読んでました。
びっくりするような展開はなかったけど、常に話が動くので退屈せずに、ただのエンタメ本として(ほめてる)ストレスなく読めます。
個人的には、比嘉姉妹シリーズは超えない。
Posted by ブクログ
新興宗教に関する話。
二転三転するストーリー展開に、
ドキドキしながら読めたのは良かった。
しかしラスト…なんだか呆気なかったなぁ。
「それで、次は…?」と思ってページをめくったら
解説だった(泣)
Posted by ブクログ
著者の文章にいつも惹き込まれる。ぼぎわん、から入ったのもあり、勝手に科学的には説明のつかないことが起きていると期待してしまったのと、終盤の展開をもっと読みたかった。
Posted by ブクログ
最初からずっと不穏な中ストーリが進んでいく。同級生の「設定」と言われる男の子、怪訝な顔をしてくる大人。邪教の子とは誰なのか。気になって一気に読んだ。
どういう終わり方になるのかな…と思っていたがちゃんと伏線が回収されていて気持ちよかった。
茜や慧斗は宗教の中にいても自分の道を割と自由に出来る存在だったが、お金をむしり取られた上に死別した子供の悲しみを残したまま他人の子育てをさせられた矢口さんの方に感情が向いてしまった。